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【将棋】戦法一覧|最強・有名・使える戦法をピックアップ!

数手先を読んで指し合う将棋。

できることは無数にあるような気がして素人は気が遠くなってしまいますが、実はある程度の決まった戦法が存在します。

どのような戦法があるのかを理解することは、将棋上達の第一歩。

今回は、将棋の有名な戦法をご紹介します。

【将棋】戦法とは

【将棋】戦法一覧|最強・有名・使える戦法をピックアップ!①将棋の戦法は長年の研究によって先輩棋士たちが編み出してきたもの。

戦法をいくつか勉強し、最善の手順といわれる「定跡」を覚えておけば、序盤から中盤は格上相手でも互角に戦うことが可能になります。

まずは戦法を系統立てて知ることから始めてください。

2つの戦法

将棋の戦法を語る上で最初に鍵となる駒は何でしょうか?

「王将(玉)」と答えた方は間違い。

実は「飛車」なのです。

将棋の戦法は大きく分類すると「居飛車(いびしゃ)」と「振り飛車(ふりびしゃ)」の2種類に分けられます。

居飛車は飛車を最初の位置から動かさずに戦う戦法で、振り飛車は飛車を横に動かしてから使う戦法です。

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3つの定跡

研究し尽くされている序盤の「定跡」も、居飛車と振り飛車の組み合わせで分けられます。

先手と後手が居飛車同士で戦えば「相居飛車(あいいびしゃ)」。

それぞれ居飛車と振り飛車で戦えば「対抗型(たいこうけい)」、振り飛車同士で戦えば「相振り飛車(あいふりびしゃ)」と呼ばれます。

【将棋】居飛車の戦法

【将棋】戦法一覧|最強・有名・使える戦法をピックアップ!②居飛車はよく使われる戦法。

現在最強と言われる藤井聡太竜王は、必ず居飛車を選択します。

特に互いが居飛車になる相居飛車はプロ棋士でもよく見られる形。

それだけに定跡が深く研究されているのもこの相居飛車です。

「角換わり」「相掛かり」「横歩取り」「矢倉」という戦法があり、4大戦型と呼ばれています。

角換わり

上の画像にあるように序盤早々で角を取り合って交換し、お互いに角を手持ちにした状態で戦うのが角換わりの特徴です。

比較的落ち着いた展開になり初心者向きですが、双方の攻撃力が上がるためスキを作ってしまうと一気に追い込まれる可能性があります。

そのため中盤以降は攻めるだけでなく、自陣の守りに気を配ることも必要です。

藤井聡太竜王が好むのもこの角換わり。

その意味ではごく基本的な形ではありますが現在最強の戦法の1つと言えるかもしれません。

相掛かり

相掛かりは相居飛車の最も基本的な形。

こちらも藤井聡太竜王の得意な戦法の1つです。

角換わりでは早々に角を動かしましたが、相掛かりでは角の進む道は開けず、互いに飛車の先を伸ばしていきます

近年は研究が進んでいて人気の戦法。

腰掛け銀ひねり飛車UFO銀など多くの応用戦法も生まれています。

横歩取り

横歩取りは相手の横歩(3四の歩)を取って戦いが始まる戦法

互いが飛車先を突き、角道を開けながらも、角換わりのように角を取り合わない場合に横歩取りの形になっていきます。

プロ・アマ問わず人気の戦法。

定跡書もたくさん出ていますので、研究のしがいがある戦法です。

別名は「空中戦」。

飛車角が中段で激しく動き回り、桂馬が活躍するのも特徴です。

矢倉

矢倉は、そもそもは王将を守る囲いの名前だった戦法

互いに矢倉の形にガッチリ守り合う「相矢倉」が特に有名で、相居飛車を代表する戦法の一つになっています。

守りを優先するため落ちついた流れになりやすく、愛好者の多い戦法。

一方で相矢倉になると先手が攻め、後手が受けて不利な展開になりやすいのが特徴です。

そこで近年は、先手が矢倉を組み上げる前に崩す「急戦矢倉」という激しい戦法も登場しています。

対抗型の戦法

相居飛車の戦法は主に4大戦型で分けられていましたが、居飛車対振り飛車の戦法は、囲いの堅さや攻めの速さによって「急戦」と「持久戦」に分けられています

その名の通り、急戦は守りを固めることを優先せず、早めに戦いを起こす戦法。

舟囲いと呼ばれる簡単な囲いを作り、左右の銀を使って攻撃を仕掛けます。

持久戦は逆にしっかり囲ってからゆっくりとした戦いを目指す作戦。

どのような囲いを採用するかで戦型が分かれていきます。

【将棋】振り飛車の戦法

【将棋】戦法一覧|最強・有名・使える戦法をピックアップ!③振り飛車は最初に飛車の位置を動かします。

このとき 飛車をどこに振るかで戦法が大きく変わります

中飛車

中飛車はちょうど真ん中まで飛車を振る戦法

攻めと守りのバランスが高く、振り飛車の中でもよく使われる戦型になります。

元々は防御型で受けに向いていても防御力が高くはなく、初心者には難しいと言われていました。

しかしより攻撃的で積極的に仕掛けることができる「ゴキゲン中飛車」と呼ばれる形が登場し、初心者にも人気となっています。

四間飛車

四間飛車戦法は左から4筋目、角から1つ開けた右に飛車を振る形

こちらも攻守のバランスが良く、相手の呼吸に合わせて対処していくことができる戦法になります。

居飛車穴熊と呼ばれる固い守りに対抗して1998年に生まれた藤井システムも、この四間飛車の戦法の1つです。

三間飛車

三間飛車戦法は左から3筋目、角のすぐ右隣に飛車を振る戦法

振り飛車の中では特に守りに重点を置いた戦法です。

固い守りで居飛車側の攻めを迎え撃てることから玄人に好まれています。

一方で飛車の前の歩を進めていけば飛車や角を序盤から大胆に使っていくことも可能です。

まとめ

将棋には多くの戦法があり、それぞれに最善と呼ばれる定跡があります。

ではどの戦法・定跡が最強なのでしょうか。

答えは「絶対の最強は存在しない」です。

ある時代に最強とされる戦法が登場しても、必ずその対抗策が研究・発見され、最強の座から引きずり下されることに。

そうして将棋は進化してきました。

1つの戦法だけで解説書が何十冊も書かれているほど奥深いのが将棋の世界。

興味を持った方はまずは1つの戦法から覚えてみると良いかもしれません。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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