男子以上に世代交代が激しい印象のある女子フィギュアスケート界。
近年は特にロシア勢の活躍が目立っています。
では純粋にパーソナルベストの得点を比較すると、どの選手が上位に入るのでしょうか。
今回は、フィギュアスケート女子の最高得点ランキングをご紹介します。
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【フィギュアスケート】最高得点ランキング 総合
フィギュアスケートの審査が現在のような形になったのは2004/2005シーズンから。
それまでは技術点と芸術点を6.0満点で採点するとてもシンプルなものでしたが、このシーズン以降はそれぞれの技の難易度と出来栄えに対して厳密に採点が行われるようになりました。
そして2018/2019シーズンから大幅なルール改定が行われ、得点をそれ以前と比較することが無意味に。
そのため現在は2018/2019シーズン以降のランキングが発表されています。
またこのランキングに含まれるのはISU認定試合のみ。国際的に認められている大きな大会のもので、例えば日本国内のみを対象としたような試合は含まれていません。
まずはショートプログラムとフリーを合わせた総合得点のパーソナルベストランキングからご紹介しましょう。
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順位 | 名前 | 得点 | 大会名 |
1 | カミラ・ワリエワ (ロシア) | 272.71 | ロステレコム杯 2021 |
2 | アンナ・シェルバコワ (ロシア) | 255.95 | 北京五輪 2022個人戦 |
3 | アレクサンドラ・トゥルソワ (ロシア) | 251.73 | 北京五輪 2022個人戦 |
4 | アリョーナ・コストルナヤ (ロシア) | 247.59 | グランプリファイナル 2019 |
5 | アリーナ・ザギトワ (ロシア) | 238.43 | ネーベルホルン杯 2018 |
6 | 坂本花織 (日本) | 236.09 | 世界選手権 2022 |
7 | エリザベータ・トゥクタミシェワ (ロシア) | 234.43 | 世界国別対抗戦 2019 |
8 | 紀平梨花 (日本) | 233.12 | グランプリファイナル 2018 |
9 | ソフィア・アカチエワ (ロシア) | 233.08 | JGP 2021ロシア大会 |
10 | マイア・フロミフ (ロシア) | 226.35 | イタリアグランプリ 2021 |
なんとトップ10のうち8人がロシア。
ロシアのスポーツ界はドーピング疑惑に揺れていますから、この記録は素直に信じて良いものではないかもしれません。
しかしその中に日本の2人が食い込んでいるのは見事だと言えます。
【フィギュアスケート】最高得点ランキング SP
続いてショートプログラムのパーソナルベストランキングを見てみると、以下のようになります。
順位 | 名前 | 得点 | 大会名 |
1 | カミラ・ワリエワ (ロシア) | 90.45 | 欧州選手権 2022 |
2 | アリョーナ・コストルナヤ (ロシア) | 85.45 | グランプリファイナル 2019 |
3 | 紀平梨花 (日本) | 83.97 | 世界国別対抗戦 2019 |
4 | アリーナ・ザギトワ (ロシア) | 82.08 | 世界選手権 2019 |
5 | エリザベータ・トゥクタミシェワ (ロシア) | 81.53 | フィンランディア杯 2021 |
6 | アンナ・シェルバコワ (ロシア) | 81.07 | 国別対抗戦 2021 |
7 | 坂本花織 (日本) | 80.32 | 世界選手権 2022 |
8 | 樋口新葉 (日本) | 79.73 | カップオブオーストリア 2021 |
9 | ユ・ヨン (韓国) | 78.22 | スケートカナダ 2019 |
10 | アレクサンドラ・トゥルソワ (ロシア) | 77.69 | スケートアメリカ 2021 |
こちらは日本勢が3人、韓国からも1人がランクインしています。
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・【フィギュアスケート】最高得点ランキング|歴代男子選手一覧
【フィギュアスケート】最高得点ランキング FS
そしてフリーのパーソナルベストランキングは以下のようになります。
