1930年に歴史的な第1回が開催され、その後は4年に1度開催されているサッカーFIFA(*)ワールドカップは、2022年開催で第22回を数えます。
この記事では、ワールドカップの通算得点ランキングについて解説します。
(*)FIFA:国際サッカー連盟(フランス語で“Federation Internationale de Football Association”)、英語では“International Federation of Association Football”の略称。
サッカー・ワールドカップの歴史と通算得点
サッカーのワードカップは、前述のとおりFIFAが主催する、世界各国のナショナルチームによるサッカーの世界選手権大会です。
サッカーの大会における世界最高峰と位置付けられており、全世界の総視聴者数は35億人を超え、夏季オリンピックと並んで最も多い注目度を誇る一大イベントです。
国別の優勝回数
通算得点ランキングを語る前に、まずはサッカー・ワールドカップにおける国別の優勝回数をおさらいしておきましょう。
これまでの歴代優勝国と回数は、ブラジルが5回でトップを占め、続いてイタリアとドイツが各4回、さらにウルグアイ、アルゼンチン、フランスが2回ずつ。それ以外にはイングランド、スペインがそれぞれ1回ずつ記録しています。
つまり、一世紀に近づきつつある歴史的な大会で、優勝経験があるのはわずか8ケ国という「超難関」でもあります。
国別の通算得点
続いて、国別の通算得点をみていきます。
1位:ブラジル(229点)
2位:ドイツ(226点)
3位:アルゼンチン(137点)
4位:イタリア(128点)
5位:フランス(120点)
当然ながら、出場回数や優勝回数が多い国と通算得点は比例しています。
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ワールドカップの個人通算得点ランキング・ベスト5は誰?
ワールドカップの華は、何といっても得点シーンです。
過去のワールドカップで輝いた、個人による通算得点・ベスト5を、それぞれの選手のプロフィールとあわせて紹介します。
第1位:ミロスラフ・クローゼ(KLOSE Miroslav:ドイツ)
ドイツが誇る、高い得点感覚を有する生粋のストライカーでありながら、他の選手を生かす柔軟性も備えた選手です。
最大の武器は驚異的な高い跳躍力から放つヘディングシュートですが、スピード、ドリブル、ミドルなど、多彩な攻撃テクニックを有します。
2005-2006シーズンのドイツ国内リーグで得点王に輝き、2006年に開催された地元ドイツのW杯でも得点王に輝きました。
カイザースラウテルン、ブレーメン、バイエルンを経て、2011年夏にラツィオへ渡り、契約が満了する2015-2016シーズンを最後に退団しました。
通算得点:16
(内訳)
2002日韓大会:サウジアラビア戦(3点), アイルランド戦, カメルーン戦
2006ドイツ大会:コスタリカ戦(2点), エクアドル戦(2点), アルゼンチン戦 ★大会得点王
2010南アフリカ大会:オーストラリア戦, イングランド戦, アルゼンチン戦(2点)
2014ブラジル大会:ガーナ戦、ブラジル戦
第2位:ロナウド(RONALDO:ブラジル)
“フェノメノ(怪物)の”異名を持ち、フィジカルコンディションとテクニックでエリートへと到達しました。
また、ロナウドは記憶に残るプレーと忘れがたいゴールを残しており、そのボールマジックはファンにとって永遠の記憶として残っています。
サッカー選手にとって最高峰の栄誉であるバロンドールトロフィーを2度(1997年、2002年)受賞し、チームや個人で成功のコレクターとなったこのブラジル人FWは、サッカー界でも光り輝く宝石の一つといわれています。
通算得点:15
(内訳)
1998フランス大会:モロッコ戦, チリ戦(2点), オランダ戦
2002日韓大会:トルコ戦, 中国戦, コスタリカ戦(2点), ベルギー戦, トルコ戦, ドイツ戦(2点) ★大会得点王
2006ドイツ大会:日本戦(2点), ガーナ戦
第3位:ゲルト・ミュラー(MUELLER Gerd:西ドイツ)
1970年代の西ドイツ(当時)を代表するストライカーで、抜群の得点感覚とポジショニングで泥臭いゴールを得意とし、どんな体勢からでもゴールを奪いました。
驚異的な数の得点を量産し、デア・ボンバー(爆撃機)の愛称で呼ばれました。
所属チームのバイエルンでは通算515ゴールを決め、現在でも同クラブの最多ゴール記録数を保持しています。
通算得点:14
(内訳)
1970メキシコ大会:モロッコ戦, ブルガリア戦(3点), ペルー戦(3点), イングランド戦, イタリア戦(2点) ★大会得点王
1974西ドイツ大会:オーストラリア戦, ユーゴスラビア戦, ポーランド戦, オランダ戦
第4位:ジュス・フォンティーヌ(FONTAINE Just:フランス)
1958年に開催されたW杯スウェーデン大会では、当初はスタメンではなく控え選手だったものの、スタメン入りすると6試合全てにゴールを決める活躍を見せ、2度のハットトリックを含む13得点を挙げて同大会の得点王となりました。
準決勝でペレを擁するブラジルに2-5で敗れましたが、3位決定戦で前回優勝国の西ドイツに彼の4得点を含む6-3のダブルスコアで勝利を収め、3位の座を確保する大活躍でした。
なお、同一大会での13得点は現在でも破られていない大記録です。
通算得点:13
(内訳)
1958スウェーデン大会:パラグアイ戦(3点), ユーゴスラビア戦(2点), スコットランド戦, 北アイルランド戦(2点), ブラジル戦, 西ドイツ戦, (4点) ★大会得点王
第5位:ペレ(PELE:ブラジル)
サッカー界の至宝・ペレは、ブラジル代表のエースとして3度のW杯に優勝という偉業を成し遂げています。
15歳でデビューしてから1977年に引退するまで、実働22年間で通算1363試合に出場し、1281得点を記録しました。
その実績から「サッカーの王様」また「20世紀最高のサッカー選手」と評されており、世界中のサッカー選手やサッカーファンから「サッカー史上最高の選手の一人」として尊敬されています。
通算得点:12
(内訳)
1958スウェーデン大会:ウェールズ戦, フランス戦(3点), スウェーデン戦(2点)
1962チリ大会:メキシコ戦
1966イングランド大会:ブルガリア戦
1970メキシコ大会:チェコスロバキア戦, ルーマニア戦(2点), イタリア戦
まとめ
FIFAワールドカップの歴代通算得点に関する記録について解説しました。
今年の大会は史上初の中東開催となり、何かと話題を集めていますが、白熱した試合の数々と新たなスターの誕生、そして素晴らしい得点の数々を期待したいものです。
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