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パラリンピックとはどんな大会?名前の意味や開催の意義などを解説!

パラリンピックは4年に1度、オリンピックの直後に開催される大会。毎回大きな感動を呼ぶパラリンピックがどんな大会か、なんとなく分かっている人は多いはずです。ではパラリンピックの「パラ」とはどんな意味でしょう?パラリンピックが掲げる4つの価値は?
今回は、知らないことも多いパラリンピックの基本についてご紹介します。これを読めば、パラリンピックにさらに興味が湧きますよ!

パラリンピックとは?

まずはパラリンピックとはどんな大会か、その意味と名前の由来から解説しましょう。

パラリンピックの基本

パラリンピックは、障がいのあるトップアスリートが出場できる世界最高峰の国際競技大会
国際パラリンピック委員会(IPC)が主催し、オリンピックと同じように夏季大会冬季大会があります。
開催するのもオリンピックの開催年。原則としてオリンピックと同じ都市・同じ会場で行われます。
このパラリンピックは開催ごとにその規模と知名度を拡大。今ではオリンピック、サッカーワールドカップに次ぐ、世界で3番目に大きなスポーツイベントだといわれるまでに成長しました。

パラリンピックの名前の意味

パラリンピック(Paralympic Games)が正式な名前になったのは実は意外と最近のこと。1988年のソウル大会からです。
この「パラ」の意味は、ギリシア語の接頭語であるパラ(Para)で、「沿う、平行」という意味だとされています。つまりパラとオリンピックで「もう一つのオリンピック」という意味です。

昔は違う意味だったパラリンピック

ただし発足当初の「パラリンピック」は違う意味でした。
パラリンピックの源流は、オリンピック開催年にオリンピック開催国で行われた国際ストーク・マンデビル大会という競技会。1964(昭和39)年に東京オリンピックに合わせて大会が開かれた際、日本側が「Paraplegia(対まひ者)」の「Olympic」という意味で「Paralympic」という愛称をつけたのです。
その後、パラリンピックという名称は世界に浸透して正式名称になります。ところがこの際、対象の選手の幅が広がった大会に対して、従来の「対まひ者」という言葉が正確ではないため、現在の解釈へと変わりました
浸透していた耳なじみのいい言葉に「もうひとつの」という別の意味があったのは、とても幸運だったといえます。

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パラリンピックの価値

パラリンピックは見る人の心に深い感動を与えてくれます。この感動の源は何なのでしょうか。

パラリンピックの4つの価値

国際パラリンピック委員会(IPC)は、パラリンピアンたちに秘められた力こそがパラリンピックの象徴であると表現。そして4つの価値を重視しています。

勇気:マイナスの感情に向き合い、乗り越えようと思う精神力
強い意志:困難があっても、諦めず限界を突破しようとする力
インスピレーション:人の心を揺さぶり、駆り立てる力
公平:多様性を認め、創意工夫をすれば、誰もが同じスタートラインに立てることを気づかせる力

社会を変えていく力

パラリンピックの一番の価値は、社会を変えていく力があることだといわれています。
それぞれのスポーツで限界に挑戦していくアスリートの姿は、障がいがあることが不可能を意味するわけではないと気づかせてくれるはず。そして社会のバリアが障がいのある人の可能性を潰していないだろうかと考えるきっかけになるはず。たとえば東京パラリンピックでそうした気づきを得た人も多いのではないでしょうか。
パラリンピックは大会に参加する人だけでなく、すべての人と社会が変化することにこそ価値があるとされているのです。

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パラリンピックの競技とクラス分け

パラリンピックの特徴が、パラスポーツならではといえる工夫を凝らした競技と、厳格なクラス分けです。

競技一覧

パリパラリンピックで行われるのは以下の22競技です。
アーチェリー
カヌー
車いすテニス
車いすバスケットボール
車いすフェンシング
車いすラグビー
ゴールボール
シッティングバレーボール
自転車競技
射撃
柔道
水泳
卓球
テコンドー
トライアスロン
馬術
バドミントン
パワーリフティング
ブラインドフットボール
ボッチャ
陸上競技
ローイング
それぞれの種目では、障がいの種類に応じた器具を使い、またルールを変更して、公平に競技を行えるように工夫しています。

クラス分け

パラリンピックのクラス分けは、各競技ですべての選手が公平に競い合えるように定められています
このクラス分けは公認の資格をもった医師や理学療法士、コーチなどが集まったクラス分け委員会が審査。各競技に必要な筋力や動作、関節の可動域などをテストして決定しています。

まとめ

パラリンピックに関連する言葉に「パラリンピック・ムーブメント」というものがあります。
これは障がいのある人に関連するあらゆるスポーツ活動を指す言葉ですが、パラリンピック・ムーブメントが目指すゴールは、パラスポーツの推進を通してインクルーシブな世界を創出することです。インクルーシブな世界とは、「あらゆる人が孤立したり、排除されたりしないよう援護し、社会の構成員として包み、支え合う」世界のこと。
そのための気づきの場となるのが、パラリンピックなのです。

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