背番号は世代別で意味を持っており、高校野球などの学生野球はポジションごとで背番号を背負うことが一般的です。
エースナンバー(背番号1)は「ピッチャー」、背番号2番は女房役の「キャッチャー」、背番号3は「ファースト」、背番号4は「セカンド」、背番号5は「サード」、背番号6は「ショート」、背番号7は「レフト」、背番号8は「センター」、背番号9は「ライト」というように決められているため、背番号を見るだけでポジションがわかるようになっています。
しかし、プロ野球になれば、自分で好きな背番号、もしくは球団から与えられた背番号を着用することになります。
では、プロ野球の背番号は何番から何番まであるのでしょうか。
詳しく解説していきます。
背番号は何番から何番まである?
プロ野球で着用する背番号には何番から何番まであるのでしょうか。
プロ野球で着用する背番号は支配下登録の選手なのか、育成選手かで変わってきます。
それぞれ解説します。
背番号3桁は育成選手
背番号3桁を着用する選手は「育成選手」と決められています。
育成選手はペナントレース公式戦へ出場可能である支配下登録を目指すために、野球技能向上やプロ野球としてのマナーを学習する選手のことを指します。
場合によっては001、002のような0から始まる3桁にする選手もいます。
背番号1桁から2桁は支配下登録選手
1軍などのペナントレース公式戦に出場する選手は背番号0番を含む、1桁〜2桁で登録するという決まりがあります。
つまりは背番号99番が支配下登録選手では最大の番号になります。
では、どんな選手が背番号99番を背負ってプレーしていたのでしょうか。
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背番号99番の特徴
支配下登録の選手で最大の番号である背番号99番にはどのような選手が多いのでしょうか。
その特徴を紹介していきます。
首脳陣に多い
背番号99番は首脳陣に多いとされています。
代表的な首脳陣でいえば、埼玉西武ライオンズ「渡辺久信GM」、東北楽天ゴールデンイーグルス「梨田昌孝監督」、東京ヤクルトスワローズ「高津臣吾二軍監督」などが在籍中です。
本塁打王に多い
背番号99番は本塁打王になる系譜とも言われています。
元埼玉西武ライオンズの「エルネスト・メヒア」、横浜DeNAベイスターズの「ネフタリ・ソト」、オリックスバファローズの「杉本祐太郎」が背番号99番を背負い本塁打王を獲得することになりました。
後ほど一部選手を紹介します。
不屈の精神で這いあがろうとする選手に多い
背番号99番は活躍していた選手が怪我をして復活した時や、成績が低迷し、移籍した時によく着用されることがあります。
背番号99番は最も育成選手の番号である3桁に近いことから、「育成選手の気持ちを忘れず、這い上がる」という想いを込めて、不屈の精神で這い上がる選手が背負うとも言われています。
平成の怪物と言われた「松坂大輔」、元近鉄バファローズの「中村紀洋」などが背番号99番を背負いました。
後ほどそれぞれの選手を紹介します。
背番号99番を背負った選手
では、背番号99番を背負った選手はどのような選手がいるのでしょうか。
代表的な選手を紹介します。
福岡ソフトバンクホークス:松坂大輔
生年月日:1980年9月13日
出身地:東京都江東区
利き手(投・打):右・右
プロ野球歴:西武ライオンズ、ボストン・レッドソックス、ニューヨーク・メッツ、福岡ソフトバンクホークス、中日ドラゴンズ、埼玉西武ライオンズ
タイトル・表彰歴(NPB):最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、沢村栄治賞、新人王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞
「平成の怪物」の愛称で親しまれていた松坂大輔は日本を代表する選手として活躍していました。
松坂大輔と同学年の選手がプロで大活躍する選手が揃っていることから、その世代の代表として「松坂世代」と呼ばれるほどです。
松坂大輔は背番号18番を背負い続けていましたが、育成選手の3桁に近い背番号99番を2018年に着用しました。
大阪近鉄バファローズ:中村紀洋
生年月日:1973年7月24日
出身地:大阪府大阪市
利き手(投・打):右・右
プロ野球歴:近鉄バファローズ、ロサンゼルス・ドジャース、オリックス・バファローズ、中日ドラゴンズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、横浜DeNAベイスターズ
タイトル・表彰歴:本塁打王、打点王、最高出塁率、ベストナイン、ゴールデングラブ賞
中村紀洋は近鉄バファローズ(現在のオリックス・バファローズ)の主砲として活躍し、メジャーリーグにも挑戦しました。
メジャーリーグから帰ってきた後に、古巣のオリックス・バファローズに入団しましたが、怪我続きとなり、1年で退団することになりました。
その後、中日ドラゴンズの育成枠として入団し、オープン戦で結果を残すことができ、不屈の精神で這い上がる背番号として99番を背負うことになります。
オリックス・バファローズ:杉本裕太郎
生年月日:1991年4月5日
出身地:徳島県阿南市
利き手(投・打):右・右
プロ野球歴:オリックス・バファローズ
タイトル・表彰歴:本塁打王、ベストナイン、月間MVP
北斗の拳に出てくる「ラオウ」の愛称で親しまれている杉本裕太郎はドラフト10巡目という入団当初の期待値が少なかった選手でした。
2020年まで怪我にも悩まされ結果の出ないシーズンが続いていましたが、2021年になると努力が実り、オリックス・バファローズの不動4番として本塁打王に輝きました。
本塁打王の系譜である背番号99番として、成長を遂げることになります。
まとめ
今回は背番号99番について解説しました。
今後、「本塁打王」と「不屈の精神」の象徴である背番号99番を背負ってどんな選手が活躍するのか楽しみです。
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