プレミアリーグは世界のサッカーリーグの中でも最高の人気を誇るリーグ。
イングランドの1部リーグであるプレミアリーグは世界で最もレベルが高いリーグだと言われています。
他のリーグでの実力を認められて移籍しながら、プレミアリーグではほとんど活躍できずに去っていった選手も。
しかしそのプレミアリーグに果敢に挑んできた日本人選手も大勢いるのです。
今回は、プレミアリーグの日本人選手をご紹介。
過去から現在まで、どのような選手が活躍してきたのか、解説します。
【プレミアリーグ】世界最高峰のリーグ
プレミアリーグはイギリスではなく、その一部のイングランドのプロサッカー1部リーグ。20のチームによって争われるリーグで、世界最高峰のサッカーリーグと言われています。
その歴史は古く、プレミアリーグの前身となるイングランドのフットボールリーグは世界最古の1888年に創設しています。
当たりが厳しく、ファールもあまり取らないなど、プレーの激しさも世界屈指。
人気が高いのは、マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティ、リヴァプール、アーセナル、チェルシー、トッテナムなど多くのビッグクラブがしのぎを削っているから。
世界中にファンが多く、各チームへの収益の分配もうまくいっているため、巨額のオファーで優秀な選手を集めることに成功しています。
その好循環でファン層はさらに拡大。
今では多くのサッカー選手が他のリーグを踏み台にしてプレミアリーグを目指しています。
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【プレミアリーグ】日本人選手一覧
まずはこれまでにプレミアリーグのクラブに所属した選手を、クラブ別にまとめてご紹介します。
クラブ | 選手(所属期間) |
ボルトン | 西澤明訓(01-02) 中田英寿(05-06) 宮市亮(12) |
アーセナル | 稲本潤一(01-02) 宮市亮(11-15) 浅野拓磨(16-19) 冨安健洋(21-) |
フルハム | 稲本潤一(02-04) |
WBA(ウェスト・ブロムウィッチ) | 稲本潤一(04-06) |
トッテナム | 戸田和幸(02-04) |
サウサンプトン | 李忠成(12-14) 吉田麻也(12-20) 南野拓実(21) |
ウィガン | 宮市亮(12-13) |
マンチェスター・ユナイテッド | 香川真司(12-14) |
レスター | 岡崎慎司(15-19) |
ニューカッスル | 武藤嘉紀(18-21) |
マンチェスター・シティ | 食野亮太郎(19-) 板倉滉(19-22) |
リバプール | 南野拓実(20-22) |
ブライトン | 三笘薫(21-) |
このリストはプレミアリーグと呼ばれる1部リーグのもの。
所属していた当時のクラブがEFLチャンピオンシップ(2部リーグ相当)より下のリーグだった場合は除外してあります。
また選手によって重複している期間があるのは、レンタル移籍があるためです。
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【プレミアリーグ】活躍した日本人選手
ドイツのブンデスリーガと比較すると、過去には日本人の活躍があまり目立っていないプレミアリーグ。
しかしその中にも輝きを放った選手は何人もいます。
吉田麻也
2007年に名古屋グランパスでJリーグデビュー、2009-2010シーズンからオランダのVVVフェンロで活躍していた吉田麻也選手は、2012-2013シーズンからサウサンプトンに所属。
2020年にイタリアのサンプドリアに移籍するまで、7シーズン半に渡ってサウサンプトンでプレーしました。
その間に出場した試合数154は、日本人最多記録です。
稲本潤一
当時のJリーグ最年少ゴール(17歳7カ月1日)を記録するなど10代から注目されていた稲本潤一選手は2001年にガンバ大阪からアーセナルへ移籍。
この間に日本のW杯初勝利に貢献すると、2002-03シーズンにはフラムへ移籍し、さらにWBA(ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン)でもプレーしました。
中でもフラムとWBAでは継続的に出場。プレミアリーグでは通算63試合の出場を記録しています。
香川真司
2007年にセレッソ大阪でJリーグデビューした後、2010-2011シーズンにドイツのボルシア・ドルトムントに移籍していた香川真司選手は2012-2013シーズンからマンチェスター・ユナイテッドに所属。
プレミアリーグ1年目でハットトリックも記録します。
プレミアリーグでの成績は、2シーズン38試合で6ゴールでした。
岡崎慎司
2005年にJリーグデビューし、2011年からドイツのVfBシュツットガルトなどで活躍した岡崎慎司選手は、2015-2016シーズンにイングランドのレスター・シティに移籍しました。
クラブは2部リーグ陥落目前と言われる状態でしたが、岡崎選手は献身的なプレーとジェイミー・ヴァーディ選手との絶妙なコンビネーションで貢献。伝説的なオーバーヘッドシュートを決めるなど大活躍し、クラブはまさかの優勝を遂げました。
この優勝はオッズ5001倍という奇跡で、今も「ミラクル・レスター」と呼ばれています。
南野拓実
2012年にセレッソ大阪でJリーグデビューし、2015年からオーストリアのFCレッドブル・ザルツブルクでも活躍した南野拓実選手は、2021年2月からシーズン終了までサウサンプトンに期限付き移籍し、2021-22シーズンはリバプールに所属しました。
リーグ戦では出場機会がなかったものの、カップ戦では大活躍。
カラバオ・カップでは5試合に出場し、4得点1アシストを記録しました。
またFAカップでは4試合出場3得点。チームの国内カップ戦2冠に貢献しています。
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【プレミアリーグ】22-23シーズンの日本人選手
2022-2023シーズンのプレミアリーグでは2人の日本人がプレー。
これはドイツ・ブンデスリーガの9人と比べるととても少なく感じますが、それだけ日本人にとってプレミアリーグが厳しいということです。
しかしその中で2人の選手は重要な役割を担っています。
冨安健洋
2016年にアビスパ福岡でJリーグ初出場後、2018年にベルギー、2019年にはイタリアに移籍した冨安健洋選手は、2021年9月にアーセナルでプレミアリーグデビューを飾りました。
2022-2023シーズンはアーセナル所属2シーズン目。
現地メディアからは「万能DF」という評価を受けたこともあり、冨安選手が守備の中心として活躍する姿に期待が集まっています。
三笘薫
三笘薫選手は2019年に特別指定選手としてJ1の川崎フロンターレでプロデビュー。2020年にチームを優勝に導く活躍を見せると、早くも21年にプレミアリーグのブライトンへ完全移籍しました。
2021-22シーズンはベルギー1部のロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへ期限付き移籍しましたが2022-23シーズンはブライトンへ復帰。日本代表でも躍動し、そのスピードで世界を驚かせた三笘選手は、プレミア復帰後も大活躍しています。
2023年1月にはゴールを連発してプレミアリーグ月間ベストイレブンにも選出。地元メディアは「今の調子が続けば、リーグで最も注目される選手の 1 人になるだろう」と絶賛しました。
若い三笘選手がどれほどの成長を見せるのか、今まさに世界が見守っているのです。
まとめ
屈強な選手たちがフィジカルを活かしたプレーで戦うプレミアリーグ。
ロングボール、ハイボールのカウンターで速攻をしかけ、多少のラフプレーでは試合を止めることもない、世界一タフなリーグです。
フィジカル面で劣ると言われ続けてきた日本人にとって、最も難しいリーグであるのは事実。
そこで輝く日本人選手たちの姿を、ぜひ1試合でも多く観たいものです。
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