皆さんはスポーツプロモーターという職業を知っていますか?「スポーツとつくからにはスポーツに関わる仕事なんだろうし、プロモーターというからには広告か何かをする人なのかな?」くらいのざっくりとしたイメージしかない人は多いのではないでしょうか。
しかし、実はスポーツ業界において、スポーツプロモーターなくして出来ないこと、動かないものは非常に多いのです。
今回はその縁の下の力持ち、スポーツプロモーターのお仕事について紹介させていただきます。
スポーツプロモーターはどういう仕事?
スポーツプロモーターとは、ずばり様々なスポーツの大会や国際試合などを企画して、準備から開催までを総合的に担う仕事になります。出版業界で言うところの編集者や、アニメ業界でいうところの制作進行に近いお仕事かもしれません。
出場する競技団体や選手との契約交渉をやったり、いつ開催するのか、何処で開催するのかを決めたり、必要なスタッフの手配をしたりといったことをします。もちろん、プロモーターという名前にあるように、宣伝活動、テレビの放映権交渉などもスポーツプロモーターのお仕事になります。その内容は多岐に渡り、スポーツに関する膨大な知識や企画を考えるアイデア力、魅力的なプレゼンを行う能力など幅広い能力が求められます。
スポーツプロモーターは選手として直接競技を行うわけではありません。しかし、スポーツプロモーターの方々がいるからこそ、多くのスポーツの大会が開催でき、私達はそれをテレビで見て楽しむことができていると言っても過言ではないのです。
スポーツプロモーターってどうやってなるの?
スポーツプロモーターになるにはどうしたらいいのでしょうか?何か特別な資格が必要になってくるのでしょうか?
実は明確に“この資格がなければ就業できない”というものはありません。しかし先述したように、幅広い知識や技量が求められる職種であることは間違いありません。
よって、高校卒業後に大学や専門学校でスポーツ学、メディア学、コミュニケーション学、ビジネス学などを学んでから企業の採用試験に臨み、就業するケースがほとんどでしょう。裏を返せば、スポーツが大好きで幅広い知識を持ち、人を喜ばせることが大好きという人には非常に向いている職種と言えるかもしれません。
進学のためのウェブサイトで探すと、スポーツプロモーターになるために必要なことが学べる学校を探すことができますので、興味がある方は一度見てみるといいでしょう。
スポーツプロモーターの年収は?
スポーツプロモーターの給料は、一般企業のサラリーマンの給料とあまり変わらないとされています。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査を参考に算出したデータによれば、平均して初任給は22.9万円。平均月収は27.83万円で平均年収は372.22万円であるというデータがあります。
スポーツプロモーターとして必要な心得は?
スポーツイベントの企画、準備、運営スタッフのとりまとめなど、幅広い技量が求められるこの仕事。スポーツが好きな人に適正があるのは事実ですが、それだけでこなせるものではありません。
スタッフをまとめるリーダーシップ、円滑なコミュニケーション能力が重要であることは言うまでもありません。どのようにしたら、多くの選手の方々が気持ちよく試合をし、観客やテレビの向こうの人々が楽しんでくれるような大会にできるのか?それぞれのスポーツによって、好ましい気候や土地の条件が変わってくることは勿論のこと、場所によって必要な人員の数も変動することでしょう。
そして、自分達が安心安全な大会を開催できることを訴えるプレゼンテーションのスキルも求められることになります。総じて言うのであれば、スポーツの幅広い知識に加えて、“スポーツをやる人や関わる人の気持ち”にどこまでも寄り添うことが最も求められる仕事かもしれません。
まとめ
幅広い知識と多くのスキルが求められる、スポーツプロモーターという職業。とても難しそう、興味はあるけれど自分にできるだろうかと不安に思う人もいるかもしれません。
しかしどんな職業でもそうであるように、大切なのは関わる人の心に寄り添う気持ちと、その業界が好きだという気持ち、誰かを助けたいという気持ちに他ならないものでしょう。大変そうに見えるかもしれませんが、「スポーツは大好きだけれど、運動そのものは得意じゃない。でもスポーツに関わりたい、みんなの笑顔を助けたい」と思う方にはぴったりな職業なのかもしれません。
何より、多くの大会と関係者を支えるなくてはならない非常に重要な職業なのです。
興味がある方はぜひ、必要なスキルを身に着けて挑戦してみてください。
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