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侍ジャパンとは?正式名称や愛称の経緯についてご紹介!

野球の日本代表である「侍ジャパン」。
この名前はワールドベースボールクラシック(WBC)やオリンピックの際に特に話題になります。
ところでこの「侍ジャパン」、いくつもチームがあることをご存知でしょうか。
今回は、野球の侍ジャパンという名前に注目。
正式名称や愛称決定の経緯についてもご紹介します。

侍ジャパンとは

侍ジャパンという名前は野球の日本代表の愛称
オリンピックやWBCに出場する日本代表チームはこの名で呼ばれます。
しかし侍ジャパンを名乗れるチームはそれだけではないのです。

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正式名称

侍ジャパンのうち、オリンピックやWBCに出場するチームの正式名称は「野球日本代表」
2000年のシドニー五輪までは「全日本」と名乗っていました。

侍ジャパンの範囲

では侍ジャパンにいくつもチームがあるとはどういうことでしょうか。
実は日本にはいくつもの野球日本代表が存在しているのです。
具体的には、プロの日本代表、アマの社会人日本代表、大学の日本代表、女子野球の日本代表など。
現在はこれらプロ・アマ・男子・女子が結束し、すべての世代がひとつの野球日本代表になるという構想で、それらすべてが「侍ジャパン」と名乗れるようになっています。
具体的に侍ジャパンと名乗れるのは、トップチーム、社会人、U-23、大学、U-18、U-15、U-12、そして女子野球日本代表
プロ・アマ結束の象徴として、すべての世代が同じユニフォームを着用し、すべての世代が世界最強になることを目指しています。
WBCなどに出場し、一般的に最も知られている「侍ジャパン」は、いくつもある中のトップチームのことなのです。

侍ジャパン 愛称決定の経緯

今では多くの競技に使われている「〇〇ジャパン」という愛称。
その元祖は何ジャパンで、なぜ野球の日本代表が侍ジャパンになったのでしょうか。

〇〇ジャパンの元祖

日本代表の愛称はスキージャンプの「日の丸飛行隊」などがありましたが、「〇〇ジャパン」の元祖はサッカー女子代表の「なでしこジャパン」です。
2004年のアテネオリンピックを前に日本サッカー協会(JFA)が決めました。
そのきっかけは、オーストラリア女子サッカー代表の愛称「マチルダス」。
日本も「女子」を付けなくても女子代表だと分かる愛称があった方が良いという意見があり、募集されたのです。
公募で決定したこの愛称は大好評で、日本女子サッカーリーグの「Lリーグ」も2006年からは「なでしこリーグ」を正式名称に。
その後、女子ワールドカップで優勝したことから「なでしこジャパン」は2011年の新語・流行語大賞にも選ばれました。
この「なでしこジャパン」の成功を受けて、さまざまな〇〇ジャパンが誕生することになるのです。

・さくらジャパン(ホッケー)
・トビウオジャパン(競泳)
・マーメイドジャパン(アーティスティックスイミング女子)
・ポセイドンジャパン(水球)
・DANGANジャパン(ボブスレー)
・おりひめジャパン(ハンドボール女子)
・彗星ジャパン(ハンドボール男子)
・雷神ジャパン(空手)
・翼ジャパン(飛び込み)
・クルージャパン(ボート)
・スマイルジャパン(アイスホッケー女子)

その他にも多くの日本代表が〇〇ジャパンを名乗っています。
しかしサッカーと野球には、こういった愛称とはまた別の「〇〇ジャパン」という呼び名がありました。

侍ジャパン誕生の経緯

サッカー日本代表の呼び名は伝統的に「監督+ジャパン」。
「森保ジャパン」や「岡田ジャパン」「オシムジャパン」などと呼ばれています。
この呼び方は1980年代のラグビーから広まったもの。
野球の日本代表もこの呼び名を踏襲し、「王ジャパン」、「長島ジャパン」、「星野ジャパン」と呼ばれてきました
これに異を唱えたのが、09年の第2回WBCで日本代表を率いることになった原辰徳監督
チーム発足時には「原ジャパン」と呼ばれていましたが、当時まだ50歳だった原監督は「とんでもありません、おこがましいです」と恐縮し、コミッショナーに他の愛称を付けてくれるよう依頼したのです。
また日本プロ野球としても、WBCと日本代表の認知度をアップさせるため、日本代表を広くメディアに売り出す必要を感じていました。
ところがここで問題が。
WBC日本代表」という名称やオフィシャルマークを広告に使用するためにはWBC側(MLB機構とMLB名球会の共同設立会社)に使用許可をとらなければならなかったのです。
そこで野球の日本代表を象徴するような独自の名称が必要に。
名称会議を重ねた結果、「SAMURAI JAPAN(サムライ・ジャパン)」という愛称が決まりました。
原監督も「侍というのは国際大会という点でも素晴らしい」と絶賛したそうです。

名称かぶり問題

ところがここでまた問題が発生します。
「サムライジャパン」という名前はすでに男子ホッケーの日本代表が使用し、商標登録もしていたのです。
当然ながら日本ホッケー協会側は反発。「露出差を見ればこっちがマネしたと思われる」と難色を示します。
そして交渉を進めた結果、野球日本代表は「SAMURAI JAPAN」とすべてアルファベット表記にすることで解決。2012年の代表チーム常設からは「侍ジャパン」が正式に使用されるようになりました。
ちなみに男子ホッケーの日本代表は現在も「サムライジャパン」です。
くれぐれもホッケーがマネをしたとは思わないでください。

まとめ

愛称決定後の第2回WBCで優勝したとき、原監督は「お前さんたちは強い侍になった!」とスピーチ。
優勝後の会見でイチロー選手は「侍が勝たないと格好がつかない。そういう意味では最後に侍になれてよかった」と語っています。
代表選手たちが常に意識している「侍ジャパン」という名前。
名称が人に力を与える素晴らしいネーミングと言えるのではないでしょうか。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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