バスケットボールは男子チームと女子チームがあり、世界最高峰の男子バスケットボールリーグがNBA、女子バスケットボールリーグがWNBAと呼ばれています。
バスケットボールを知っている人で、NBAのことを知らないといった人は少ないと思います。しかし、WNBAについて詳しく知っているという人は多くないと思います。
女子バスケットボールをやっている人の中で、いつかはアメリカでプレーしてみたいという人もいるでしょう。
ただ、アメリカの女子バスケットボールリーグの最高峰であるWNBAのことを知らなければ目指すこともできません。
今回はそんな女子バスケットボールリーグであるWNBAについて詳しく解説していきます。
WNBAとは?
まずはWNBAの基本的な概要について解説していきます。
歴史・創立
WNBAは「Women National Basketball Association」の略で、アメリカで行われている女子バスケットボールリーグのことです。
男子バスケットボールリーグのNBAが支援して1996年に発足されました。
初年度のチームは8チームあり、現在は12チームが所属しています。
米国以外の女子リーグがオフシーズン時期にシーズンがあるため、米国以外の選手がプレーすることも多々あるのが特徴です。
所属チーム
所属チームは「イースタンリーグ」と「ウェスタンリーグ」に分かれていて、それぞれ6チームずつ所属しています。
イースタンリーグには以下のチームで構成されています。
①アトランタ・ドリーム(本拠地はジョージア州アトランタ)
②シカゴ・スカイ(本拠地はイリノイ州ローズモント)
③コネティカット・サン(本拠地はコネチカット州アンキャスビル)
④インディアナ・フィーバー(本拠地はインディアナ州インディアナポリス)
⑤ニューヨーク・リバティ(本拠地はニューヨーク州ニューヨーク)
⑥ワシントン・ミスティクス(本拠地はワシントンD.C.)
ウェスタンリーグには以下のチームで構成されています。
①ダラス・ウィングス(本拠地はテキサス州アーリントン)
②ロサンゼルス・スパークス(本拠地はカリフォルニア州ロサンゼルス)
③ミネソタ・リンクス(本拠地はミネソタ州ミネアポリス)
④フェニックス・マーキュリー(本拠地はアリゾナ州フェニックス)
⑤ラスベガス・エーシズ(本拠地はネバダ州ラスベガス)
⑥シアトル・ストーム(本拠地はワシントン州シアトル)
現在はこの12チームで構成されていますが、過去最大16チームで構成されている時はありました。
しかし、経営難などで脱退チームが出て、12チームになりました。
シーズンの流れ
シーズンは設立当初、NBAのシーズンが終わった後の6月からレギュラーシーズンが始まっていましたが、現在は5月からシーズンが始まります。
各チーム34試合を行い、それぞれのリーグ成績上位4チームがプレーオフに進出します。
NBAと比べて34試合は少なく、レギュラーシーズンは8月に終了し、その後プレーオフに進出したチームが戦います。
プレーオフは、それぞれのリーグのシーズン成績が1位と4位のチーム、2位と3位のチームが戦い、先に2勝したチームが2回戦進出です。
2回戦で先に2勝したチームは、WNBAファイナルに進み、別リーグで勝ち上がってきたチームと戦います。
WNBAファイナルは先に3勝したチームが優勝です。
ルール
WNBAは、基本的にNBAと同じルールに則っていますが、いくつかの独自のルールを採用しています。
代表的なものはボールの大きさで外国の女子リーグに合わせて、円周は72.4cmでNBAよりも2.54cm小さいものを用いています。
魅力
WNBAの魅力は、NBAのようなダンクなどのダイナミックなプレーが見られるところです。
日本の女子バスケットボールでは中々見られませんが、そういったプレーを見られるところが醍醐味です。さらに、女子チームならではの緻密な戦略も見られるところが魅力の1つです。
WNBAで活躍している日本人選手
過去WNBAでプレーした日本人選手は4人います。
最初に「萩原美樹子(サクラメント・モナークス、フェニックス・マーキュリー)」が日本人で初めてWNBAに挑戦し、続いて「大神雄子(マーキュリー)」「渡嘉敷来夢(シアトル・ストーム)」がWNBAに挑戦し、プレーしました。
現在、WNBAの現役日本人選手として活躍している「町田瑠唯(ワシントン・ミスティクス)」について詳しく解説します。
町田瑠唯選手
町田選手は東京オリンピックで大会新記録となる1試合18アシストをマークするなど、大会通算75アシストでアシスト王に輝きました。
ベスト5にも選出されたことから世界が注目し、WNBAの挑戦権を獲得することとなりました。
ワシントン・ミスティクスと契約し、デビュー戦では2得点2アシスト2リバウンドと活躍し、チームを牽引する働きを見せました。
過去WNBAでプレーした日本人や海外の選手と比べると、町田選手は比較的小柄な選手ですが、圧倒的なプレーで存在感をアピールしました。町田選手の武器であるアシストやスピードを活かしたドリブルで活躍できることを期待しています。
まとめ
今回は女子バスケットボールリーグの最高峰であるWNBAと、そこで活躍した日本人について解説しました。
日本のバスケットボール競技者は比較的多いのですが、WNBAに挑戦した選手はまだまだ少ないのが現実です。
しかし、男子バスケットボールリーグのNBAに挑戦している日本人選手も増えてきていることから、WNBAに挑戦する日本人選手が増えてくることに期待です。
まだ観戦した事がないという方は、現在ネットなどで見られるようになっているため是非見てみてください。
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