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【合気道とは】特徴や創始者など詳しくご紹介!

合気道は、とても誤解を受けやすい武道。
合気道の演武では非力な老人が屈強な若者をいとも簡単に投げ飛ばすことができるため「やらせだ」と言われることもあります。
また「魔術のようなワザを使う」という人や、「合気道って気を飛ばすのでしょ」という人も。
では実際のところ、合気道とはどのような武術なのでしょうか。
今回は、合気道について分かりやすくご紹介。
合気道の特徴やその創始者、歴史についても解説します。

【合気道とは】特徴

【合気道とは】特徴や創始者など詳しくご紹介!①合気道の特徴は強弱を競わないこと。合気道では試合や競技は行ないません
武道なのに試合をしないとはどういうことなのでしょうか?

合気道とは

そもそも合気道とは、相手の力に逆らうことなく、相手の力を自らに取り込み、一体化して相手を制する武道。
相手を倒すことを目的とした武術とは異なります。
相手の力をうまく利用する合気道は、力のない人や女性でも取り組める武道。
護身術として使えることで有名ですが、ほかにもストレス発散、精神の安定などの面でも注目を集めています。

合気道の目的

そもそも武道は精神と肉体の自己鍛錬の道。
全ての武道の最大の目的は自分を鍛え、高めることです。
しかし競技化もしている武道の多くは、敵に勝つことも目的とします。
一方、合気道は敵を打ち破ることを完全に捨てた武道。
そのため、試合も競技も行いません。
部外者には想像が難しいことですが、「あらゆる人々と調和し、手と手を取り合って一体となるような、和合を目的とした武道」というのが合気道の目的なのです。

合気道の動き

不思議な技で大男を投げ飛ばすというイメージがある合気道。
「気」という言葉が入っているため、余計にそのようなイメージを持たれやすいのですが、実際には違います。
合気道の「合気」とは、力線をずらしたり、タイミングや弾みを利用したり、テコの原理を利用したりという、力学的技術の総称。
またそうした技術を使うためには自分と相手の意識を合わせる必要がありますが、そのことも「合気」と言います。
合気道の動きは人間の身体の特徴を科学的にとらえたもの。
相手の力を利用し、タイミングよくバランスを崩すことで、相手は自分の力で倒れたり飛ばされたりするのです。

【関連記事はこちら】⇩
【合気道】技一覧|基本~かっこいい技まで9種類をご紹介!
合気道のプロ選手になるには!?段位ごとに必要な技とは!?

合気道の鍛錬

合気道には他の武道のような試合はありません。
自由組手のようなものもなく、鍛錬では習熟度に合わせて型を何度も稽古することで心身の鍛錬を行うことを目的としています。
この型稽古ばかりというのは、退屈でつまらないのではないかと思われがち。
しかし技の反復を数多く行うことで、合気道の根幹を体得していくことが可能になるそうです。
また決まったいくつかの型ばかりでは応用が効かないのではないかという意見もありますが、型の稽古を繰り返し、根幹を理解するほど、型から離れた相手の動きにも対応できるようになると言われています。
鍛錬を重ねた技を人前で披露するのは演武級段の審査
これらは稽古で積み重ねてきた成果を確認するためのもので、演武や審査のために稽古があるわけではなく、稽古の目標・励みの一つだとされています。
あくまでも稽古を通じて自己を磨いていくことが目的なのです。

護身術としての合気道

非常に合理的な動きが基本となっている合気道は、力を使わずに相手を制する武術。
しかも自分から相手に対して攻撃していくのではなく、攻撃してきた相手の力を上手く利用します。
そのため非力な女性や子どもにも向いているのが特徴。
護身術として学びたいという人も多く、護身術としての合気道を教える教室も多くあります。

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合気道と健康効果

合気道は健康にも良いと言われ、またダイエット効果があるとも言われています。
その理由は、合気道の基礎となるのが呼吸法で、正しい呼吸をしながらの有酸素運動を行うから。そしてインナーマッスル(深層筋)を特に使うからです。
合気道は左右同じ動きで立技を繰り返し練習します。
このとき、さまざまな体勢で体のバランスを取ることが非常に重要。
体の軸を保つためには無意識のうちにインナーマッスルを使うことになり、ダイエットにも良いというのです。

【合気道とは】創始者と歴史

【合気道とは】特徴や創始者など詳しくご紹介!②
合気道は大正末期から昭和初期にかけて確立された武道。
その歴史は武道の中では比較的浅いと言えますが、急速に世界にも広まっています。

創始者

合気道の創始者は1883(明治16)年に和歌山県で生まれた植芝盛平(うえしばもりへい)氏
後藤派柳生流柔術と大東流柔術を学んだ彼は1920(大正9)年、京都に修行道場「植芝塾」を開設しました。
そして1926(大正15)年、武道の新境地を開き、「合気の道」と命名
1927(昭和2)年には上京して海軍大学校などで合気道の指導を行い、1931(昭和8)年には合気道専門道場を開設しました。
1941(昭和16)年には茨城県に野外道場を設置。
戦後は海外でも合気道の普及発展に力を尽くしています。

世界に広まる合気道

植芝盛平氏が尽力した結果、合気道は急速に海外でも普及。
1976年には国際合気道連盟(IAF)が発足しました。
現在では世界の約140の国と地域に組織や団体があり、国際大会と総会が4年ごとに開催されています。
一方、国内や世界で広まっていくのに合わせて、最近では「合気道を競技スポーツとして確立させよう」という動きもあります。

まとめ

試合で勝つことが武道の喜びと思っている人には理解されにくい合気道。
心身を鍛錬し、和合の心を学ぶことが合気道の目的ですから、勝つことや相手を倒すことを求める人には向いていないかもしれません。
一方で武道はやりたいけど試合は怖いという人も多いはず。
勝ち負けではなく練習仲間と切磋琢磨しあって互いを高めることが好きな人には最適な武道なのではないでしょうか。

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おおぱ!

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寝ても覚めてもスポーツ漬け

スポーツ一家に育ち、休日はテニスとランニング。空き時間はほぼスポーツ観戦。夢の中ではなぜかやたらといろいろなスポーツのプロ選手になっている夢中派執筆家です。皆さまにスポーツ愛を届けます!

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