順位 | 名前 | 得点 | 大会名 |
1 | カミラ・ワリエワ (ロシア) | 185.29 | ロステレコム杯 2021 |
2 | アレクサンドラ・トゥルソワ (ロシア) | 177.13 | 北京五輪 2022個人戦 |
3 | アンナ・シェルバコワ (ロシア) | 175.75 | 北京五輪 2022個人戦 |
4 | アリョーナ・コストルナヤ (ロシア) | 162.14 | グランプリファイナル 2019 |
5 | アリーナ・ザギトワ (ロシア) | 158.50 | ネーベルホルン杯 2018 |
6 | ソフィア・アカチエワ (ロシア) | 157.19 | JGP 2021ロシア大会 |
7 | 坂本花織 (日本) | 155.77 | 世界選手権 2022 |
8 | マイア・フロミフ (ロシア) | 154.97 | ロステレコム杯 2021 |
9 | 紀平梨花 (日本) | 154.72 | NHK杯 2018 |
10 | エリザベータ・トゥクタミシェワ (ロシア) | 153.89 | 世界国別対抗戦 2019 |
総合と同じようにロシア勢が10人中8人を占め、日本から2人がランクインするという結果になっています。
【フィギュアスケート】2017/2018シーズンまで
2018/2019シーズンから採点基準が大きく変わったため、2017/2018シーズンまでの記録を今の選手たちと比較はできません。
しかし代わりに以前のランキングは永遠に破られることなく残っています。
その総合得点のパーソナルベストランキングがこちら。
順位 | 名前 | 得点 | 大会名 |
1 | エフゲニア・メドベージェワ (ロシア) | 241.31 | 国別対抗戦 2017 |
2 | アリーナ・ザギトワ (ロシア) | 239.57 | 平昌五輪 2018 |
3 | ケイトリン・オズモンド (カナダ) | 231.02 | 平昌五輪 2018 |
4 | キム・ヨナ (韓国) | 228.56 | バンクーバー五輪 2010 |
5 | アレクサンドラ・トゥルソワ (ロシア) | 225.52 | 世界ジュニア選手権 2018 |
6 | アデリナ・ソトニコワ (ロシア) | 224.59 | ソチ五輪 2014 |
7 | 宮原知子 (日本) | 222.38 | 平昌五輪 2018 |
8 | 三原舞依 (日本) | 218.27 | 国別対抗戦 2017 |
9 | 樋口新葉 (日本) | 217.63 | ロンバルディア杯 2017 |
10 | カロリーナ・コストナー (イタリア) | 216.73 | ソチ五輪 2014 |
こちらには日本選手が3人も入っています。
とはいえ日本には他にも上位に入っておかしくない選手がいたはず。
彼女たちのランキングはどうなっているのでしょうか。
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・【フィギュアスケート】最高得点ランキング|歴代男子選手一覧
浅田真央
浅田真央選手の総合パーソナルベストは、2014年の世界選手権で記録した216.69。
この記録は歴代11位となっていますが、当時は歴代4位。
もちろん日本人では当時の歴代最高得点でした。
荒川静香
2006年のトリノ五輪でアジア人として初の女子シングル金メダルを獲得した荒川静香選手。その総合得点は、191.34です。
これは2017/2018シーズンまでの歴代ランキングで見ると、意外なことに49位。
彼女より上には上記の宮原知子選手、三原舞依選手、樋口新葉選手、浅田舞選手以外に、坂本花織選手、本田真凜選手、安藤美姫選手、鈴木明子選手、本郷理華選手、村上佳菜子選手、松田悠良選手、山下真瑚選手、紀平梨花選手、白岩優奈選手と、合計14人の日本人が入っています。
まとめ
誰もが認める当時最高の日本人選手で、金メダリストでもある荒川静香選手。
多くの後輩たちが得点で彼女を凌いでいった事実が、フィギュアスケートの進化を物語っています。
現在のランキングは、ドーピングの影響が色濃く反映されている可能性があるもの。
その事実は本人や関係者にしか分かりませんが、数年後にきっと塗り替えられるランキングには、一点の疑問もなくクリーンな得点が並んでいることを多くの人が願っているのではないでしょうか。
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