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【卓球】チキータとは?打ち方のコツは8つ!特徴やメリットも説明

チキータは、近年、テレビの卓球中継でよく聞くようになった言葉。
何となくすごい打法のようなイメージですが、具体的にはどのような打ち方なのでしょうか?
今回は、現代の卓球に欠かせない技となってきたチキータの秘密に迫ります。
名前の由来や特徴、メリットを紹介。
打ち方のコツもたっぷりと解説します。

【卓球】チキータとは

【卓球】チキータとは?打ち方のコツは8つ!特徴やメリットも説明①チキータは卓球台の上で横回転や縦回転をかけて返球するバックハンドのことです。
なぜこのような名前なのかというと、由来はバナナ
バナナのように曲がるボールの軌道から、世界的に有名なバナナのブランド名にちなんでチキータという名前がつきました。
1990年代にチェコのピーター・コルベル選手がボールを横に曲げるための技として使ったのが始まり。しかし有名になったのは2011年の世界選手権です。
この大会で中国選手が縦回転に改良したチキータを連発
それをきっかけに世界中で使われるようになりました。

【卓球】チキータの特徴とメリット

【卓球】チキータとは?打ち方のコツは8つ!特徴やメリットも説明②チキータがよく使われるのはレシーブのとき。
それはレシーブのときに特にメリットが大きいからです。
いったいなぜそうなるのでしょうか?

チキータの特徴

卓球で強い回転をかけて打つためには、普通は台の下から大きくラケットを振り上げる必要があります。
これに対してチキータはラケットを振り上げるのではなく手首を中心に回転させることでこする打法。
ラケットを卓球台よりも上で振りながら、強い回転をかけることができるのです。

メリット① 相手の安全権をなくす

卓球台よりも上で強い回転をかけられるメリットは何でしょうか?
それは相手にとっての「短いボールという安全圏」をなくしてしまえることです。
卓球で強いボールを打つ方法は、相手の浮き玉を叩くか、ドライブ回転をかけてボールを落とすしかありません。
つまり卓球台より後ろならラケットを振り上げてドライブ回転をかけることができても、卓球台の上で2バウンドするような短くて低いボールは、絶対に強いボールが打てなかったということ。
相手にとってみれば、低くて短いボールを打っておけば強打はされないという、安全圏だったのです。
ところがチキータはその低くて短いボールにドライブ回転をかけて強打できるのが特徴。
相手の安全圏をなくし、卓球の戦術自体を大きく変えるほどの武器になります。
特に短いボールが多いサーブに対して強いレシーブを打つことができるのは絶大なメリットです。

メリット② 幅広いサーブに対応できる

横回転のチキータの場合、ボールの横側をこすります。
これは相手のサーブの回転軸を外せるということ。
つまり相手サーブの影響を受けずにレシーブを返せることになり、幅広いサーブに対応しやすくなります。
また卓球では相手のボールの回転が分からないときもよくありますが、そのようなときに横側をとらえておけばミスも減るのです。
ただし後述するように、チキータで対応しにくいサーブもいくつかは存在します。

メリット③ さまざまな回転をかけられる

ラケットを大きく振り上げずに回転させるチキータは、ボールをとらえるポイントを変えるだけで横回転でも縦回転でもかけることが可能。
同じようなフォームから複数の回転を使い分けることで相手のミスを誘うことができます。

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【卓球】技一覧|初心者から上級者まで知っておくべき技を紹介!

【卓球】チキータの打ち方

【卓球】チキータとは?打ち方のコツは8つ!特徴やメリットも説明③メリットが多いチキータ。
ではいったいどうすればチキータを打てるようになるのでしょうか?

チキータの基本フォーム

チキータの別名は「台上バックハンドドライブ」。
基本的にはバックハンドのドライブを卓球台の上で打つイメージになります。
台の上でドライブをかけようとすれば、自然にスイングの回転半径は小さくなるはず。
チキータでは手首を曲げて水平に引いたラケットを起こしながら210度も回転させることでスイングの速さを上げ、ボールに回転をかけます。

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【卓球】チキータのコツ

姿勢を低く構える

チキータを打つとき、右利きの選手なら右足を前に出して台に入ります。
このときボールにできるだけ体を近づけるため姿勢を低く落として構えるのが1つめのコツ
さらに前かがみの姿勢で構えることで体の正面に広いスペースを作ります。

肘を高く上げる

ラケットを持っている右腕の肘は少し高い位置に上げるのが2つめのコツ
回転を大きくするよう、手首を最大限に曲げて打つ体勢に入ります。

腕を柔らかくしならせる

ボールが来たら肘から先を前に出し、腕をムチのようにしならせるのが3つめのコツ。回転半径を小さくするためには手首だけでなく肘から先を柔らかく使うのがポイントになります。

フォロースルーはしっかり振り抜く

一気に振り抜いた打った後のフォロースルーは斜め前にしっかり振り抜くことが4つめのコツ。こうすることで鋭い回転をかけます。

ボールよりやや右に構える

卓球台の上で行うチキータは体をしっかり台の中に入れて行う打法。手を伸ばして打つものではないため、ボールの落下地点に体全体で近づく必要があります。つまり大切なのはフットワーク
右利きの場合、ボールに近づくときはボールよりもやや右側に構えるのが5つめのコツになります。
真正面よりもこの位置の方が腕をしならせやすく、強い回転がかかるのです。

ラケットの先端側に当てる

ラケットを小さな回転半径で振るため、ラケットの中央と先端では速度に差ができます。
威力のあるチキータを打つための6つめのコツは、ラケットの先端側に当てることです。

ボールに当てる位置まで意識

そしてボールのどこをとらえるかをしっかり把握するのが7つめのコツ
ボールの横側をとらえれば横回転、下側をとらえれば下回転、真後ろをとらえれば威力のあるボールを返せます。

高いバウンドで使う

ここまでに紹介したコツを意識してしっかり練習すれば、チキータは打てるようになるはず。
その上で、使い所を考える必要があります。
チキータを成功させる8つめのコツはネットよりも高いバウンドのときだけ使うこと。この方がミスは格段に少なくなります。
短いボールの中でもネットすれすれで飛んできた低いボールはミスをする可能性が高くため、無理をしてチキータを打たない方が無難。
チャンスボールをしっかり見極めるためにも、低い姿勢でボールを見ることが重要になります。

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【卓球】チキータ封じ

チキータを使う際に知っておくべきなのは、「チキータ封じ」が存在するということ。
対戦相手は強烈なチキータを打たせないよう、チキータ封じのサーブを使ってくる可能性があります。
それは、真下回転のかかったサーブや、フォアへのロングサーブなど。チキータだけにこだわっているとミスが増えますから、相手がチキータ封じをしてきたら他のレシーブに切り替えるようにしてください。

まとめ

戦術自体を大きく変える力があり、現代の卓球で重要な技となっているチキータ。
特に攻撃的なレシーブをするためにはぜひ習得しておきたい打法です。
難易度は高めで、練習では打てても実戦で使うのは難しいという人が多いのも事実。
でもその壁を乗り越えれば試合で先手を取れるはずです。
ぜひ練習に取り入れて習得してください。

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スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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