世界一の人気を誇るサッカーリーグであるイングランドのプレミアリーグ。
上位と下位の力量の差が少ないことから「最も優勝するのが難しいリーグ」とも言われています。
ではその歴史の中では、どのチームが優勝してきたのでしょうか。
今回は、プレミアリーグの歴代優勝クラブを一覧でご紹介。
各チームの特徴も解説します。
【プレミアリーグ】 歴代優勝クラブ
プレミアリーグがスタートしたのは1992年。
以来2021〜2022シーズンまでに、30のシーズンで激闘が繰り広げられてきました。
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各シーズンの優勝クラブ一覧
まずは各シーズンの優勝クラブを一覧でご紹介します。
シーズン | 優勝クラブ |
2021-2022 | マンチェスター・シティ |
2020-2021 | マンチェスター・シティ |
2019-2020 | リヴァプール |
2018-2019 | マンチェスター・シティ |
2017-2018 | マンチェスター・シティ |
2016-2017 | チェルシー |
2015-2016 | レスター・シティ |
2014-2015 | チェルシー |
2013-2014 | マンチェスター・シティ |
2012-2013 | マンチェスター・ユナイテッド |
2011-2012 | マンチェスター・シティ |
2010-2011 | マンチェスター・ユナイテッド |
2009-2010 | チェルシー |
2008-2009 | マンチェスター・ユナイテッド |
2007-2008 | マンチェスター・ユナイテッド |
2006-2007 | マンチェスター・ユナイテッド |
2005-2006 | チェルシー |
2004-2005 | チェルシー |
2003-2004 | アーセナル |
2002-2003 | マンチェスター・ユナイテッド |
2001-2002 | アーセナル |
2000-2001 | マンチェスター・ユナイテッド |
1999-2000 | マンチェスター・ユナイテッド |
1998-1999 | マンチェスター・ユナイテッド |
1997-1998 | アーセナル |
1996-1997 | マンチェスター・ユナイテッド |
1995-1996 | マンチェスター・ユナイテッド |
1994-1995 | ブラックバーン・ローヴァーズ |
1993-1994 | マンチェスター・ユナイテッド |
1992-1993 | マンチェスター・ユナイテッド |
プレミアリーグの参加クラブは20。昇格・降格がある下部リーグのイングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)まで加えると92ものクラブがありますが、そのうちプレミアリーグで一度でも優勝したことがあるクラブは7つしかありません。
優勝回数
では歴代の優勝回数ランキングはどのようになっているのでしょうか。
順位 | クラブ名 | 優勝回数 |
1位 | マンチェスター・ユナイテッド | 13回 |
2位 | マンチェスター・シティ | 6回 |
3位 | チェルシー | 5回 |
4位 | アーセナル | 3回 |
5位 | ブラックバーン・ローヴァーズ | 1回 |
レスター・シティ | 1回 | |
リヴァプール | 1回 |
マンチェスター・ユナイテッドが圧倒的に多く、13回。
マンチェスター・シティがこれに続いていますがその数は6回と、まだ遠く及ばない状態です。
そして複数回の優勝経験があるのは4クラブのみとなっています。
【プレミアリーグ】 歴代優勝クラブの特徴
過去に優勝経験がある7つのクラブはどのような特徴を持っているのでしょうか。
勝ち数の多いクラブからご紹介します。
マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッドは1878年に誕生した名門クラブ。
プレミアリーグの前身であるイングリッシュ・フットボールリーグから数えると歴代最多の20回の優勝経験を持っています。
本拠地はマンチェスターのオールド・トラフォード。
熱狂的なサポーターで埋め尽くされるスタジアムは「シアター・オブ・ドリームズ(夢の劇場)」と呼ばれ、チームは「赤い悪魔」と恐れられています。
マンチェスター・ユナイテッドの黄金期は1990年代以降。
当時のアレックス・ファーガソン監督がデヴィッド・ベッカム選手などを起用し、1992年からの13シーズンで8回の優勝を果たしました。
ただしここ9年間は優勝から遠ざかっています。
マンチェスター・シティ
