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【ボクシング】構え一覧|フォームを覚えて実践してみよう!

ボクシングは攻撃と防御のバランスが重要。
漫画のように「両手ブラリ戦法」で相手の攻撃を受けまくるというのは現実的ではありません。
そこで重要なのが「構え」。
実はボクシングの構えは1種類ではなく、多くのフォームがあるのです。
今回は、ボクシングの構え一覧をご紹介。
そのフォームを詳しく解説します。

【ボクシング】基本の構え方

一言で構えといっても、基本の構えに加えて、間合いのスタイル、重心のスタイル、ガードのスタイルによっても分類することができます。
まずはそれらの基本となる構えから解説しましょう。

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ファイティングポーズ

足を拳ふたつ分ぐらいの幅で開き、右構えの場合は左足を足ふたつ分くらい前に出します。
両足のつま先を45度右に向けて体を相手に対して斜めに。
股関節を曲げるようなイメージで、少し腰を落とします
前側の腕は目線よりやや上に拳を構え、肩で顎をガード。後ろ側の腕は横腹につけるように構えてボディーを守ります。
これがボクシングの基本の構えとなるファイティングポーズです。

オーソドックススタイル

オーソドックススタイルは右構えのこと。
体を相手に対して斜めにするときに、左手と左足を相手の近くに、右手と右足を奥にする構え方です。
利き腕が右手の場合に一般的に行う構えとなります。

サウスポースタイル

サウスポースタイルは左構えのこと。
右手と右足を相手の近くに、左手と左足を奥にする構え方です。
利き腕が左手の場合に一般的な構えですが、右利きでサウスポースタイルを選択するボクサーもいます。

スイッチヒッター

スイッチヒッターはオーソドックススタイルとサウスポースタイルを場面に応じて使い分けるスタイルです。
対戦中に突然スイッチして相手を攪乱するのが主な目的。
フットワークを得意とするボクサーなら強い武器になります。

【ボクシング】間合いのスタイル

基本のファイティングポーズをとっても構えは完成しません。
戦い方に大きな影響を及ぼすのが相手との間合い。
間合いの取り方によっても構えの呼び方は変わります。

アウトボクサー

アウトボクサーは、遠い間合いで戦うボクサーのこと。
相手からのパンチが届かない間合いを保ちながら攻撃の機会を狙い、チャンスの時に攻撃に転じる戦術です。
相手が近づいてきたらフットワークを使って距離を保ちつつ戦いますから、フットワークに自信のあるボクサー、リーチの長いボクサーに合ったスタイルになります。

インファイター

インファイターはアウトボクサーの逆で、相手に近い間合いで構えて戦います
相手のパンチを受けるリスクはあるものの、手数が多く、身長やリーチが短い選手が取りやすい戦術。
堅い構えと防御技術で相手の攻撃を防ぎながら、ショートパンチ主体の戦法で戦います。

【ボクシング】重心のスタイル

ボクシングの構え方で重要な要素の一つが、重心。
これにも2種類のスタイルがあり、その意味合いは大きく違ってきます。

クラウチングスタイル

クラウチングスタイルは重心を前足に置く構え
前方に向かって動きやすくなるため、相手の懐に飛び込むインファイターや攻撃的なボクサーが多く採用する構え方です。
一方、前足に重心を置いているため後ろに動きにくいのがデメリット。
素早く距離を取って攻撃を外せないため、スリッピングブロッキングで防御する技術が必要になります。

アップライトスタイル

アップライトスタイルは上体を真っ直ぐに立てた状態で重心を後足に置く構え
クラウチングスタイルとは逆に、距離を取って攻撃を外しやすくなるため、リーチの長いアウトボクサーに向いています。

【ボクシング】ガードのスタイル

ガードの基本となるのは両腕の構え方。
これにもいくつかの種類があります。

L字ガード

L字ガードは別名シェルガード。またクラブスタイルフィリーシェルとも呼ばれます。前の手をL字に曲げて腹全体を覆い、後ろの手で顎を守るように構えるスタイル
50戦50勝し5階級制覇したフロイド・メイウェザーJr.が好んで使った構えです。
一見すると顔面ががら空きですが、前の腕でボディを守りつつ、その肩でアゴをカバー。後ろの腕は相手のパンチを弾く準備ができている状態になります。
さらに身体を回転させることで相手のパンチを流しつつカウンターが打てるのも特徴です。

デトロイトスタイル

デトロイトスタイルの別名はヒットマンスタイル
曲げた前腕を思い切って下げるのが特徴の構えです。
アメリカのデトロイト州で生まれ、その使い手がトーマス“ヒットマン”ハーンズというボクサーだったことが2つの名前の由来。
L字ガードに似ていますがより古くからあるスタイルで、下からの攻撃には強い代わりにアゴは無防備になります。
その一方で、下から鞭のように放つフリッカージャブを使いやすいのが特徴。
ただし腕の長さが必要な構えのため、日本人で採用しているボクサーはほとんどいません。

ピーカブースタイル

ピーカブースタイルは両グローブを顔の前に置いてアゴをしっかりと隠す構え
ピーカブーは「そっと覗く」という意味で、その名の通りグローブの後ろから相手を覗き見つつ、頭を振って的を絞らせないスタイルです。
この構えを使った有名選手はマイク・タイソン
その階級の中で背の低い選手が多く使ってきた構えで、激しく動きつつ相手の懐へ入って強烈なパンチを浴びせます。

まとめ

さまざまなスタイルが存在するボクシングの構え。
それぞれのフォームに意味があり、防御法や攻撃法もその構えによって違ってきます。
ボクシングを始めてしばらく経ったら、自分に合ったボクシングスタイルを見つけ、それに最適な構えを選ぶのが一般的。
いろいろなスタイルを試してメリットやデメリットを実感し、あなたに合った構えを身につけてください。

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