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ドッグマラソンの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

日本人に特に人気の動物として、猫と人気を二分するのが犬です。

近年は家庭環境の変化もあり犬よりも猫派という人も増えているようですが、まだまだ学校や会社の行き帰りに犬の散歩を目にすることは非常に多いのではないでしょうか。

また、犬の散歩を行うことによって、規則正しい生活と適度な運動ができるようになったという人は少なくありません。

犬は人にとって、様々な意味でも最高のパートナーになりうる生き物なのです。

そんな犬たちは、人間以上にスポーツが大好きです。

彼等と共に運動することで、体を動かすことが苦手な人もスポーツが好きになれることがあります。

今回はそんな犬たちと共にできるスポーツ、ドッグマラソンをご紹介します。

ドッグマラソンの起源・歴史について

ドッグマラソンが始まったのは、ヨーロッパでのことだったと言われています。

ドッグマラソンというのは日本での名称であり、ヨーロッパでは「4PATS’ CROSS」という競技名で親しまれているのです。

その歴史はまだ新しく、1990年にフランスの獣医学校の運動会で競技種目に取り入れられたのが始まりでした。

なんといってもこの競技の魅力は、大好きな愛犬と一緒にスポーツを楽しむことができ、犬と人の絆をよりいっそう深められることにあるでしょう。

愛犬と共に走ることで、飼い主にとっても適切なダイエットや体力作りに励むことができるのです。

日本におけるドッグマラソンの歴史について

ドッグマラソンと聞いた時、マラソンという用語から非常にハードなものを想像する人が多いかもしれません。

しかし実際は、走るのが速い犬や運動神経が良い人しか参加できない競技というわけではないのです。

運動が得意な大型犬や中型犬のみならず、小型犬も多く参加しているそうです。

そんなドッグマラソンの大会、日本では特定非営利活動法人Dog Sports Associatesが開催、運営しています。

春と秋に東京や大阪で「ドッグマラソン」という名前でイベントを開催しています。

そのDog Sports Associatesは、「愛犬家と愛犬がスポーツを一緒に楽しむことで、健康増進とマナーの向上、愛犬家と愛犬の心の絆をより一層深めることを目指す」ことを目標として掲げています。

第1回大会では参加者は70人ほどだったそうですが、2019年に行われた第11回大会ではなんと参加者数が300人以上にまで増加したと言います。

その多くはリピーターだそうです。

犬と共に楽しむこの競技に多くの人が魅力を感じているのがよくわかります。

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ドッグマラソンと関連のあるスポーツ

犬と人が共に楽しむスポーツといえば、真っ先に多くの人が思い浮かぶのがアジリティではないでしょうか。

正式名称は、ドッグアジリティと言い、犬の障害物競走を指しています。

この競技の起源は1970年代にイギリスで行われたショーで行われていたデモンストレーション・ショーから来ているようです。

日本には1990年代前半に持ち込まれました。

この競技で最も大切なのは、人と犬の絆と言っても過言ではありません。

ハンドラー(指導手)」と呼ばれる人間と犬がペアとなって、障害物が設置されたコースを走ってそのタイムを競うのです。

ハンドラーが犬に指示を出し、障害を決められた順序のとおりにクリアしなければいけません。

当然、規定通りのルートを通らなかったり(飛び越えるべき障害物をくぐってしまったり、飛び越えないで通り過ぎてしまったり)すると失敗となってしまいます。

どのような障害物がどれくらい配置されるかは、レースごとに異なるので気を付けなければいけません。

標準タイムと呼ばれる制限時間内にクリアしたペアのうち、最もタイムが少ないペアが1位となります。

仮に速いタイムでレースを終えても失敗、拒絶などがあるとタイムから減点されてしまいます。

最終的にはその順位はタイム内で完走して減点が無いペアよりも下位となってしまうこともあります。

障害物の配置は、直前まで選手には秘密になっています。

レースの直前に公開されることになりますが、事前の下見ができるのはハンドラーのみであるため、犬達に予行練習をさせることはできないのです。

ドッグマラソンの競技人口について

日本にはまだ上陸して日が浅いスポーツですが、ヨーロッパでは既に「4PATS’ CROSS」として絶大な人気を誇っています。

子どもから大人に至るまで老若男女問わず楽しめるため幅広い年代の人達に親しまれており、現在の競技人口は堂々の約10万人と言われているのです。

ドッグマラソンのルールについて

ドッグマラソンは文字通り、犬と共に走るレースになっています。

タイムを競いたい人も勿論参加しますが、中には体作りのためや、愛犬との絆を深めたい目的で参加する人も少なくないそうです。

マラソンというとフルマラソンの距離を想像してしまうかもしれませんが、ドッグマラソンは「1kmコース」と「3kmコース」の二種類であり、どちらも短い距離なので気軽に参加することができます。

また、運動があまり得意ではない小型犬も多く参加しますし、犬を抱き上げて走っても良いということになっています。

また、早歩きくらいの速度でもルール上は問題ありません。

犬1頭につき1エントリーであり、1頭につき必ず自動計測用のICチップが入ったゼッケンを付ける伴走者1名を登録する必要がありますが、他にも複数の家族と一緒に走っても問題ありません。

家族みんなで愛犬と参加することが可能なのです。

ただし、1名の伴走者が2頭以上の犬を同時に連れて参加することはできないので注意が必要です。

一番重要視されるのは、犬の健康に気を付けながら走ること。

レース中に犬がトイレなどをした場合は、伴走者が責任を持って処理をすることや、犬を無理して走らせてはいけないなどのルールがあります。

また、ロングリードの使用は非推奨となっています。

タイムが遅かった場合も、完走すれば自動計測器で測定したタイム入りの「完走証明書」を貰うことができるそうです。

ドッグマラソンの国際的な大会について

大きな世界大会などはまだないようですが、ヨーロッパでは「4PATS’ CROSS」として非常に人気の競技となっており、いくつも大会が開催されているようです。

そのルールは日本と同様、リードでつながれた犬と人が一緒に走りタイムを競い合う、とてもシンプルな競技となっています。

ただし犬と人の両方がゴールした時点でそのペアのゴールとなりますので、両者の足並みがそろっていることが重要となります。

また日本のドッグマラソンとは違い、21kmなどのかなり長距離のレースも存在しているようです。

世界から見た日本のドッグマラソンの強さのレベル

世界大会などがないため、日本のドッグマラソンの強さはまだまだ未知数です。

日本のドッグマラソンは、タイムを競う人よりも気軽にゆったりと楽しむ人が多いということ、指定された距離などが違うという理由もあります。

しかし、いつか日本でもヨーロッパのように長距離レースが開催されたり、逆にヨーロッパで日本のような短距離レースが開催されたり、大きな世界大会によって強さが競われるようになるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

犬の散歩を始めたらダイエットになった、健康になったという人は少なくありません。

そういった人はぜひ、さらに一歩踏み込んでこのドッグマラソンに参加し、犬との絆をより深めてはいかがでしょうか。
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初音

初音

おうちでまったり、頑張る人達を応援するのが好きです。

インドア派ですが、スポーツをはじめ頑張っている人達をおうちで応援してる系ライターです。子供の頃は水泳大好き少女でした。運動音痴だけどスポーツ見るのは大好きです!

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