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【Jリーグ】出場停止の基準・累積について徹底調査!

多くのファンが楽しむサッカーのJリーグですが、選手の出場停止に関する基準や累積警告についてはどのように定められているのでしょうか。

この記事では、こうした判断基準について詳しく解説します。

出場停止となる判断基準とは

Jリーグには規律委員会が組織されており、JFA(公益財団法人日本サッカー協会)が定める懲罰基準に基づき、Jリーグの公式試合やプレシーズンマッチでの違反行為に対する判断基準を定めています。

その内容は鋭意改訂され、最新の規定は2022年1月31日に定められたものが適用されています。

対象となる大会

この基準が適用されるのは次の11大会です。

1.明治安田生命J1リーグ
2.同 J2リーグ
3.同 J3リーグ
4.JリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ
5.同 プレーオフステージ
6.同 プライムステージ
7.J1参入プレーオフ
8.FIJIFILM・SUPERCUP
9.Jエリートリーグ
10.Jユースリーグ
11.プレシーズンマッチ(ポストシーズンマッチを含む)

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出場停止の基準

上記に挙げたJリーグ主催の大会では、出場選手が退場処分を受けた場合や、同一の大会で繰り返し警告(イエローカード)を受け、累積警告が規定回数に達した場合、また、それ以外にもピッチ内外で不適切な行為があった場合には、一定試合数または一定期間の出場停止が適用されます。

退場による出場停止と累積警告による出場停止それぞれについて解説します。

退場による出場停止

退場処分による出場停止については、上述のJリーグ規律委員会で検討し、出場停止試合数を決定します。なお、規律委員会の決定以前でも、退場を受けた次の1試合は自動的に出場が停止されます。主な内容は以下のとおりです。

1試合に2回の警告を受けて退場処分となった場合は、当該大会の直近1試合が出場停止となります。

一発退場(レッドカード)による出場停止の場合、試合数についてはJリーグ規律委員会が決定しますが、当該大会の少なくとも1試合は出場停止となります。

・同一大会で1試合2回の警告による退場処分が2回目以降となった場合、または、一発退場が2回目以降の場合には、出場停止試合数が原則として2倍となります。

なお、2014年3月までは、退場処分による出場停止については、その処分を受けた試合の次の公式戦に適用されていたため、退場処分を受けた大会とは異なる大会に出場できなくなるケースがありました。

ところが、この状況は同年4月から改正され、退場による出場停止は、原則として同一の大会における「次の試合」で適用されることになりました。

ただし、出場停止処分が同一の大会で消化しきれなかった場合には、未消化分を直近の同レベルの大会に適用されます。

また、重大な違反があった場合にも、異なる大会で出場停止が適用される場合があります。退場処分を受けた選手が、出場停止を消化しない状態で別のチームに移籍した場合は、残りの出場停止処分は新たな移籍先で消化されます。

累積警告による出場停止

次に累積警告ですが、ひとつの大会で一定の回数以上の警告処分を受けた場合には、その大会へ出場することが出来ません。

出場停止処分が適用される累積警告の回数は、その大会での1チームの最大試合数に応じて決定されるのが原則です。

出場停止処分の具体例を挙げます。

出場停止となるのは、ひとつの大会での「直近1試合」が基本ですが、同一大会で累積警告による出場停止が2回目以降となった場合には、当該大会の直近2試合が出場停止となります。

Jリーグでは、出場停止となる累積警告の回数はそれぞれの大会ごとの各チームの試合数によって異なっており、具体的には次のとおりです。

・9試合以下の場合:2回
・10試合以上19試合以下の場合:3回
・20試合以上の場合は4回

それぞれの場合について、直近の試合が出場停止となります。これをJ1、J2、J3の各リーグに当てはめると出場停止は4回、Jリーグカップでは2回となり、それぞれの大会の直近の1試合が出場停止となります。

J1リーグにおける累積警告の変遷

J1リーグは2004年度まで2ステージ制を採用していたため、その際には累積警告3回で出場停止でしたが、2005年度から2014年度までは1シーズン制を採用していたため、累積警告4回で出場停止となりました。

そして、2015年度からは再び2ステージ制が採用されたため、累積警告3回で出場停止となっていました。

年間2ステージ制の場合、1stステージと2ndステージはそれぞれ別大会の扱いとされるため、1stステージの累積警告は2ndステージに持ち越しません。

また、1stステージ最終節で累積3回目の警告を受けても、その後に退場処分を受けない限りは、2ndステージ第1節への出場が可能となります。

その後、2015年からは、ナビスコ杯(Jリーグカップ)の準々決勝第2戦が終了した時点で選手に対する累積警告が1枚だった場合、これを準決勝には持ち越さず、累積0枚にリセットしてカウントしなおすことになりました。

【その他の主なルール】

Jリーグチャンピオンシップでは、準決勝が終了した時点で累積警告が1枚であれば、その警告は決勝に持ち越さないこととされました。累積警告が2枚だった場合は取り消されず、直近の試合が出場停止となります。

1試合2回の警告によって退場処分となったら、その試合で受けたイエローカードは累積警告に加算しませんが、イエローカードを出された選手が、同じ試合でその後に一発レッドカードで退場処分となった場合には、1枚目のイエローカードは累積警告に加算されます。

累積警告による出場停止と一発退場による出場停止が同じ試合で発生した場合、両方の処分が同時に課され、退場による出場停止が優先されます。ただし、当該大会で消化しきれない場合には、Jリーグ規律委員会で審議・決定されることになります。

累積警告による出場停止処分を受けた選手が、出場停止を消化しきらないまま他チームに移籍した場合は、移籍先が同一リーグのクラブであれば残りの出場停止は移籍先で消化されます。一方、移籍先が異なるリーグのクラブであれば、移籍先で出場停止は適用されませんが、処分を受けたリーグに所属するクラブに再度移籍した場合には、残りの出場停止は当該クラブで適用されます。

まとめ

Jリーグにおける「退場による出場停止」と「累積警告による出場停止」それぞれの基準について詳しく解説しました。

退場による出場停止処分が比較的シンプルで判りやすい一方、累積警告による出場停止処分は、Jリーグでも様々な経緯や変遷を辿(たど)っており、また内容もやや複雑です。

Jリーグを観戦する上で、こうしたルールをひととおり頭に入れておけば、選手交代の際などに理解が深まるでしょう。

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ミッシー

ミッシー

スポーツ全般を観るのもするのも大好きなスポーツファン

オールド野球ファンがドメインですが、他にもラグビー・サッカーなど、どんなスポーツでも大好きです。本格的なスポーツ経験は剣道で、趣味のスポーツとしては野球・水泳・ジョギングなどを愛好しています。

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