ビリヤードは見ていてとにかくカッコいいレジャースポーツ。
とはいえ「始めてみたいけどルールが難しそう」と躊躇している方も多いのではないでしょうか。
ご心配は無用。ビリヤードは奥の深いスポーツですが、基本となるルールはとても簡単です。
ここでは、初心者でも分かるビリヤードのルールを解説。
基本的な用語から、ゲームの種類、最も有名なナインボールのルールと、次に人気の瑛人ボールのルールをご紹介します。
【ビリヤード】種類
動画などでビリヤードの試合を見ると、いったい何を目的にしているかも分からないということがあります。それもそのはず。一言でビリヤードと言っても、様々なゲームの種類があって、そのルールや勝敗の決め方は全く違うのです。
そこで、まずはたくさんあるビリヤードの種類を簡単に分類していきます。
ビリヤード台の種類
ビリヤードは基本的に、ビリヤード台の上でキューと呼ばれる棒を使い、ボールを撞いて他のボールに当てるスポーツですが、まずこのビリヤード台に2つの種類があります。
ポケットビリヤード:台の角と長辺の真ん中に穴が空いたもの
キャロム:台のどこにも穴がないもの
キャロムにもスリークッションなど人気のゲームがありますが、こちらは少し上級向け。
ここではより一般的なポケットビリヤードに絞ってご紹介しましょう。
ポケットビリヤードのゲーム
ポケットを使ったビリヤードにもたくさんの種類がありますが、使う球の個数や入れる順番に違いがある程度で、基本はほぼ同じ。白い手球を撞いて番号が書かれた的球をポケットに落とすゲームです。
代表的なものには、以下のようなゲームがあります。
ベーシックゲーム | 15個の的球をポケットに入れるゲーム。より多く入れた方が勝ち。 |
フィフティーンボール | 15個の的球をポケットに入れ、入れた球の番号を足していくゲーム。 2人プレイの場合、先に61点を超えた方が勝ち。 |
エイトボール | 15個の的球をポケットに入れるゲーム。 1人が1〜7番、もう1人が9〜15番の的球をそれぞれ入れていき、最後に8番を入れたら勝ち。 |
ナインボール | 9個の的球を順にポケットに入れるゲーム。9番を落とせば勝ち。 |
この中でルールが最も簡単、そして多くの人が楽しんでいるのは、ナインボールです。ビリヤードデビューには、まずナインボールを覚えるのが近道。
そこでここからはナインボールを中心にルールをご紹介します。
【ビリヤード】のルール|ナインボールの流れ
多くのポケットビリヤードでは、最初に15個の的球を三角形にくっつけて並べますが、ナインボールでは菱形に並べます。場所は、フットスポットと呼ばれる場所。このとき、菱形の一番手前が1番、中心が9番、一番後ろが2番になるように並べます。残りの的球の順番は自由です。
最初に一方のプレイヤーがブレイクショットをします。これは白い手球を強く撞いて菱形の的球を崩すショット。必ず先頭の1番に当てるのが決まりです。このとき偶然9番がポケットに落ちたら、その人の勝利となります。
その後は、的球の一番小さな数字のボールに最初に手玉を当てるのが決まり。そしてどれか1個でもボールがポケットに落ちたら、そのプレイヤーが続けて撞くことができます。1個も入らない、またはファールをしたらプレイ交代です。
勝者は9番を落とした方。最初に一番小さな数字の的球に当たりさえすれば、跳ね返ったボールが9番を落としても勝ちになります。
ナインボールではブレイクショットなどで偶然に9番がポケットに落ちることもよくあります。初心者でも勝てる可能性があるのも人気の秘密です。
【関連記事はこちら】⇩
・ビリヤードのプロになるには!?活動内容などを徹底解説!
・【ダーツ】ルール一覧|基本や得点方法などを覚えよう!
