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バイシクルシュートとは?オーバーヘッドシュートとは違う!?

数々の華麗なプレーが見られるサッカー。
中でも最も派手なプレーの代表が、バイシクルシュートです。
このバイシクルシュートはいったいどのようなシュートで、似ている言葉であるオーバーヘッドシュートとはどのように違うのでしょうか。
今回はバイシクルシュートについて調査。
オーバーヘッドシュートとの差に関する意外な説や、プレーの行い方と注意点、有名なプレーもご紹介します。

バイシクルシュートとは

まずはバイシクルシュート(バイシクルキック)の定義から。
そしてオーバーヘッドシュート(オーバーヘッドキック)との違いもご紹介します。

バイシクルシュートの定義

バイシクルシュートは、地面に背を向けた状態で頭より高い位置のボールをキックするシュート
その由来は、足の動作が自転車(bicycle)のペダルを漕ぐ動作に似ているからと言われています。

バイシクルシュートのメリット

バイシクルシュートのメリットは、ワンプレーで完結しテンポが速いことです。
一般的には後ろに蹴るためには体を反転させる必要があり、時間がかかります。しかしバイシクルシュートは反転の動作を行わずダイレクトに蹴るため、プレーテンポが速いのが特徴。ディフェンスやゴールキーパーが反応できない速度となるのが最大のメリットです。
また後方にボールを打つことは難しく、普通は行わないため、それだけでフェイント効果が高いのもメリット。キーパーのタイミングをずらすことができるのです。
さらにバイシクルキックは、シュートだけでなくパスにも使えるのが特徴。
例えば相手がロングパスを出してきて、ディフェンスの頭上を越えそうなとき。
越えてしまえば相手のフォワードに取られると判断したディフェンスがバイシクルシュートでボールをクリアすることがあります。

オーバーヘッドシュートとの違い

バイシクルシュートに似た言葉がオーバーヘッドシュート
一般的にはこの2つは同じとされています。
世界のリーグではバイシクルシュートと呼ぶのが一般的
日本でオーバーヘッドシュートと呼ぶことが多いのは、漫画「キャプテン翼」の影響が大きいと言われています。
ただし2つは厳密には違うものだという説も。
その説によると、バイシクルシュートは「踏み切る足とボールを蹴る足が同じ」ということになります。
踏み切ったときに上げた逆足を戻す反動で蹴り足を振り上げ、ボールをミート。
その入れ替える動きが自転車を漕いでいる動きに似ているというのです。
一方その説によると、オーバーヘッドキックは「踏み切る足とボールを蹴る足が違う」のが特徴となります。
踏み切る足(軸足)は地面につけたまま倒れ込むように蹴り足を振り上げて頭上のボールを後方に蹴るイメージ。この打ち方ではジャンプはほとんど不可能で、自分が倒れることで後ろへのコースを開けることが目的となります。

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バイシクルシュートの打ち方

かなり難しそうなバイシクルシュート。
どうやったらできるようになるのでしょうか。

逆足の振り上げ

バイシクルシュートではまず、キックとは逆の足を振り上げます
左サイドから頭上を通過する軌道で上がってきたセンタリングをダイレクトに打つ場合、センタリングのボールに対して正面に構え、キックする左足に重心を移動させます。
そして逆足である右足を振り上げながら左足でジャンプします。

逆足の振り下ろし

次に逆足を振り下ろし、その反動で蹴り足を振り上げます
左サイドからのセンタリングを打つ場合、振り上げた右足を下ろし、その反動で左足を蹴り上げるのです。

倒れ込む

足を蹴り上げながら、後ろに少し倒れ込みます
例の場合なら、ボールが自分の頭上に来る間に、左足を上げ始めたタイミングで後ろに重心を移動。そのまま倒れていきます。

インパクト

後ろに倒れ込みながらボールの軌道を予測。中心に当たるように足を振り抜きます。強く蹴るよりもミートを心がけるのがコツ。
このように逆足を上げながらジャンプし、逆足を振り下ろす反動で蹴り足を振り上げつつ倒れ、ミートするのがバイシクルシュートです。

注意点

バイシクルシュートにはいくつかの注意点があります。
まずは、受け身を取ること。
倒れ込みながら足を振り上げるバイシクルシュートは、その後に頭から落下することになります。首を痛めることになりかねず、少年サッカーでは死亡事例も。
必ず頭を上げて背中から落下する必要があります。その上でしっかり受け身を取るようにしてください。
相手の至近距離で行わないことも重要。
相手が近くにいる場合や密集しているときに行うと、頭や首を蹴ってしまうことになり大変危険です。
大怪我の可能性もあり、レッドカードで一発退場もありえますから、近くに人がいるところでは絶対にしないようにしてください。

バイシクルシュートの有名なプレー

見た者を驚愕させるバイシクルシュート。
大舞台で見事に決めた例にはどのようなプレーがあるのでしょうか。

FIFAワールドカップ・カタール大会

2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会でベストゴールに選ばれたのは、ブラジル代表リシャルリソンのセルビア戦でのバイシクルシュートでした。
大会中172のゴールからファン投票で選ばれたプレーで、ビニシウス・ジュニオールが左サイドから上げたクロスをリシャルリソンはワントラップ。
ボールを浮かせると自らも宙に舞い、右足で強烈なバイシクルシュートを放ちました。

2018・UEFAチャンピオンズリーグ

いまだにファンの間で語り草となっているのが、2018年4月3日、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝のクリスティアーノ・ロナウド
そのプレーが生まれたのは、ユヴェントスvsレアル・マドリード戦、レアルの1点リードで迎えた後半19分でした。
右サイドのカルバハルからクロスが上がると、落下地点に現れたロナウドがそのままバイシクルシュート。世界最高のゴールキーパー、ブッフォンは一歩も動けず、ディフェンダーのバルザーリは思わずお手上げのポーズをとってしまいました。
あまりにも電撃的なシュートは「ロナウド以外の時が止まったよう」と称されています。
斜め回転になるバイシクルシュートはよくありますが、このロナウドのシュートは真上のボールをダイレクトに蹴る、まさにお手本のようなバイシクルシュートでした。

まとめ

オーバーヘッドシュートと混同しがちなバイシクルシュート。
2つは同じで混同しても問題ないという考え方もありますが、厳密には「最初に蹴り上げる足が違う」という説も知っておいた方が良いかもしれません。
そして海外のサッカーファンと話すときには、オーバーヘッドシュートではなくバイシクルシュートが主流ということも覚えておいてください。

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