夏の高校野球、甲子園大会が始まるとよく聞くことになるのが、高校野球のテーマソングです。球児たちの青春を応援するテーマソングには名曲がいっぱい!自分の青春時代の思い出の曲がある人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、歴代の高校野球テーマソングを特集!夏の甲子園を熱く盛り上げた名曲の数々を、それぞれの時代の甲子園の名場面とともに振り返ってみましょう。
高校野球のテーマソングとは?
高校野球のテーマソングといっても、甲子園で流れるテーマソングがあるわけではありません。
また入場行進曲が毎年変わるのは春の大会で、夏の甲子園大会の入場曲は、山田耕筰作曲の「大会行進曲」に固定されています。
では高校野球のテーマソングとはどの曲のことをいうのでしょうか?
高校野球のテーマソングは、「熱闘甲子園」のテーマソング
高校野球のテーマソングといえば、一般的にテレビ番組の「熱闘甲子園」のテーマソングのことを指します。
「熱闘甲子園」は、全国高校野球選手権大会(夏の甲子園大会)の期間中にテレビ朝日系列局で放送される大会ダイジェスト番組。NHKの生中継とこの「熱闘甲子園」が高校野球に関わる2大番組で、「熱闘甲子園」は、コロナ禍で大会がなかった2020を除いて、1981年からずっと続いています。
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それでは年代別に、熱闘甲子園のテーマソングを振り返ってみましょう!
特に思い出深いできごとがあった年は、その名場面も合わせてご紹介します。
1980年代
1980年代は、金属バットの威力が注目された時代。高校野球では攻撃力の高いチームが強さを発揮するようになりました。
その1980年代には熱闘甲子園のテーマソングはほとんど固定。8年間定番の曲が流れていました。
1981年〜1988年
「君よ八月に熱くなれ」大阪府立淀川工業高等学校吹奏楽部
・1982年:大ちゃんフィーバー。やまびこ打線の池田高校が全国制覇
・1983年:1年生の桑田と清原の活躍でPL学園(大阪)が優勝
・1985年:桑田と清原のPL学園が多くの記録を打ち立てて優勝
1989年
「タンホイザー行進曲」「君よ八月に熱くなれ」
・仙台育英があと一歩で東北勢初優勝を逃す
1990年代
1990年代半ばまで、高校野球の参加校は増え続けました。ピークは95年。96年には初めて減少に転じました。また96年には男女を問わず記録員1人がベンチ入りできることになる大改革もありました。
そして「熱闘甲子園」は1990年代からアーテイストの歌うテーマソングになっていきます。
1990年 :「金網ごしのBlue Sky」大塚純子
1991年・1992年:「Precious Summer」「Tomorrow」浜田麻里
・松井秀喜(星稜)の5連続敬遠が社会問題に
1993年 :「明日への卒業」「いつかまた会える」石川よしひろ
1994年:「傷だらけのhero」「夏よありがとう」TUBE
・佐賀商が決勝満塁ホームランで奇跡の優勝
1995年:「YES」「Sail Away」鈴里真帆
1996年:「幻の夏」「絆」本田修司
・松山商が「奇跡のバックホーム」でピンチを脱し、優勝
1997年:「Dear…」TSUNAMI
1998年:「ココロのままに」エレファントカシマシ・「百万の言葉より」安藤秀樹
・「平成の怪物」松坂大輔が準々決勝で延長17回を投げ抜き、決勝戦ではノーヒットノーランを達成
1999年:「Yheei!」TUBE・「セピアの日」皆谷尚美
2000年代
2000年代に入ると選手たちの健康管理について積極的に議論されるようになります。2000年には延長戦がそれまでの18回から15回に短縮。2013年からは会期中に休養日が1日設けられるようになりました。
一方「熱闘甲子園」はオープニングとエンディングのテーマが別の曲でしたが、2009年からは統一されるようになりました。
2000年:「荒ぶる胸のシンバル鳴らせ」渡辺美里・「手の中の青春〜ミレニアム・ヴァージョン〜」西浦達雄
2001年:「FLY」「FLY#2」真心ブラザーズ
2002年:「終わらない夏」「8月の風」我那覇美奈
2003年「SUMMER BOY」藤井フミヤ・「夏の終わり」森山直太朗
2004年:「glory colors〜風のトビラ〜」ZONE・「誓い」BEGIN
・駒澤大学附属苫小牧が北海道勢で初優勝
2005年:「奇跡」「夏陰〜なつかげ〜」スガシカオ
2006年:「スフィアの羽根」「奏(かなで)」スキマスイッチ
・田中将大の駒大苫小牧と斎藤佑樹の早稲田実が決勝で37年ぶりの引き分け再試合
2007年:「両方 For You」「ええねん」ウルフルズ
・「がばい旋風」の佐賀北が決勝で逆転満塁ホームランを打ち優勝
2008年:「夏はこれからだ!」「虹が消えた日(秦基博)」福耳
2009年:「Halation」秦基博
・日本文理が4−10で迎えた9回表2アウトから1点差まで追い上げ「日本文理の夏はまだ終わらない!」
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2010年代
2010年代になると延長線に対する考え方が変化。試合時間を短縮して選手の負担を軽減するため、2015年から試験的に延長13回からのタイブレーク制度が実施されました。そして2018年にほぼすべての公式戦でタイブレーク制度が導入されるようになります。
2010年:「あとひとつ」FUNKY MONKEY BABYS
・沖縄の興南が春夏連覇で、沖縄県勢初の夏の甲子園優勝を達成
2011年:「ずっとここから」JURIAN BEAT CRISIS
2012年:「pride」GReeeeN
2013年:「ダイヤモンド」コブクロ
2014年:「オモイダマ」関ジャニ∞
2015年:「On Your Side」Superfly
2016年:「光と影の日々」AKB48
2017年:「虹」高橋優
2018年:「夏疾風」嵐
・吉田輝星率いる金足農が秋田県勢103年ぶりの決勝進出
2019年:「宿命」Official髭男dism
2020年代
2021年には決勝戦でもタイブレーク制度を導入。2023年からはタイブレーク開始が延長10回からになりました。またバットに関しては低反発バットが導入され、2022年から2年間の移行期間を経て2024年から完全導入となりました。
2021年:「夢わたし」なにわ男子
2022年:「栄光の扉」平井大
・仙台育英が東北勢初優勝。「深紅の優勝旗が白河の関を越えた!」
2023年:「フォトグラフ」EXILE ATSUSHI feat. 東京スカパラダイスオーケストラ ホーンセクション
2024年:「ずっと好きだから」ねぐせ。
まとめ
今回は高校野球の主なできごとと一緒に「熱闘甲子園」の歴代テーマソングを振り返りました。
あなたの中で最も印象に残っているテーマソングはどれでしょうか?
ちなみに過去のテーマソングの中で、スキマスイッチの「奏(かなで)」は唯一チャート1位を記録しています。
今後も大ヒットする曲は現れるのでしょうか?
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