どこよりも熱くお届けするスポーツコンテンツ

NEW POST

スポスルマガジンの最新記事

スポーツを探求する

【Jリーグ】外国人枠は何人まで?ルールや遍歴についても解説!

Jリーグの外国人枠は、日本のサッカー界の発展にも大きな役割を果たしてきました。
イニエスタやフォルラン、フッキ、ジーコ、ストイコビッチなど、世界のスーパースターが外国人枠で活躍。
現在も多くの外国人選手が出場していますが、Jリーグの外国人枠はいったい何人までなのでしょうか?
今回は、Jリーグの外国人枠についてご紹介。
意外に複雑な外国人枠に関するルールとその歴史、世界のリーグの外国人枠についても解説します。

【Jリーグ】外国人枠のルール

【Jリーグ】外国人枠は何人まで?ルールや遍歴についても解説!①そもそもJリーグの外国人枠は、「外国人」の定義が一般とは少しだけ違います。
そのため国籍的には外国人なのに外国人枠に入らない国の選手がいるのです。
これはどういうことでしょうか。
まずは順を追ってJリーグの外国人枠について解説していきます。

【関連記事はこちら】⇩
【Jリーグ】移籍期間はいつまで?世界との比較や抜け道も解説!
【Jリーグ】最多優勝回数は8回!上位5チームと特色をご紹介!

外国人枠とアジア枠

少し前までのJリーグを知る人は、外国人枠とは別にアジア枠というものがあったのをご存知ではないでしょうか。
しかしJリーグの外国人枠の制度は2019年に大きく変わり、枠の人数が増えた代わりにアジア枠は現在廃止となっています。

登録枠

Jリーグは外国人の登録人数の制限は設けていません
Jリーグでは年俸が480万円を超える選手はA契約となりますが、このA契約規定の25人以内であれば外国人選手が何人いても良いことになるのです。
ではチーム全員が外国人もありえるのかというと、次の規定のためにそれは不可能になっています。

試合エントリー枠

実質的な外国人枠となっているのが、試合エントリー枠
試合当日にはチームからベンチ入りも含めて最大18人をエントリーすることになりますが、この際に外国人選手はJ1では5人、J2、J3は4人が登録上限となるのです。
つまり試合の際に問題となる外国人枠はJ1の場合5人ということになります。

Jリーグ提携国

外国人枠は5人ですが、外国籍なのに外国人扱いにならない国もあります。
それはタイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カタール
この8カ国はJリーグ提携国と呼ばれています。
Jリーグがアジアサッカー発展のためにパートナーシップを結んだ国で、Jリーグでは積極的に提携国の若い選手の受け入れを行なっているのです。
そしてこれらの国の選手は国内選手と同じ扱いになります。

ホームグロウン制度

ではJリーグ提携国の制度を利用すれば、今度こそ全員外国人のチームを作れるのかというと、実はそうではありません。
それはJリーグが2019年度からホームグロウン制度を採用しているから。
ホームグロウンとは何のことでしょうか?
Jリーグでは以下のように定義しています。

①ホームグロウン選手の定義
12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、特定のJクラブの第1種、第2種、第3種又は第4種チームに登録された期間(以下、本条において「育成期間」という。)の合計日数が990日(Jリーグの3シーズンに相当する期間)以上である選手を、本条において当該Jクラブのホームグロウン選手という。

つまりホームグロウン選手とは自分たちのチームで育成された選手のこと。
登録義務があるとされる人数は制度がスタートした2019から徐々に増えていて、2023シーズン以降はJ1で4人以上、J2・J3は2人以上となります。
この基準を満たさないと、罰則として不足人数と同じ人数を翌シーズンのプロA契約25名枠から減らされることに。これによって全員が外国人というチームは作れなくなっています。

【Jリーグ】外国人枠の遍歴

【Jリーグ】外国人枠は何人まで?ルールや遍歴についても解説!②Jリーグでは1993年の発足から2018年まで、外国人枠についてはほぼ同じルール。その中で細かな改正が行われていました。
現在と比べてどのような違いがあったのか解説します。

