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【柔道】フランスで盛んな理由は〇〇!競技人口は日本の3倍!

日本が発祥の柔道が、フランスでは国民的スポーツとして、多くの人に親しまれていることをご存じですか?

競技人口は日本の3倍以上で、総人口が日本の半数程度であることを考慮するといかに人気のあるスポーツかが分かります。

なぜ、柔道はフランスでそんなに人気があるのか⁉その理由とフランス人に支持される柔道の魅力を解説します。

世界の柔道の競技人口

現在、200カ国以上でスポーツとして親しまれている柔道。

世界の柔道の競技人口調査(2016年3月、ミズノ調べ)によれば、世界で最も競技人口が多い国はブラジルで200万人以上と言われています。

次いでフランスの56万人、そしてドイツの18万人と続きます。

日本は4位の16万人で、総人口から換算した割合を見てみると、日本では国民の1.3%程度であるのに対して、ブラジルやフランスでは国民の8%以上が柔道をしていることになります。

ブラジルはブラジリアン柔術の発祥国であることから、柔道との関わりも深そうに思えますが、「フランスやドイツで柔道が盛んなのは意外!」という人も多いのではないでしょうか?

1964年にオリンピック競技となった柔道は、現在では世界中に広がり、発祥である日本以上に世界各国で親しまれていることが分かります。

フランスで柔道が盛んな理由

ここからは、フランスで柔道がなぜ盛んなのかを紹介していきます。

スター選手の活躍

フランスで柔道が人気の理由として、オリンピックで活躍するスター選手の存在があります。

世界選手権8連覇、オリンピック2連覇、国際大会154連勝という、すさまじい経歴を持つテディ・リネール選手など、フランスの柔道は世界的に見ても、レベルが高いことで知られています。

実際に日本で開催された東京2020オリンピックで、フランスは合わせて8個のメダルを獲得しています。フランスが全競技の中で、最も多くメダルを獲得した競技である柔道に、子どもたちをはじめ、多くの国民が憧れるのは言うまでもないでしょう。

礼儀や規律正しさが身につく

もともとラテン気質のお国柄であるフランスは、割り込みや時間にルーズなのは当たり前。

そんなフランス人だからこそ、柔道における礼儀や規律正しさが、新鮮で魅力的に感じるのも人気の理由です。また、お金にまつわるスキャンダルや、暴力事件が尽きないスポーツもある一方で、フランス柔道にはそのようなイメージが一切ありません。

体を動かしながら、礼儀や規律正しさが身につき、精神的にも鍛えられることから、子どもに柔道をすすめる親御さんが多いのも、フランスで柔道人気が高い理由のひとつです。

護身のため

「いざというときに自分の身を守りたい」という理由から、護身術のひとつとして柔道に興味を持つ人もいます。比較的安全なところが多いものの、夜間など治安が悪い地域もあるフランス。
なにかあったときに柔道の経験があれば、精神的な安心に繋がるという理由で柔道を習う、もしくは子供に習わせる人もいます。

フランスで柔道が盛んな理由を3つ挙げました。スター選手の存在や、護身のためという目的もありますが、日本ならではの礼儀や、規律を守る厳格さこそ、柔道が支持される大きな理由と言えます。

フランスでの柔道とは

フランスのスポーツの競技人口は、1位、サッカー、2位、テニス、そして3位に柔道がランクインしているというデータもあります。

この背景として、子どもが自ら柔道を習いたいというより、親が教育の一環として子どもに柔道を習わせるという傾向があります。

オリンピックを目指すためや、強くなるためにというより、「礼儀を大切にして、他人を尊敬する精神を学んでほしい」という教育の補足として、柔道は重宝されているのです。

ちなみに、柔道が文化として根付いたフランスでは、柔道用語が市民権を得ており、「一本」や「技あり」、「始め!」「止め(やめ)!」などと言った日本語が通じます。

さらに、もともとお辞儀などという文化はないフランスですが、道場に入る前にはしっかりとお辞儀をします。
その礼儀正しさ、相手や道場に敬意を表す姿勢に、フランスの人々は魅力を感じているのです。

今の日本では見ることが少なくなった光景は、遠く離れた異国の地で価値あるものとして人気を集めているのです。

フランス人から見た日本柔道

現在では、日本以上に柔道が国民に根付いているフランス。

「日本人よりもフランス人のほうが優れているのでは?」と思いますが、フランス人から見た日本柔道は、「断然美しい」と言われています。
フランスでも人気スポーツになったことから、柔道の競技人口は増え、オリンピックでメダルを獲得する選手も多くなりました。

しかし、試合の内容を見ると力の差で勝つことがほとんどだと言います。

柔道には「柔よく剛を制す」という基本理念があり、技を磨いた小さい選手が、大きい選手を制すこともできる魅力があります。外国の選手に比べ、日本人選手は体格的に大きい方ではありません。

それでも鍛錬を積み重ね、技を磨き「柔よく剛を制す」その姿に日本柔道の美しさがあると言えるのでしょう。

まとめ

フランスで柔道が盛んな理由と、柔道の魅力について解説しました。

「礼儀」や「規律正しさ」といった精神を大切にする柔道は、フランスで人気が高まり、今では国民的スポーツになりつつあります。

2024年には、そのフランスでパリオリンピックも開催される予定で、開催国であるフランス人選手の活躍にも注目が集まります。

発祥国は日本ですが、現在ではフランスやブラジルといった世界各国で、日本以上に親しまれている柔道。

その魅力を深く知れば、一周まわって日本で柔道ブームが起こる日も近いのかもしれません。

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