マンチェスター・シティも1880年に設立された名門。
本拠地はマンチェスターのエティハド・スタジアムです。
財政難から低迷した時期があり、1996年には2部に、1997年には3部まで降格しています。
しかし2008年にアブダビに買収されると状況は一変。2011-2012シーズンに44年ぶりとなるリーグ制覇を果たすと、そこからプレミアリーグを6度制覇。しかも2010-2011シーズン以降、2015-2016シーズンを除いた全てのシーズンでトップ3入りを果たしています。
まさに近年世界で最も勢いのあるクラブがこのマンチェスター・シティなのです。
チェルシー
チェルシーの設立は1905年。
ロンドンのチェルシー地区にあるスタンフォード・ブリッジが本拠地です。
チェルシーも名門ではありますが、長らく低迷したクラブ。
しかし2003年にロシア人の富豪アブラモヴィッチ氏が買収してオーナーになると、その豊富な資金力を生かしてビッグクラブへと変身しました。
2004-2005シーズンにはいきなり29勝8分1敗、失点数わずか15という驚異的な成績で50年ぶりのリーグ制覇を果たします。
最近の5シーズンはリーグ優勝こそできていませんが、上位の常連。
2020-2021のUEFAチャンピオンズリーグでは決勝のイングランド対決でマンチェスター・シティを破り、見事に優勝しています。
アーセナル
アーセナルの設立は1886年。本拠地はロンドン南東部ウーリッジ地区で、軍需工場の労働者がクラブ創設の主体となったことから、今も「ガナーズ(砲撃手)」という愛称で親しまれています。
ホームスタジアムはエミレーツ・スタジアム。
アーセナルは1930年代、1950年代、1980年代、1990年代と、何度も黄金期を迎えた強豪チームです。
2003-2004シーズンにはなんと26勝12分0敗を記録。無敗優勝は今までにアーセナルしか成し遂げていません。
しかしその翌シーズン以降の優勝は一度もなし。「インビンシブルズ(無敵のチーム)」と呼ばれたクラブの復活をファンは待ち望んでいます。
ブラックバーン・ローヴァーズ
ブラックバーン・ローヴァーズは1875年にブラックバーン地区の私立中学出身者が中心となって設立した古豪。
ホームスタジアムはイーウッド・パークです。
このクラブは1913-1914シーズンにリーグ優勝して以来、非常に長い間低迷していましたが、1991年に鉄鋼業で一財産を築いたジャック・ウォーカー氏が、地元チームの立て直しを行なってからチームは一変。プレミアリーグ最多得点記録保持者のアラン・シアラーなど大物選手を次々に買い集め、1994-1995シーズンには見事優勝を果たします。
しかしその後は7位、13位と低迷。今では2部リーグの常連となってしまいました。
レスター・シティ
レスター・シティは1884年にレスターシャー州レスターでレスター・フォッセとして創立された、こちらも古豪。
ホームスタジアムはキングパワー・スタジアムです。
こちらも低迷期が長く、2008-2009シーズンには3部リーグ降格も経験しています。
しかしその後、なんとかプレミアリーグに復帰。2015-2016シーズンに、残留争いが精一杯と予想されていたにもかかわらず、奇跡の優勝を果たしました。
この優勝は「ミラクル・レスター」と呼ばれ、優勝に貢献した岡崎慎司選手は「影のヒーロー」と称賛されました。
しかしその後は再び優勝争いに絡むことはなく、プレミアリーグの中堅クラブという位置になっています。
リヴァプール
リヴァプールの設立は1892年。
ホームスタジアムはリヴァプールのアンフィールドです。
前身のイングリッシュ・フットボールリーグ時代には最多となる18回の優勝を記録した名門。
世界中のサッカークラブのサポーターに歌われているサポーターソング「You’ll never walk alone」を最初に合唱したのもこのリヴァプールです。
2019-2020シーズンにはプレミアリーグで優勝。
しかしそれ以上に強さを発揮しているのがUEFAチャンピオンズリーグで、前身のチャンピオンズカップ時代から数えると、イングランドでは最多の6回の優勝を記録しています。
まとめ
数多くの強豪がひしめくプレミアリーグ。
いかに優勝が難しいかをよく物語っているのが2018-2019シーズンで、リヴァプールは当時歴代3位となる勝ち点97を記録し、本来なら確実に優勝できる成績だったにもかかわらず、1点差でマンチェスター・シティに敗れています。
最終節までもつれることも多いプレミアリーグの熱戦。いったいどのクラブが優勝するのか、勝負の行方にぜひご注目ください。
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