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【オリンピック】野球がパリ五輪で除外された理由!今後の復活は?

オリンピックの種目として話題に上ることが多い野球。
2020東京大会では日本代表が優勝し、多くの日本人が感動を分かち合いました。
ところが2024パリオリンピックでは、野球は開催種目から除外。
なぜ野球はオリンピックから外されてしまったのでしょうか。
今回は、野球がオリンピックの種目から外れた理由を解説。
今後の復活はあるのかについても、調査しました。

【オリンピック】野球は正式種目ではない?

2024パリオリンピックでは野球は開催種目から外れました。しかしそもそも野球はオリンピックの正式種目だったのでしょうか。

野球は追加種目

今回のパリオリンピックで野球が除外された理由は、野球がオリンピックの正式種目ではないからです。
オリンピックの正式競技は35で、その中の種目は200以上が登録されています。
しかし野球はそもそも正式種目に含まれていないのです。
東京オリンピックで野球が行われたのは、その大会に限り正式種目と同じように実施される追加種目として野球がIOC(国際オリンピック委員会)に認められたから。2020年東京オリンピックから開催国が追加種目の提案をできることになったため、日本は人気の野球とソフトボールを提案。その結果、追加されることになりました。

野球は正式種目だった

ただし野球は一度も正式種目になったことがないわけではありません。
野球は1904年のセントルイス大会で公開種目として実施され、1912年のストックホルム大会、1936年のベルリン大会、1956年のメルボルン大会、1964年の東京大会、1984年のロサンゼルス大会、1988年のソウル大会でも公開種目として実施されました。
そして1992年のバルセロナ大会ではついに正式種目として採用。2008年の北京大会まで5大会で正式種目として実施されました
しかし2012年のロンドン大会でソフトボールとともに正式種目から除外され、以後は正式種目になっていないのです。

【オリンピック】野球が正式種目から除外された理由

スポーツとしてはかなりメジャーな野球。ではなぜオリンピックの正式種目から除外されたのでしょうか。

世界的には人気がない

オリンピック憲章には夏季オリンピックの競技を選ぶ際の基準として、以下のように定められています。

男子は4大陸75カ国以上、女子は3大陸40カ国以上で広く行われている競技のみ

野球の国際連盟には124の国と地域が参加していますが、実際の競技人口は世界的に見ると少ないのが現状。環太平洋の特定地域以外ではあまり盛んではないというのが除外された大きな理由でした。
つまり日本人には意外ですが、野球は世界的にはかなりのマイナースポーツなのです。

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赤字になる

日本ではプロ野球も盛んに行われているため、オリンピックのために野球場を建設する必要はありません。しかし野球は世界的にはマイナースポーツなので、多くの国には野球ができるスタジアムはほとんどないのです。
つまりオリンピックのために高い費用をかけて野球のスタジアムを建設する必要があるということ。しかもその球場はオリンピック後にはほとんど使われる見込みがありません。
さらにその国で野球の知名度が低いということは、観客も少ないということ。過去のオリンピック大会で野球が赤字になったのも、除外の理由になりました。

日程が長期化する

オリンピックの日程は約2週間。野球は試合時間が長く、連続して試合が組みにくいためオリンピック期間中に収めるのが難しくなります
東京オリンピックの野球は11日間に渡って開催。しかも参加したのは6カ国だけでした。他の競技のように参加国を増やせば日程もキツくなるため、野球はオリンピックには向かない種目だといえるのです。

男女同一の競技ではない

オリンピックでは男女が同じ種目を行うことを重視しています。しかし野球を盛んに行なっているのは男性で、女性の野球はさらにマイナーな存在になってしまいます。
男性は野球、女性はソフトボールと、競技の種類が大きく異なることも廃止の理由になりました。

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【オリンピック】野球がパリ五輪で行われない理由

2020東京オリンピックで野球は追加種目として実施されました。
ではなぜパリオリンピックでは除外されたのでしょうか。

フランスで野球は不人気

フランスにも野球をする人はいます。しかし他のスポーツと比べてかなりマイナーな存在であるのは事実。
オリンピックにふさわしい競技場もないため、もし実施すれば大変な赤字になることが予想されるのです。
一方、実際に追加競技に選ばれたサーフィン、スポーツクライミング、スケートボード、ブレイキンは比較的費用がかからない種目。
サーフィンはタヒチで行うことでフランス領タヒチの宣伝に繋がり、スケートボードとブレイキンはコンコルド広場に仮設したコンパクトなスタジアムで実施できるというメリットがありました。

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フランスは野球が弱い

人気が高くはないとはいえ、フランスは国際野球連盟(IBAF)に加盟し、国際大会にも出場しています。
ところがフランスの世界ランキングは25位前後。追加種目にしたところで入賞の確率はかなり低く、盛り上がらないため、選ぶ理由がなかったのです。

【オリンピック】野球の復活はある?

一度正式競技になり、除外された野球が正式競技に復活するのはかなり難しいと言われています。
では今後、オリンピックで野球を見ることはできないのでしょうか?

2028年ロスオリンピックで復活!

実は野球が復活することはもう決まっています。
それは次回の2028年大会。世界一野球が盛んなアメリカのロサンゼルスで開催されるということで、ソフトボールと共に追加種目に決定しているのです。

まとめ

野球は世界的にはマイナーな割に、設備にお金がかかってしまうスポーツ。正式種目化は難しいため、追加種目になるのを待つしかないのが現実です。
ただし、ロサンゼルスオリンピックの次の2032年大会オーストラリアのブリスベンで開催。オーストラリアも野球とソフトボールが盛んな国ですから、もしかしたら連続で追加種目になるかもしれません。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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