1年延期され2023年9月23日開幕となったアジア大会(アジア競技大会)。
この大会の注目競技が、eスポーツです。
2018年の第18回アジア大会ではデモンストレーション競技として実施されたこの競技。その際にはサッカーゲームの「ウイニングイレブン」で日本代表選手が金メダルを獲得したeスポーツが、第19回大会で初めて正式競技となりました。
今回は、注目のeスポーツをご紹介。
どのような競技で、アジア大会ではどのような種目が行われるのか、定義や競われるゲームタイトル、eスポーツの意義を解説します。
【アジア大会】eスポーツとは
近年話題のeスポーツは、electronicスポーツの略。
その定義は「競技環境でビデオゲームをプレイすること」になります。
基本的にはプロアマを問わないものですが、実際にはプロシーンを指すのが一般的。世界規模の大会では数百万ドルもの賞金が用意されています。
eスポーツのジャンル
ビデオゲームには様々なジャンルがあり、eスポーツにも多くの種目があります。
代表的なジャンルは以下の通りです。
・格闘ゲーム(Fighting)
・ファーストパーソンシューター(FPS)
・マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)
・コレクティブルカードゲーム(CCG)
・リアルタイムストラテジー(RTS)
・スポーツ
・ダンス
・レーシング
・サードパーソンシューター
・バトルロイヤル
・ロールプレイングゲーム(RPG)
・パズルゲーム
つまりほとんどのゲームジャンルが網羅されているということ。
それぞれのジャンルに熱いファンがついていて、イベントや大会は大いに盛り上がります。
eスポーツのゲームの例
ではそれぞれのジャンルで実際に行うゲームはどのようなものなのでしょうか。
いくつかのジャンルをご紹介します。
格闘ゲーム
比較的初心者に向いていると言われるのが格闘ゲーム。
人気のタイトルには以下のようなものがあります。
・ストリートファイターV
・鉄拳7
・スマブラSP
・GUILTY GEAR -STRIVE-
FPS
観戦していて特に楽しいと言われるFPSは一人称視点の銃撃戦をチーム戦で展開するゲーム。
有名なタイトルには以下のようなものがあります。
・コール オブ デューティ
・レインボーシックスシージ
・オーバーウォッチ2
MOBA
MOBAはマップの両端に配置された2チームがお互いの陣地へ進軍していくチーム戦のゲーム。
基本プレー無料で入りやすく、一方でマスターするのは非常に難しいジャンルです。
代表的なタイトルには以下のようなものがあります。
・リーグ・オブ・レジェンド
・Dota 2
CCG
CCGは手札(デッキ)で対戦するデジタルカードゲーム。
熟考して正確な判断を下すタイプのジャンルです。
主なタイトルには以下のようなものがあります。
・ハースストーン
・MTGアリーナ
・レジェンド・オブ・ルーンテラ
アジア大会のeスポーツ種目
今回のアジア大会では、eスポーツ種目として7タイトルが選定されています。
・伝説対決-Arena of Valor-(アジア競技大会バージョン)
・Dota 2
・Dream Three Kingdoms 2
・EA SPORTS FIFA branded soccer games
・リーグ・オブ・レジェンド
・PUBG Mobile(アジア競技大会バージョン)
・ストリートファイターV
このうち日本代表は、「リーグ・オブ・レジェンド」、「PUBG Mobile」、「ストリートファイターV」に出場します。
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【アジア大会】eスポーツが正式競技になった理由
アジア大会はアジア・オリンピック評議会(OCA)が主催し、4年に1度開催されるアジア最大のスポーツの祭典。
まさにアジア版オリンピックと言えるこの重要な大会にeスポーツが正式採用されたのはなぜなのでしょうか。
市場規模
その大きな理由は、プロスポーツとして巨大な市場規模に成長していることです。
2023年のeスポーツの市場規模は17億2000万ドル。2030年には67億5000万ドルに成長すると予測されています。
これはアメリカのバスケットボールリーグNBAに匹敵する市場規模。つまりほとんどのアマチュアスポーツが束になっても敵わないほどの市場規模になっているということになります。
さらにeスポーツの観客数は2022年段階で、「熱心に観戦する」という人が2億6120万人。「たまに観戦する」という人も合わせると5億3210万人で、これが2025年には6億4080万人に達すると予測されています。
膨大な数のファンを持つeスポーツは、もはやスポーツ界の中心的存在になりつつあるのです。
社会的意義
市場規模やファンの数だけでなく、近年はeスポーツには大きな社会的意義があるとも言われるようになっています。
・医療・福祉
パラスポーツとしての活用や、生涯楽しめる健康的趣味としての意義
・地域活性化
観光資源と連携したイベントの開催や地域コミュニティの活性化などの意義
・教育・国際交流
学校のeスポーツ部による教育や、eスポーツを通じた国際交流の意義
「ゲーム」という枠を超えて、eスポーツの可能性は広がっているのです。
時代に合った特徴
eスポーツは、今の時代に合った特徴を持っていることでも注目を集めています。
・エイジレス
子どもからシニアまで、一生涯の趣味として心身ともに活性化できる
・ジェンダーレス
男性、女性の身体的制約にとらわれずに対戦できる
・エリアレス
時間や場所を問わずプレーでき、国際的な交流もできる
・ハンディキャップレス
パラスポーツとしても有効で、身体的ハンデを超えた交流ができる
・コンタクトレス
コロナ禍でも不要な接触、対面での交流を避けながら参加できる
まとめ
eスポーツは年齢や性別、国籍、障がいなどの垣根を超えた新スポーツ。
新しい時代に合ったスポーツとして今後はさらに発展していくに違いありません。
アジア大会、そして今後のeスポーツにもぜひ注目してみてください。
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