ブンデスリーガはドイツの1部リーグ。日本人選手にとってもあこがれの舞台の1つです。
イングランドのプレミアリーグやスペインのラ・リーガ、イタリアのセリエAと並んでサッカー欧州4大リーグの一角を占めるブンデスリーガは、非常にレベルの高いリーグ。
その高い壁を跳ね除け、これまで多くの日本人選手が活躍してきたことでも知られています。
今回は、ブンデスリーガに所属した日本人選手を過去から現在まで一挙にご紹介。
所属選手の一覧と、特に活躍した選手の詳細をご紹介します。
【ブンデスリーガ】日本人選手一覧
まずはブンデスリーガ1部のクラブに所属した日本人選手を一覧でご紹介します。
選手名 | 所属クラブ(所属期間) |
奥寺康彦 | ケルン(1977-1980) ベルリン(1980-1981) ブレーメン(1981-1986) |
尾崎加寿夫 | ビーレフェルト(1983-1988) ザンクトパウリ(1988-1989) |
風間八宏 | レムシャイト(1987-1988) アイントラハト・ブラウンシュバイク(1988-1989) |
高原尚泰 | ハンブルガーSV(2002-2006) フランクフルト(2006-2008) |
稲本潤一 | フランクフルト(2007-2009) |
小野伸二 | ボーフム(2007-2010) |
長谷部誠 | ヴォルフスブルク(2007-2012) ニュルンベルク(2013-2014) フランクフルト(2014-) |
大久保嘉人 | ヴォルフスブルク(2008-2009) |
槙野智章 | ケルン(2010-2012) |
矢野紀章 | フライブルク(2010-2012) |
香川真司 | ドルトムント(2010-2012 2014-2019) |
内田篤人 | シャルケ(2010-2017) ウニオンベルリン(2017) |
乾貴士 | ボーフム(2011-2012) フランクフルト(2012-2015) |
宇佐美貴史 | バイエルンミュンヘン(2011-2012) ホッフェンハイム(2012-2013) アウグスブルク(2016-2019) デュッセルドルフ(2017-2019) |
大津祐樹 | ボルシア・メンヒェングラートバッハ(2011-2012) |
岡崎慎司 | シュトゥットガルト(2011-2013) マインツ(2013-2015) |
細貝萌 | レバークーゼン(2011-2013) アウグスブルク(2011-2012) ヘルタベルリン(2013-2015) シュトゥットガルト(2016-2017) |
酒井高徳 | シュトゥットガルト(2011-2015) ハンブルガー(2015-2019) |
酒井宏樹 | ハノーファー(2012-2016) |
清武弘嗣 | ニュルンベルク(2012-2014) ハノーファー(2014-2016) |
金崎夢生 | ニュルンベルク(2013) |
丸岡満 | ドルトムント(2014-2015) |
長澤和輝 | ケルン(2014-2015) |
原口元気 | ヘルタベルリン(2014-2018) デュッセルドルフ(2018) ハノーファー(2018-2021) ウニオンベルリン(2021-) |
大迫勇也 | 1860ミュンヘン(2014) ケルン(2014-2018) ブレーメン(2018-2021) |
武藤嘉紀 | マインツ(2015-2018) |
山口蛍 | ハノーファー(2016) |
浅野拓磨 | シュトゥットガルト(2016-2018) ハノーファー(2018-2019) ボーフム(2021-) |
鎌田大地 | フランクフルト(2017) フランクフルト(2019-) |
伊藤達哉 | ハンブルガー(2017-2019) |
遠藤航 | シュトゥットガルト(2019-) |
遠藤渓太 | ウニオンベルリン(2020-2021) |
堂安律 | ビーレフェルト(2020-2021) フライブルク(2022-) |
奥川雅也 | ビーレフェルト(2021-) |
板倉滉 | ボルシア・メンヒェングラートバッハ(2022-) |
伊藤洋輝 | シュトゥットガルト(2022-) |
吉田麻也 | シャルケ(2022-) |
日本人選手が多い理由
今回ご紹介したリストはブンデスリーガ1部のクラブのみ。2部も加えるとさらに日本人選手の数は増えます。
