どこよりも熱くお届けするスポーツコンテンツ

NEW POST

スポスルマガジンの最新記事

スポーツを探求する

【高校野球】コールドゲームは何点差?雨天は?条件やルールを詳しく調査

高校野球の地方大会ではよくみられるコールドゲーム。圧倒的な点差がついたときに起こりますが、あれはいったい何点差で発動しているのでしょうか?
そして甲子園でもコールドゲームはあり得るのでしょうか?
今回は、高校野球のコールドゲームについて調査しました。正確なルールと、点差や雨天などの具体的な条件についても解説。近年ルールが変更になっているので知らない人は必見ですよ!

【高校野球】コールドゲームとは?

コールドゲームとは、野球において途中で打ち切られる試合のことを指します。
英語で書くと、「called game」。これは審判に「コール(=宣言)された試合」という意味です。何を宣言されたのかというと、「試合終了」。
野球は延長線を除けば9回の裏の3つめのアウトで自動的に終了となりますが、そうではなく「審判に途中で終了を宣言された試合」ということで「コールドゲーム」になります。
つまり「cold game」(=凍結した試合)ではないということ。「途中で試合が凍結されるからね」などと知ったかぶりをして恥をかかないように気をつけてくださいね。

コールドゲームには2種類ある

このコールドゲーム、大量得点差がついて終了する方が有名ですが、実は2種類あります。そちらについて、現在のルールも合わせて覚えておかないと、試合の途中で焦ることになりますよ。
その2つがこれ。
①試合続行が不可能になった場合のコールドゲーム
②大量得点差がついたときのコールドゲーム

【関連記事はこちら】⇩
【高校野球】グローブ規定について|色・紐・刺繍の制限について!

【高校野球】コールドゲーム|試合続行が不可能になった場合

プロ野球では、②の大量得点差によるコールドゲームはありません。一方で①の試合続行が不可能になった場合のコールドゲームは成立します。最も多いのは「雨天コールド」です。
雨天以外にも、大雪や雷、またはナイターで照明が切れたなど設備の故障等の理由で試合続行が不可になった場合に宣言されます。

雨天コールドなどの条件

プロ野球では5回終了時点で雨天コールドなどは成立します。一方、高校野球の場合、以下の条件がありました。

降雨、日没等の天候状態によるコールドゲームは、7回完了、もしくは、7回表終了とする。

基本的には試合の7回までが終了していることが条件でした。「もしくは、7回表終了」というのは、攻撃をするまでもなく後攻チームがリードしている状態を指します。
一方、例えば同点の状況で7回裏の攻撃中に大雨が降って中断し、そのまま再開できないと判断されたときは、まだ7回まで終了していないのでコールドゲームにはなりません。
7回まで終了していない状態で打ち切られた試合はコールドゲームでなく「ノーゲーム」。この場合、野球では大会規定によって別日に試合が最初からやり直されるか、中断したところから再開されるのが一般的です。

雨天コールドで無情な結果になることも

このルールを見て疑問に思った方はいないでしょうか?
もし7回裏終了時点で後攻のチームが勝っていて、8回表に先攻チームが逆転したところで雨天コールドになったらどうなるのでしょうか?
ルール上、この場合は7回裏終了時点で試合が終わり、後攻チームの勝ちとなるのです。
1971年の滋賀大会1回戦では、まさにこのような事態が発生しています。勝っていたのに負けてしまうこともある雨天コールド。審判はぜひ最後までやらせてあげたいと願っていたに違いありません。

雨天コールドは廃止!

実はこの雨天コールドなどのルール、2022年から高校野球では廃止となりました。主な理由は、上記のような無情な結果があり得ることと、ゲリラ豪雨が増えて雨天コールドになる可能性が増えてしまったこと。
それで野球生活が終わってしまうのでは球児があまりにかわいそうだということで、このルールは廃止となり、雨天などで試合続行が不可能となったときには、中断したところから継続試合をすることになりました。

【関連記事はこちら】⇩
【高校野球】雨天コールドのルール一覧|これまでの経緯も詳しく解説
【高校野球】球数制限は何球まで?経緯や規定詳細を調査!

【高校野球】コールドゲーム|点差が大きく開いた場合

もう一つのコールドゲームは、地方大会でよく見られる大量得点差によるコールドゲームです。
具体的には、試合の途中で点差が開きすぎた場合にコールドゲームが成立。ただし例えば1回の裏終了時点で100点差でもコールドゲームにはなりません。
高校野球の規定では、得点差によるコールドゲームの規則は以下のようになっています。

得点差によるコールドゲームを採用し、5回以降10点差と7回以降7点差とする。

この文章から5回終了時点と7回終了時点の2回だけコールドゲーム成立のチャンスがあるのかと思ったら間違い。規則に書いてある「以降」の部分が重要です。
ルールをわかりやすく解説すると、コールドゲームが成立するパターンはこうなります。
・5回終了時点で10点差以上
・6回終了時点で10点差以上
・7回終了時点で7点差以上
・8回目終了時点で7点差以上
6回や8回終了時点にもコールドゲームとなる可能性はあるのです。

コールドゲームが成立しない場合

高校野球ではどの試合でもコールドゲームが成立するわけではありません。
以下の試合では、コールドゲームは採用しないと決められています。
①都道府県大会の決勝戦
②甲子園での全国大会

コールドゲームが採用されない理由

都道府県大会での決勝戦や甲子園での試合でコールドゲームの採用されないのは、ここまで勝ち上がってきたチームなら相応な実力はあり、たとえ点差が開いていても逆転できる可能性があると考えられるから。
実際に2014年夏の石川県大会決勝では、7回裏終了時点で0対8というコールドゲーム成立の状況から、星稜高校が9回裏に9点を取って逆転優勝しています。
このような可能性があるため、都道府県大会の決勝戦以降はコールドゲームがないのです。

まとめ

高校野球の地方大会で採用されているコールドゲームは、試合時間の短縮や選手の負担軽減などを考えて行われている制度。
一方でコールドゲームによって最後まで試合ができないのは負けている側の選手にとってはこの上なく悔しいこと。
その意味でも地方大会の決勝戦や甲子園ではコールドゲームがなく、非情な雨天コールドも廃止されたことは喜ばしいのではないでしょうか。

【関連記事はこちら】⇩
【高校野球】ベンチ入り人数は20人?経緯や増加した背景を解説!
【高校野球】タイブレーク方式とは?ルールや経緯について解説!



  • この記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
でかむ

でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

  1. 【パラリンピック】オリンピックとの違いは?競技や出場者などを比較

  2. 腕立て伏せができないのはなぜ?適切なフォームと練習方法を紹介!

  3. 【高校野球】強いのはどこ?全国の名門校・強豪校とその特徴を紹介

PAGE TOP