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【トリプルプレー】三重殺の条件とは?各プレーを交えてご紹介!

野球の試合中、よく見られるのがダブルプレー。
それに対してアウトが1つ多いトリプルプレーは、プロでは年に1度くらいしか見ることができません。
なぜトリプルプレーは起こりにくいのでしょうか。
そしてそもそもトリプルプレーはどのような状況で起こるものなのでしょうか。
今回は、トリプルプレーが起こる条件をご紹介。
具体的なプレーを交えて解説します。

【トリプルプレー】三重殺とは

【トリプルプレー】三重殺の条件とは?各プレーを交えてご紹介!①

トリプルプレーは日本語で表現すると三重殺
その名の通り、一連のプレーで3つのアウトを取ることです。
なぜ滅多に起こらないのかというと、なんといってもシチュエーションが限られるから。
一気に3つのアウトをとるためにはノーアウトでランナー2人以上という状況しかなく、その上で絶妙なタイミングでアウトを重ねる必要があるのです。

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【トリプルプレー】実際に起こる場面

【トリプルプレー】三重殺の条件とは?各プレーを交えてご紹介!②

では具体的にトリプルプレーが起こるシチュエーションはどのようなものになるのでしょうか。
実際に見られるのは、おおよそ以下の3種類になります。

・フォースプレーを起点としたトリプルプレー
・飛球を起点としたトリプルプレー
・三振を起点としたトリプルプレー

フォースプレーを起点としたトリプルプレー

フォースプレーとは、走者に進塁義務があるときのプレー。
ボールを持った野手がランナーにタッチしなくても、進塁先の塁に触れればアウトになります。
例えばランナー1塁の場面でバッターがゴロを打ったら、1塁ランナーには進塁義務が発生してフォースプレーが成立。
ランナー1・3塁の場合は3塁ランナーにだけは進塁義務は発生しませんが、ランナー1・2塁や満塁の場合はどの塁もフォースプレーとなり、トリプルプレーが最も起こりやすいのもこの場面になります。
例えば、ノーアウト1・2塁の場面。
ここでバッターが3塁近くに打球の速いゴロを打ってしまうと、守備側にとってはトリプルプレーのチャンス。

3塁手がボールを取って・・・
①3塁を踏めば、2塁ランナーはフォースアウト(1アウト)
②2塁に送球し、1塁ランナーがフォースアウト(2アウト)
③1塁に送球し、バッターランナーもアウト(3アウト)
となるのです。

飛球を起点としたトリプルプレー

外野フライから始まるトリプルプレーも比較的起こりやすいプレーです。
この場合、ランナーが飛び出していて元の塁に戻れないという状況が必要。
内野フライならランナーはそこまで飛び出さないかインフィールドフライが宣告されますから、トリプルプレーはまず起こりません。
実際によく起こるのは、ノーアウト1・2塁の場面。

抜けそうなフライを外野手が追いかけ・・・
①捕球して、バッターランナーはアウト(1アウト)
②2塁に送球し、飛び出していた2塁ランナーがアウト(2アウト)
③1塁に送球し、飛び出していた1塁ランナーもアウト(3アウト)
となります。

これがよくあるパターン。3人の野手がアウトに関わります。
しかし2022年7月4日のホワイトソックス対ツインズ戦では、2人の野手でトリプルプレーというMLB史上初の珍プレーも生まれています。
途中までは上と同じ。
センターの選手がファインプレーでキャッチし、2塁近くに来ていた3塁手に送球しました。3塁手は完全にスタートを切って2、3塁間まで走っていた1塁走者にタッチ。そして自ら2塁を踏んで2塁走者もアウトにしたのです。
捕球されるかもしれないフライでランナーが大きく飛び出すと、このように簡単にトリプルプレーになってしまいます。

三振を起点としたトリプルプレー

1・3塁の場面では足を絡めた作戦を行うことがあります。
例えば1塁ランナーが2塁へ走り、キャッチャーが送球したのを見て3塁ランナーがホームスチールをするという作戦。
これがノーアウト2ストライクの場面だと、トリプルプレーの可能性が出てきます。

1塁ランナーがスタートし・・・
①バッターが三振でアウト(1アウト)
②2塁に送球し、盗塁を狙った1塁ランナーがアウト(2アウト)
③これを見てホームに走った3塁ランナーがホームでアウト(3アウト)

ランナーの足が遅かったり判断が悪かったりすると、このようなトリプルプレーが起こることもあります。

【トリプルプレー】珍しいパターン

【トリプルプレー】三重殺の条件とは?各プレーを交えてご紹介!③

トリプルプレーは、ノーアウトで2人以上のランナーがいたら、理論上は他のパターンでもあり得るもの。
これまでに紹介したものに当てはまらない珍しいトリプルプレーもご紹介します。

挟殺トリプルプレー

1人のランナーが塁間で挟まれている間に他のランナーが次の塁に進むことはよくあります。
ところがこのタイミングを間違えると、次々に挟まれてアウトを重ねることに。
2022年6月4日にはアメリカのマイナーリーグでこのようなトリプルプレーが起こっています。
ドジャース傘下のグレートレイクス・ルーンズとパドレス傘下のフォートウェイン・ウィザーズの一戦で、ウィザーズの打者がセンター前ヒットを放った後、ランナーが2・3塁間、ホーム、また2・3塁間で次々挟まれてアウトに。
走者のミスが重なったトリプルプレーに「史上最悪のベースランニングだ」と話題になりました。

1人でトリプルプレー

1967年7月30日の東京・阪急戦で、とても珍しいプレーが起こりました。
ノーアウト1・2塁という東京のチャンスで、打球は2塁正面へのハーフライナーに。2塁を守っていた住友平選手はノーバウンドでキャッチしました。これでワンアウト。すばやく2塁ベースを踏んで飛び出していた2塁ランナーをアウトにすると、スタートを切っていた1塁走者にもタッチしました。
形としては前述の「飛球を起点としたトリプルプレー」ですが、なんと1人でトリプルプレー達成という珍記録になったのです。

まとめ

プロ野球ではほとんど見ることができないトリプルプレー。
中でも最後に紹介した1人でのトリプルプレーは完全試合と同じくらい難しいと言われています。
このプレーはセ・リーグではリーグ表彰の対象にもなっているほど。
今後、一生のうちに一度見られるかどうかという1人トリプルプレー、ぜひ達成してもらいたいものです。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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