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【テニス】正しいフォームは人それぞれ?重要なポイントを解説!

多くのスポーツには正しいと言われるフォームがあり、それを合理的に崩したものも存在します。
中でも特に個性豊かなのがテニス。
一流選手の試合を見ても同じ打ち方であることはほとんどなく、いったい誰のフォームが正しいのか混乱してしまいます。
今回は、テニスの正しいフォームについて調査。
本当に重要なポイントを解説します。

【テニス】正しいフォームという考え方

テニス界には、「正しいフォーム」という考え方はしっかりと存在しています
「正しいフォームで振らないとうまく打てないから、まずは素振りを繰り返す」という練習法も健在。
しかし一方でそういった考え方を否定する人も増えています

1つではないフォーム

テニスの場合、いわゆる「正しいフォーム」は1つではありません
それはそもそもグリップの握り方に種類があるから。
ラケットの面を垂直に立てたときに斜めの角度から握るイースタングリップに加えて、もう少し外側から握ってスピン量を増やすセミウエスタングリップ、さらに外側から握ってもっとスピン量を増やすウエスタングリップが存在し、それぞれの握り方によって最も自然なスイングの仕方があります。
いわゆる「正しいフォーム」というときにも、いくつもの種類があることに注意が必要で、全員を同じフォームにしようとする指導はまずありえないことになります。

【テニス】正しいフォームという考え方は危険?

一方で近年増えているのは、「正しいフォームという考え方は危険」という意見です。
それはなぜなのでしょうか。

骨格は人それぞれ

正しいフォームという考え方が危険と言われる理由の一つは、人間の骨格は人それぞれだから。
腕や脚の長さ、関節の付き方、柔らかさなどには個性があり、他の人に合ったフォームが自分には合わないことはとても多いのです。
例えば肩の関節の付き方。
大きく分けると肩が前方に突き出した巻き肩と後方に突き出した鳩胸があり、巻き肩の人はフォアハンドストロークの場合、ワイパースイングでスピンを打つ動きがしやすくなります。
逆に鳩胸気味の人がやりやすいのは、前に振るフラット気味のスイング。
同じようにバックハンドも肩の関節によって得意な動きと不得意な動きがあります。
こういった骨格の個性は他の部位にもあり、個性の組み合わせによって「その人に最も合ったフォーム」が決まるのです。

筋力や感覚も人それぞれ

骨格と同じことは筋力にもいえます。
筋肉量が違えばスイングスピードが変わり、最もボールに力を伝えやすい打点の位置も変わってきます。
さらに「ここが打ちやすい」と感じる位置の感覚も人それぞれ。
こういったことから、ひとつのフォームに矯正することは合理的ではないと言われるのです。

正しいフォームでは打てない

実際のラリーや試合を経験すれば分かりますが、相手から飛んでくるボールはバラバラ。同じボールが飛んでくることはなく、正しいフォームでスイングできる機会などまずありません。
つまり正しいフォームで打ち続けるのは現実的に不可能ということ。
「脚を使って素早く移動し、いつも同じ打点にボールを呼び込むべき」とも言われますが、相手が厳しいコースに打ってきたら追いつくのがやっとになるのは当然。
「正しいフォームで打てなかったから失敗した」と言っているようではいつまでも勝てないことになってしまいます。

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【テニス】正しいフォームよりも重要なポイント

正しいフォームがないとしたら、テニスでは何に気をつけるべきなのでしょうか。
実はフォームよりずっと重要と言われるポイントがあるのです。

意識すべき3つのポイント

テニスはラケットでボールを操るスポーツ。
そこには「ボールに正しい力を加えれば狙ったところに飛ぶ」という物理の法則が当てはまります。
そのために意識すべきポイントは3つです。

①ボールに与えるエネルギー
②ボールの軌道(角度)
③ボールに与える回転の質

具体的には、ボールに与えるエネルギーが大きければ距離は長くなり、エネルギーが小さければ距離は短くなります。
ボールの角度は地面に対して45度のときに距離が一番長くなり、それより上がったとき、または下がったときに距離が短くなります。
そして回転はトップスピンが強くかかるほど距離は短くなり、逆にスライスがかかると距離は長くなります。

修正の仕方

例えばボールが飛びすぎてアウトした場合、「フォームが正しくないからだ」という考えだと、振り方が悪かったのか、打点が悪かったのか、体の軸がぶれていたのかなどと原因を探すことになります。
しかし本当に考えるべきはフォームではなく、物理の法則
与えるエネルギーが大きすぎたのか、軌道が45度に近すぎたのか、回転の質と量が合っていたのかということです。
それはボールの飛び方を見ていれば一目瞭然。
軌道や回転は合っているのにアウトしたのなら次は与えるエネルギーを小さくするべきだし、与えるエネルギー(速度)や回転は合っているのにアウトしたのなら、軌道を45度より上げるか、ネットにかからない範囲で低くすれば良いのです。

まとめ

フォームが個性的でも、ボールに与えたパワーや回転は手で感じられるもの。
「物理の法則」というと複雑に感じますが、慣れてくれば手のひらで感じ取ることができるようになります。
あとは相手からのボールが高い場合、低い場合、遠い場合、近い場合などにどうパワーを伝えればどう飛ぶかを繰り返して身につけるのが練習のコツ。
一般的な正しいフォームにはこだわらず、正しくボールを操ることを目指してください。

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