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剣道八段の人数について!審査に通過する難易度もご紹介!

世の中には難関試験と呼ばれるものがいくつかあります。

たとえば国家資格の司法書士の合格率は4%前後で、弁理士は6%前後。どちらもとても狭き門です。

しかし剣道には、それとは比較にならない難易度の審査があるのです。それが剣道八段。

いったいどれほどの合格率で、その人数は何人くらいいるのでしょうか。

ここでは剣道八段の人数や難易度について紹介します。

剣道八段の人数

国家資格の最難関のひとつである司法書士の場合、現在日本には2万2千人ほどが存在します。

では剣道の八段はどうでしょうか。

全日本剣道連盟によると、剣道八段の現在の人数は「全国700余名」

たったこれだけしか存在しないのです。

近年の合格者数

剣道八段審査会は、基本的に京都で5月、東京で11月にそれぞれ2日間開かれます。

その合格者数は、このようになります。

・2017年度:25人
・2018年度:24人
・2019年度:19人
・2020年度:10人
・2021年度:15人

かなり少なく見えますが、驚くべきはこれから。

実は毎年度、数千人単位が審査会に参加した結果がこの合格者数なのです。

近年の合格率

一般的に剣道八段審査会の合格率はざっくり「1%未満」と言われています。

ではさらに詳しく見るとどうなのでしょうか?

・2017年度:0.7%
・2018年度:0.6%
・2019年度:0.5%
・2020年度:0.6%
・2021年度:0.7%

なんと近年の実績は、1%未満どころか0.5%だった年もあるほどなのです。

剣道八段はどのような存在?

全国で700人あまりという剣道八段は、剣道界でもかなり稀有な存在。

実際の道場などでも七段の先生はそれほど珍しくありませんが、人口の少ない都道府県では剣道を習っていても八段にお目にかかったことはないという人もいるほど

地域によって八段はまさに伝説の仙人のような存在だと言われています。

八段合格の難易度

八段の合格率だけを見てもその難易度の高さが想像できますが、この0.5%という数字から「剣道を続けている人の200人に1人しか合格できないのか」と思ったら大間違いです。

なぜならこの八段の昇段審査を受けられるのは七段の人だけであり、その七段の昇段審査もかなりの難易度だから。八段ほどではないとはいえ、七段の合格率も10%から20%とかなり低いのです。

さらにはその一つ下の六段の合格率も10%から20%。その難関を突破してきたごく一握りの人の中の、さらに0.5%なのです。

では実際のところ、剣道に取り組んでいる人のうち、どれくらいの割合が八段になれるのでしょうか。

日本の剣道人口は約100万人と言われています。その中で八段の人は700人。つまり八段は全剣道人口の0.07%しかいないということになります。

司法書士を目指している人の中の合格率4%と比較しても、いかに難易度が高いか分かるのではないでしょうか。

実際に地方によっては八段に合格すると「快挙!」として新聞記事になるほど凄いことなのです。

八段審査会の内容

八段の審査会では、最初に第一次実技として受審者同士による試合形式の実技が行われます。

ここで剣道の「奥義に通暁、成熟した技倆円熟なる者」であるかを審査されるのです。第一次実技を突破できるのは8%から9%ほど

次に第二次実技が行われます。こちらも試合形式の実技。合格できるのは、第一次を突破してきた者の中の、さらに8%から9%

一次と二次を合わせた合格率は、前述の通り0.5%から0.7%ほどになってしまいます。

しかもこの合格率は結果としてのもの。極端にいえば0%ということもあり得るのです。

この厳しい一次と二次の実技を突破した者は木刀を使った「日本剣道形」を披露し、合格となります。

二次までの厳しさと比べればここで落ちる確率はかなり低め。また、日本剣道形で不合格になった場合は、一年以内に再受審することも可能です。

合格者の年齢

剣道八段の受審資格は、「七段受有後10年以上修行し、かつ、年齢46歳以上の者」と定められています。

初段から順調に昇段した場合、七段になれるのは34歳。そこから10年修行して44歳になっても受審することはできません。

最短でも46歳になるのを待つことになります。

そしてとんでもなく低い合格率のため、八段に一発で受かるのは至難の業ですが、中には46歳で一発合格する人も存在します。

八段取得者には過去に全日本剣道選手権大会や全国警察大会で上位入賞した人も多く、気力・体力共に充実した50代前半までに八段に上り詰めることも。

近年の合格者の年齢区分を見ると、46歳から52歳くらいまでが最も多く、その後は人数が大きく減ります。

しかし各年齢に一定数の合格者はいて、2016年には75歳の合格者も出ています。

まとめ

剣道に打ち込んでいる人からみればまさに神様のような存在だと言われる八段。

しかし八段になることはゴールではありません。

大会では八段の中の選ばれた者だけが集まる「全日本選抜剣道八段優勝大会」での優勝を目指し、称号では八段の中でもさらに限られた者しかなることができない「範士八段」を目指すことになります。

人生をかけて歩む道。それが剣道なのです。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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