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プロトライアスリートになるには!?活動内容についても解説!

トライアスロンという競技を知っている方は多いと思いますが、競技方法を知っている人や実際に見たことある人は少ないと思います。

スイム(水泳)・バイク(自転車ロードレース)・ラン(長距離)の3種目のタイムで競う非常に過酷なスポーツの魅力、そしてプロトライアスリートの現状をご紹介します。

プロトライアスリートになるには

トライアスロン選手のほとんどは市民ランナーならぬ、市民トライアスリートが大半を占めます。その中で収入を得ながら活動しているプロトライアスリートも存在します。

自転車などギアの維持費から、大会参加費や、海外の大会に参加する場合にはその旅費も含めて、年間予算は平均84万円といわれています。非常に過酷なスポーツであるがゆえにトレーニングや身体のケアも含めると、時間とコストも必要なスポーツです。

そんな、プロトライアスリートの収入源は大きく分けて2つあります。

スポンサーやチームからの契約金

トライアスリートに限った話ではありませんが、プロトライアスリートになるためには他のスポーツと同様にチームと契約し、金銭的なサポートを受ける形があります。
契約の形は様々で、プロサッカー選手のように年俸制で練習場所から遠征費まで負担するような選手は、完全に世界的なトップアスリートに限られます。

多くの選手は、実業団のようなイメージで「仕事とトライアスロン」を両立する形で、企業で働きながら強化費をサポートしてもらう形があります。これまでの実績に応じて、トレーニングウェアやレース参加費、強化費などの基準を明確に設け、実力に応じてしっかりとサポートする企業も増えてきています。

チームや実業団に所属せずともスポンサーからのサポートのみで活動する選手もいます。そのような場合は、A社からウェア提供、B社から練習場提供、C社から大会参加費のサポートなど、複数のスポンサーと契約する場合がほとんどです。

レースでの賞金

大会で結果を残すことで、賞金を収入源にしていく方法です。大会で入賞するためには、実力やトレーニング環境が重要になってくるので、必然的に選手の活動費は必要になってきます。

トライアスロンの世界大会にあたるハワイのカイルア・コナで開催されるワールドチャンピオンシップでの賞金は、1位120,000ドル(13,000,000円)、2位60,000ドル(6,500,000円)、3位40,000ドル(4,300,000円)となっています。
ハワイやヨーロッパなど、トライアスロンが人気の地域で開催される大会は賞金が高く、アジアなど比較的人気が高くない地域では賞金が低くなります。

つまり日本人選手の場合、高額の賞金を狙うほど比例して移動費も高くなります。日本人選手の成績は、2016年に推定年間賞金ではじめて1,000万円を超えました。

トライアスリートになるために必要なこと

ここからは「競技力」という観点からトライアスリートになるために必要なことを説明していきます。

過酷なトレーニングに取り組む体力と精神力

スイム(水泳)バイク(自転車ロードレース)ラン(長距離)の3種目を、制限時間内に行うトライアスロンは「耐久競技」と呼ばれるほど非常にハードな競技です。それに伴って必然的にトレーニングもハードになり、それに耐えうる肉体と精神力が必要です。

スタンダードディスタンスで51.5km(スイム1.5kmバイク40kmラン10km)が一般的ですが、「鉄人レース」と呼ばれるアイアンマンディスタンス226km(スイム3.8kmバイク180kmラン42.195km)があります。様々なスポーツがこの世に存在しますが、その中でも最も過酷なスポーツの一つといえます。

心身ともに非常に高い負荷がかかる競技で、自分と向き合い最後までレースを完走する精神力も非常に重要です。ワールドチャンピオンズシップに出場する選手では、週に30時間をトレーニングに費やします。さらに肉体的な負荷を軽減するため食事や睡眠、リカバリーも必要になります。

水泳・バイク・ランの3種目の総合力

3つの競技の総合タイムで競う競技であるトライアスロンは、それぞれの競技力のバランスが重要になります。タイムを縮めるために得意な種目を伸ばすことや、レースプランニングや、苦手な競技の克服は必要不可欠です。

考え方を変えれば、1つの種目のスペシャリストでなくても、それぞれの競技で補完し合うという事により、第一線で戦うことができます。

トライアスロンを始める選手の理由の1つとして「水泳選手としては限界を感じたから」など1種目ではトップカテゴリーに行けなくても3種目であれば十分戦えるという点があります。

複数の種目を通して、自分の実力を試すことができるのはトライアスロンの大きな魅力の1つです。

トライアスリートの活動内容

大会に向けての日々のトレーニングに加え、企業に勤めている場合は日々の業務を行います。

またプロトライアスリートとして活動しながら、コーチとして指導にあたる選手もいます。加えて、地域貢献活動やファンとの交流も重要な活動の一つです。

まとめ

トライアスロンというスポーツは非常に過酷なスポーツで、心身ともに負担がかかります。ですが、自然を相手にその過酷さを乗り越えた時の達成感は何物にも変えがたいものであり、その姿は見ている人に勇気を与え、その背中を押したいと思えるようなスポーツです。

トライアスロンという競技は日本では認知されているものの「プロ」としては非常に狭き門となっており、大きな国際大会はヨーロッパやハワイで行われるため、挑戦する為には練習環境が整っていることや、活動資金が必要不可欠になります。

「プロ」はまだ日本には定着していませんが、オリンピックでサーフィンやスケートボードが種目として取り入れられ、スポーツの多様化が進む中でトライアスロン選手の活躍によってはさらに世の中へ認知されていきます。

多くの選手がプロとして活躍し、人気スポーツになるのが楽しみです。

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トライアスロンの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】



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ごん

ごん

キモチで執筆

フットサル・サッカー指導者。アマチュアリーグでプレー中。スペインに留学し、現地チームでプレー。趣味はサウナとコーヒーと山登り。

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