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「ホーム」と「アウェイ」の違いは?成績に左右する要素を紹介

サッカーやラグビー、また野球などの団体競技では「ホーム」と「アウェイ」という表現がよく使われますが、ホームチームが本拠地で相手(アウェイチーム)と戦う際、本当に有利なのでしょうか?

この記事では、ホームとアウェイの違い、また実際の成績について詳しく解説します。

実際に自分がプレーする際や、観戦に行く際などの参考にしてみてくださいね!

ホームとアウェイの違いとは?

団体競技の開催地として使用する球場や競技場のことを、主催側のチームから見るとホーム(Home)と呼び、逆に遠征してきた相手側から見るとアウェイ(Away)と呼びます。

ホームは英語で家庭や家という意味で、本拠地のことを指し、アウェイ(Away)は敵地という意味で対比されます。

特にサッカーや野球などのメジャースポーツで「ホームアンドアウェイ」方式として本格的に採用されています。

通常、スポーツの試合において、本拠地のホームスタジアムで開催される試合は、主催側のホームチームにとって有利だと言われます。

特にサッカーや野球では、ホームスタジアムに観戦に訪れる観客の大部分は地元チームのファンです。

そして、大観衆はホームチームに声援を送り、好プレーには大歓声が上がりますが、逆に敵チームに対しては、野次を飛ばしたりブーイングを行ったりするとともに、相手チームの選手が活躍したり得点が入った際には沈黙し、無言のプレッシャーを与えます。

こうした状況から、どのチームも試合をホームで戦いたい思いが強くなります。

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ホームはアウェイより有利?

ホームチームを応援する、大観衆の声援と後押しに支えられて戦うホームチームですが、本当に成績の上でも有利なのでしょうか?

実際の検証データや分析を踏まえてみていきましょう。

Jリーグでの実証データ

実際にホームとアウェイでの成績には違いがあるのかどうか、日本でもメジャーな団体スポーツとして定着したサッカー「Jリーグ」での戦績を実際に分析してみます。

1993年~2016年に実施されたサッカーJ1(最高レベル)のリーグ戦を対象とした分析結果によれば、当該期間中におけるJ1の通算勝利数(5159)のうち、ホームとアウェイそれぞれの勝ち数は次のとおりです。

・ホーム:2877勝(勝率42.47%)

・アウェイ2282勝(勝率33.69%)

この結果から明らかなように、ホームとアウェイでは約9ポイントの差が生じており、ホームが有利という事実が証明されています。

専門家による分析

Jリーグの検証データから、ホームがアウェイよりも有利となる「ひとつの事例」を確認できました。

これ以外にも、細かくデータを分析すれば、多くの場合でホームがアウェイよりも有利となる結果が導き出せることでしょう。

そして、こうした結果となる主な理由として、一般的には下記の点が挙げられます。

・アウェーチームは遠征の長旅で疲れており、フィジカル面でハンデがある

・アウェーのゲームは過密日程になりがちで、同様にアウェーチームの疲労が蓄積される

・地元のファンの熱心な応援に背中を押され、ホームチームが能力を最大限に発揮できる

いずれも納得できる理由に思えますが、これに異論を唱えた分析があります。

シカゴ大学ビジネススクールの分析チームが、サッカーやアメフト、野球、アイスホッケー、バスケットボールなど、過去数十年におよぶ膨大なデータを緻密に分析したところ、上に挙げた3つの理由のどれも、ホームチームの勝率に決定的な影響は与えていないと結論付けています。

では、何がホームチームの勝率を押し上げていたのでしょうか。

彼らが分析して得られた結果とは、審判の「地元びいき」による判定だったというものです。

こうした判定はホームタウンデシジョン(Hometown Decision)と呼ばれ、ホーム側に有利にみえる判定ですが、当然ながら、いわゆる八百長などとは全く異なる事象であり、選手側に一切の責任がないことは言うまでもありません。

例えば、これを野球に当てはめると、ストライク・ボールの判定など、審判の裁量に委ねられる(ビデオ判定が認められない)部分について、明らかにホームチームに有利な判定が多いと分析しています。

サッカーでも、ホームチームよりもアウェーチームの方がファウルを取られる確率が高いと報告しています。

審判の地元びいきは意図的?

この分析結果をみると、ホームチームに贔屓(ひいき)している審判に不信感を抱いてしまいがちですが、上記の分析チームは、決して審判が「意図的に」不公平な判定をしている訳ではないと言明しています。

審判はできるだけ公明正大にプレーを見極め、正確な判定をしようと心がけていることを評価した上で、それでも、結果として「地元びいき」になってしまうと結論付けています。

その大きな理由は、無意識に、ホームゲームの観衆の「総意」としての意思に同調してしまうというのです。

そう考えれば、やはり地元ファンの熱心な応援が、結果としてホームチームを有利に導くといえるでしょう。

まとめ

団体競技における、「ホーム」と「アウェイ」の違いと、検証データに基づくホームの優位性について解説しました。

様々な分析データからも、ホームはアウェイよりも有利だという事実が裏付けられました。

ホームが有利である最大の理由として明らかになった「地元ファンの応援」こそが、ホームチームを勝たせる原動力のようです。

ひいきチームを是非、ホームで応援しましょう!

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ミッシー

ミッシー

スポーツ全般を観るのもするのも大好きなスポーツファン

オールド野球ファンがドメインですが、他にもラグビー・サッカーなど、どんなスポーツでも大好きです。本格的なスポーツ経験は剣道で、趣味のスポーツとしては野球・水泳・ジョギングなどを愛好しています。

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