駅伝には1月1日に開催される「ニューイヤー駅伝」、1月2日・3日に開催される「箱根駅伝」があります。
特に「箱根駅伝」を観たことがなくても、名前だけは知っているという人も多いのではないでしょうか。
その箱根駅伝の年齢制限はご存知でしょうか。今回は年齢制限について深掘りしていきます。
箱根駅伝について
箱根駅伝の年齢制限を解説する前に、まずは箱根駅伝について簡単に解説します。
箱根駅伝の概要
箱根駅伝とは「東京箱根間往復大学駅伝競争」の略称で、毎年1月2日と翌3日の2日間にわたり開催されています。
全国で放送されているため、全国大会と思われている人も多いですが、実は、関東で開催されている地方大会です。
箱根駅伝とニューイヤー駅伝の違い
正月駅伝の「箱根駅伝」と「ニューイヤー駅伝」はどんな違いがあるのでしょうか。
この2つの駅伝の大きな違いは「誰が走るか」というところにあります。
箱根駅伝は「大学生」が走っていて、チームも大学対抗になります。
ニューイヤー駅伝は「実業団の選手」が走っていて、チームは「旭化成」「富士通」など企業の陸上部になります。
さらに、ニューイヤー駅伝は全国大会で、箱根駅伝は地方大会です。
ニューイヤー駅伝は1日で走り切り、箱根駅伝は往路と復路で2日間にわたって走ります。
そのため、コースの距離は箱根駅伝の方が長く設定されています。
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箱根駅伝の出場チームについて
出場チームは関東学連加盟校のうち、前年大会でシード権を獲得した大学10校と予選会を通過した10校に加えて、関東学生連合チームを加えた21チームが出場します。
第95回記念大会では、関東インカレ5年間の総合得点の累計が最も多い大学に出場権を与える関東インカレ成績枠が設けられました。
さらに、予選会からの出場校が11校となり、最多の23チームが出場することになります。
箱根駅伝の出場条件とは
箱根駅伝の出場条件は箱根駅伝の内規に以下の通りで記されています。
・競技者の所属校が関東学連加盟国で競技者は該当年度の登録を行なっていること。
・所属する加盟校が関東学連から処分を受けていないこと。
・本人が関東学連の資格審査委員会によって処分を受けていないこと。
・出場申込回数が4回(予選会のみ出場の場合も回数に含む)を超えないこと。
箱根駅伝の内規には年齢制限については書かれていません。
つまり、箱根駅伝には年齢制限がないのでしょうか。
次は、本題である年齢制限について深掘りしていきます。
箱根駅伝の年齢制限について
箱根駅伝は大学生対抗の大会であるため、「何歳まで出られるのか?」という疑問を持ったことがある人も多いと思います。
そんな年齢制限について深掘りしていきます。
年齢制限について
結論から言うと、現在は年齢制限はありません。
多くのスポーツ競技では年齢制限のルールがある場合が多いですが、箱根駅伝はありません。
しかし、スタート時から今まで一度もなかったというとそうではなく、1947年から1992年までは年齢制限がありました。
その期間では、「28歳以下」という年齢制限が設けられていました。
この年齢制限により、箱根駅伝に出場できなかった有名な人物は、駒澤大学陸上部監督の大八木弘明(おおやぎ ひろあき)監督です。
大八木弘明監督は社会人を経てから24歳で駒澤大学へ入学し、駒澤大学陸上部に入部することになります。
しかし、第60回大会〜第62回大会までの3年間、箱根駅伝に出場し、2度の区間賞を獲得するなどの活躍をしたものの、第63回大会の大学4年生時は年齢制限の対象となったため、出場することができませんでした。
過去最高年齢は
箱根駅伝に年齢制限がなくなったのは、1993年に開催された第69回大会からです。
2018年に開催された第94回箱根駅伝で、東京国際大学から「オールドルーキー」と呼ばれた30歳の「渡辺和也」選手が出場するということで話題になりました。
渡辺和也選手は報徳学園高校を卒業してから、山陽特殊製鋼、四国電力、日清食品グループという実業団を経て、2017年に東京国際大学に入学しました。
インタビューでは年齢差があり、最初は戸惑ったものの、次第に馴染んできたと語っています。
その渡辺和也選手が最高年齢かと思いきや、年齢制限が始まる前に、より年齢の高い選手が出場していました。
その選手が、1939年に開催された第20回大会に出場した中央大学の「村社講平 (むらこそ こうへい)」さんです。
当時、「33歳131日」という年齢で出場しました。
さらには、5区の区間賞も獲得する活躍を見せています。
現時点では、この「33歳131日」が過去最高年齢となっています。
まとめ
今回は正月に開催される箱根駅伝の年齢制限について深掘りました。
出場条件さえクリアしていれば、年齢や国籍など関係なく箱根駅伝に出場することがわかりました。
年齢の差がある選手がそのチームでどのような相乗効果を見せてくれるのか、またどのような活躍をするのか、今後、30歳前後で出場する選手がいれば是非とも注目していきたいです。
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