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【野球】リリーフとは?意味や条件について詳しく解説!

近年の野球で重要性が増しているのがリリーフです。
先発投手の後に出てくる投手はリリーフと呼ばれますが、同じような文脈でセットアッパーやクローザーという言葉が出てくることも。
これらにはどのような違いがあるのでしょうか?
今回は、野球のリリーフをご紹介。
その意味やルール上の条件、具体的な種類などを解説します。

【野球】リリーフとは

【野球】リリーフとは?意味や条件について詳しく解説!①

そもそもリリーフ(relief)とは、救済という意味の英語。
野球では救援投手のことを言います。
ただしアメリカではリリーフとは呼ばず、リリーバー(reliever)と呼ぶのが一般的です。

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リリーフの条件

リリーフは先発投手と交代して登場する2番手以降の投手の総称
先発投手以外は全てリリーフと呼ばれます。
プロ野球では先発ローテーション投手の他にリリーフの各役割を担う投手が決まっているのが一般的。
しかし決まっているとはいっても登録ではっきり分けられているわけではなく、リリーフ専門の投手が稀に先発を任されることもあります。

リリーフの歴史

昔のピッチャーは先発完投が当たり前で、リリーフ専門という考え方はありませんでした。
日本のプロ野球が始まった当初からしばらくは、優秀な投手がとにかく多く投げるというのが一般的なチームの戦術。
先発投手が次の試合でリリーフに登場することもごく普通でした。
400勝投手の金田正一氏などはダブルヘッダーの1試合目で先発勝利し、2試合目の途中からまた投げて1日に2勝を挙げたことも。
その状況を変えたのは「8時半の男」と呼ばれた巨人の宮田征典氏だと言われています。
心臓疾患のためリリーフ専門となった宮田投手は、1965年に途中交代で20勝を記録。巨人のV9に重要な役割を果たした彼のおかげでリリーフ専門という考え方が広まりました。
そして1974年にはセーブが公式記録に
リリーフ投手の指標が導入されたことで、江夏豊投手や山口高志投手、郭源治投手など、リリーフ専門の投手が注目されるようになりました。
さらに1990年代にはあの長嶋茂雄監督が勝ち試合でのリリーフの継投を「勝利の方程式」と命名。中継ぎ投手の重要性も認知されるようになり、1996年には最優秀中継ぎ投手賞が制定されました。
近年は投手の100球制限が一般的になったこともあり、リリーフのない完投試合の方が珍しくなっています。

【野球】リリーフの種類

【野球】リリーフとは?意味や条件について詳しく解説!②

一口にリリーフといっても、その種類は1つではありません。
大きく分けると、中継ぎと抑えの2種類
さらに中継ぎは役割によって4種類に分類され、リリーフ全体で5つの種類に分けることができるのです。
しかしこれはあくまでも形式上の分類。
ルールでこの人はこの役割しかできないと決まっているものではなく、チーム事情によっては流動的にもなります。

ロングリリーフ

ロングリリーフは先発投手が序盤で打ち込まれたときや怪我をしたときなど、予想外に早い回で交代しなければならない場面で登場する中継ぎ投手です。
一般的には先発投手は6回までは投げ、7、8、9回を1人ずつ継投していくのが理想で、これが近年の「勝利の方程式」。
しかし例えば先発投手が2回でノックアウトされた場合、勝利の方程式が始まる7回まで試合を壊さずに繋がなければなりません。
そういった長い回を繋ぐことからロングリリーフと呼ばれます。
必ず登板するわけではなく、しかも先発投手並みに長い回を投げる可能性もあるため、状況に合わせなければならない難しい役割です。

ワンポイント

ワンポイントは打者1人に対して登板する中継ぎ投手
打者が苦手としている投手を対戦させ、役割を終えたら交代します。
左打者に対する左投手など一般的に苦手とされる組み合わせで投げることもあれば、過去のデータを元にすることも。
ある強打者が特に苦手としている投手は「〇〇キラー」と呼ばれることもあります。
しかしメジャーリーグでは試合時間の短縮を図るため、2020年度からワンポイントリリーフが禁止に。3人以上のバッターと対戦するかイニング終了まで投げなければいけないと決まりました。
日本でもこのルールが導入されるかもしれないと言われています。

敗戦処理

敗戦処理は大量失点でほとんど負けが決まった試合で登板する中継ぎ投手
優秀な投手を温存するために起用されることがほとんどですが、敗戦処理専門の投手を登録しておくわけではありません。
多いのは若手を試す場面や、怪我・スランプの後の調整登板
MLBではこのような場面では野手が登板することもよくあります。

セットアッパー

セットアッパーは勝っている試合や接戦のときに登板する中継ぎ投手
主にリードを保ったまま抑えに繋げるのが仕事で、勝利の方程式の一角を担います。
先発投手の降板が早くなっている現代の野球で重要性が増しているのが、このセットアッパー。
ピンチに強いことが必須条件で、ランナーを背負った場面を見事に抑えると「火消しに成功」などと言われます。

抑え

別名「クローザー」と呼ばれるのが、試合の最後に登場する抑え投手
主に3点差以内で勝っている試合の9回に登場し、そのままリードを保って勝つことを求められます。
それ以外の場合にはセーブが記録されないため、負けている試合や大差で勝っている試合では登場しないことも。
優秀な抑え投手は「守護神」と呼ばれます。

まとめ

さまざまな役割があるリリーフ。
以前は先発投手と比べて劣る印象を持たれていましたが、分業制が進んでいる現代野球では必須の存在となっています。
逆に優秀な中継ぎや抑えがいないチームはなかなか勝てないのが現状。
また高校野球でも100球で交代することが一般的になり、優秀なリリーフの必要性が高まっています。
チームの強さを判断する際には、リリーフ陣の層の厚さにも注目してみてください。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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