【ビリヤード】のルール|ポケットビリヤード共通のルール
基本的な流れと同時に覚えておかなければならないのは、以下のようなファールです。
ファールをした場合、プレイをする権利が相手に移ります。
・手球が狙うべき的球に最初に当たらなかった
・キューの先以外の部分で球に触れた
・ショット時に両足が床から離れた
・手球がポケットに落ちた(スクラッチ)
・まだボールが動いている間に次のショットをしてしまった
・跳ね返った手球がキューにもう一度当たった(二度撞き)
・手球や的球が台から出てしまった(場外球)
・目印のために物を置いたりチョークで印をつけたりした(マーキング)
・音を出すなどして相手を妨害した(インターフェア)
これらのファールはポケットビリヤードに共通するルール。これを覚えておけば、その応用でナインボールより複雑なゲームも楽しむこともできるのです。
ビリヤードのルール|エイトボールの流れ
続いては、ナインボールに次いでファンが多いエイトボールの流れをご紹介します。
1番から15番までの的球を三角形に並べてセットします。この的球は、1番から7番までは番号だけが書かれたソリッド、9番から15番までは白地に色の線が入ったストライプになっています。
黒い8番を三角の中心に置き、後方の辺の左右にソリッドとストライプを配置。その他の配置場所は自由となります。
最初に一方のプレイヤーがブレイクショットをします。的球が1個でもポケットに入ったらブレイクした人が続けてプレイし、1個も入らなかったら交代。次にプレイヤーは「3番をコーナー」など、入れる球とポケットの場所を宣言してから撞きます。
このとき、例えばソリッド側を宣言した人は、以後、手球を最初にソリッド、つまり自分側の的球に当てた上で宣言した通りの的玉を落とします。失敗やファールをしたら交代です。
自分の側の的玉を全て落としたら、8番を狙う権利を得ます。最後に8番を宣言通りのポケットに落としたら勝利です。
エイトボールでは偶然性がほとんどなくなるため、初心者にはプレイは難しいものとなりますが、やはりルールは単純です。
【ビリヤード】用語
最後のビリヤードでよく使う道具とプレーに関する用語をご紹介します。
道具に関する用語
手玉 | 白い球 キューで撞くのはこの球 |
的球 | ポケットに落としていくボール 1番から15番まである |
ラック | 的球を並べる時に使う正三角形の木枠 |
メカニカルブリッジ | 手が届かない位置にある手球を撞くときの補助器具 |
キュー | 手玉を撞くための棒 |
ハウスキュー | ビリヤード場にある貸し出し用のキュー |
ラシャ | ビリヤード台の表面の布 高額なので破らないように注意 |
タップ | キューの先端の皮や圧縮された繊維 さまざまな硬さがある |
チョーク | タップに塗るもの 塗ると摩擦が増える |
ソリッド | 1番から8番までの球 |
ストライプ | 9番から15番までの球 |
クッション | ビリヤード台の壁 長い方は長クッション、短い方は短クッション 壁に一度当たることをワンクッションという |
ポケット | 球が落ちる穴 4隅はコーナースポット 真ん中にある2つはサイドポケット |
プレーに関する用語
オープンテーブル | エイトボールでまだボールをポケットしておらず、ハイかローのどちらを狙うか決まっていない状態 |
バンキング | ブレイク権を決めるプレー 同時に球を撞き、戻ってきたボールがボードのより近くに停止したほうがブレイク権を取る |
ブリッジ | ショットを打つときの支える側の手の構え |
マスワリ | ナインボールでブレイクインから9番まで相手のターンにすることなく終えること |
厚み | 手球と的球が接触した時のの重なり具合 重なり具合が小さければ「薄い」 重なり具合が大きければ「厚い」という |
シュート | 的球をポケットすること |
リード | 手玉をコントロールして、次の的球を打ちやすい位置に持っていくこと |
セーフティ | 的球をポケットせず、次に相手が打ちにくい位置に残すこと |
まとめ
最初に紹介したもの以外にもテンボールやワンポケット、ナインボールバンクなど多くのゲームがあり、非常に奥が深いビリヤード。しかし基本的なファールさえ覚えておけば、臆する必要はありません。少しプレイすればルールはすぐに理解できるはず。
興味がある方はまずはプールバーやリヤード場で体験してみることをお勧めします。
【関連記事はこちら】⇩
・ビリヤードのプロになるには!?活動内容などを徹底解説!
・【ボウリング】初心者が高スコアを狙える戦術!7つのコツを調査!