なぜこれほど多くの日本人がブンデスリーガで活躍しているのでしょうか。
その理由はリーグのスタイルが日本人に合っているからだと言われています。
ブンデスリーガは大柄なゲルマン民族を中心に、長身の選手が多いリーグ。空中戦に強い一方で足元のテクニックや一瞬のスピードに欠ける選手が多い中、小柄な日本人がその弱みをついて活躍しやすいリーグなのです。
またブンデスリーガには外国人枠という制限がないこと、ドイツ人と日本人の真面目な気質が通じ合うことも理由となっています。
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【ブンデスリーガ】主な日本人選手
ではブンデスリーガで特にめざましい活躍をした日本人は誰でしょうか。
代表的な選手をご紹介します。
奥寺康彦
ブンデスリーガの日本人選手を語るとき、絶対に外せないのが奥寺康彦選手です。
彼は日本人として初めてヨーロッパのトップリーグでプレーした選手。
1977年に古河電工からケルンに入団した奥寺選手は、すぐにレギュラーの座を獲得し、リーグ戦とカップ戦の2冠達成に貢献しました。
彼がブンデスリーガ入りしたきっかけは、日本代表選手たちがドイツで行った合宿中に、ブンデスリーガの各クラブに振り分けられて出稽古をしたこと。
そこで実力を認められ、帰国前にケルンから移籍を打診されたのです。
パイオニアである彼の活躍があったからこそ、多くの日本人選手の未来が拓けたのかもしれません。
香川真司
ブンデスリーガで今もスーパースターとして認められているのが香川真司選手。
2010年にセレッソ大阪からボルシア・ドルトムントに加入した香川選手は、クラブのリーグ連覇とドイツポカール優勝に大きく貢献しました。
リーグ戦の成績は148試合で41ゴール。得点数では日本人最高で、香川選手の活躍がその後の日本選手の大量獲得に繋がったと言われています。
2022年にはブンデスリーガ公式インスタグラムが「シンジ・カガワを決して忘れない」という特集をアップ。「最も象徴的で、愛されている選手の1人」と紹介しました。
岡崎慎司
2011年に清水エスパルスからシュトゥットガルトに移籍した岡崎慎司選手は献身的なプレーで印象に残った選手です。
移籍1年目は守備に奔走してクラブの1部リーグ残留に貢献。
一方で2012年には強烈なバイシクルシュートで月間最優秀ゴールにも選ばれています。
最終的には128 試合で37ゴールを記録。これは香川選手に抜かれるまで日本人の最高記録でした。
その後プレミアリーグのレスター・シティに移籍すると、そこでも「ミラクル・レスター」と呼ばれた奇跡の優勝に貢献しています。
長谷部誠
長谷部誠選手はブンデスリーガのレジェンド。
それはただの比喩ではなく、ブンデスリーガの歴史に足跡を残した名選手が選ばれる「ブンデスリーガ・レジェンド」に、現役選手でありながら選ばれています。
2019年にはドイツのシーズンベストイレブンと、欧州サッカー連盟(UEFA)が選ぶヨーロッパリーグ優秀選手に選出。
しかも2008年からブンデスリーガで活躍し続ける彼は、ヨーロッパ全リーグでのアジア人選手最多出場記録を保持しています。
さらに2024年現在で40歳の彼はブンデスリーガの最年長出場記録の歴代9位に浮上。
歴代トップ10で唯一の現役である彼は、今後さらに上位に食い込んでいく可能性があると言われています。
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【ブンデスリーガ】2022-2023シーズンに活躍中の選手
2022-2023の最新シーズンには、以下の選手たちがブンデスリーガで活躍しています。
堂安律(フライブルグ)
長谷部誠(フランクフルト)
板倉滉(ボルシアMG)
浅野拓磨(ボーフム)
奥川雅也(アウクスブルグ)
伊藤洋輝(シュツットガルト)
原口元気(シュツットガルト)
さらにドイツ2部には10人の日本人が所属。
俊敏な日本人選手は多くのチームで重要な役割を担っています。
まとめ
数多くの名選手が活躍してきたブンデスリーガ。
そこで鍛えられた選手たちがワールドカップで日本チームを牽引しました。
ブンデスリーガで次にレジェンド、スーパースターとなる選手は誰なのか、その動向からも目が離せません。
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