一般外国籍枠

一般外国籍選手枠は3人まで。ただしアマチュア契約選手や20歳未満のC契約選手は5人まででした。
そして同時出場は一般外国籍枠・アマチュア・C契約の合計で3人までという決まり。
2014・15年度のJ3では一般外国籍選手枠や同時出場は2人まででした。

アジア枠

Jリーグでアジア枠が適用されたのは2008年から。
外国人枠とは別にアジアの選手を1人登録できるという枠でした(J3では2014・15年度はアジア枠を適用せず)。
このアジア枠は先述のように現在は廃止されています。

Jリーグ提携国枠

Jリーグ提携国枠が設定されたのは2014年から。
2015年度までは2人まで認めるとしていましたが、2016年度以後は外国籍扱いとはしないという決まりになりました。

【Jリーグ】外国人の国別人数ランキング

【Jリーグ】外国人枠は何人まで?ルールや遍歴についても解説!③ではJリーグで活躍している外国人は、どの国籍の選手が多いのでしょうか。
2022シーズン開始時の国別ランキングは以下のようになります。

順位人数(J1/J2/J3)
1位ブラジル89(50/29/10)
2位大韓民国21(11/5/5)
3位スペイン6(4/1/1)
4位ナイジェリア5(1/2/2)
5位オーストラリア4(2/2/0)

実は2022シーズンは、コロナ禍の入国制限で外国人選手は減少傾向。
人数は圧倒的にブラジルが多くなっていますが、コロナ前の2020シーズンにはさらに多く、100人以上でした。

世界のリーグの外国人枠

では世界のリーグでは、外国人枠はどのように設定しているのでしょうか。

プレミアリーグ

現在、世界のトップリーグであるイングランドのプレミアリーグには外国人枠は存在しません
しかしその代わりにホームグロウンのルールが世界でも特に厳しくなっています。
具体的には25人の登録枠のうち8人以上は国内で育成したホームグロウン選手でなければならないというルール。
実質的には外国人枠よりも厳しい縛りになっています。
またイギリスで働く外国人は労働許可証を取得する必要があり、サッカー選手の労働許可証の取得条件は、自国のFIFAランキングと直近2年のA代表での出場試合数によって定められています。日本人選手の移籍で障害になるのは、この労働許可証であることが多いのです。

【関連記事はこちら】⇩
【プレミアリーグ】日本人選手一覧|過去~現在まで一挙ご紹介!

ブンテスリーガ

ドイツのブンテスリーガにも外国人枠はありません
その代わり、ドイツ人枠というものが存在します。
具体的には以下のような内容。

・各クラブは12人以上のドイツ国籍を持つ選手と契約しなければならない
・そのうち8人以上は国内で育成した選手でなければならない
・さらに4人はそのクラブで育成した選手でなければならない

このようにホームグロウンルールのような内容になっています。

【関連記事はこちら】⇩
【ドイツ】サッカー界に名をとどろかせるレジェンド選手を紹介!

セリエA

セリエAの場合、外国人枠の考え方が少し特殊で、登録や出場ではなく、獲得が最大3人までとなっています。
またホームグロウンルールも存在。自国育成選手が8人以上、そのうち自クラブ育成選手が4人以上必要になります。

外国人扱いにならない枠

ヨーロッパの多くのリーグでは、外国人扱いにならない枠も設けています。
その代表は、EU枠
EU加盟国の選手は、EU加盟国内のどの国でも外国人扱いされることはないというルールです。
さらにEFTA(欧州自由貿易連合)の加盟国も外国人枠から外すリーグが多くなっています。

まとめ

リーグのレベルを上げるためには優秀な外国人選手が必要と言われる一方で、国内選手の育成のためには外国人枠を減らすべきという意見もあります。
外国人枠について考えるのは将来の日本やアジア、世界のサッカー像を考えることにもつながるはず。
ファン同士で外国人枠について議論するのもまた楽しいかもしれません。

【関連記事はこちら】⇩
【Jリーグ】タイトル数は3つ!各タイトルと3冠達成チームをご紹介
【Jリーグ】チーム数(リーグ別)をご紹介!クラブがない県はどこ?



  • この記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
HIT

HIT

スポーツなんでも見たいやりたいライター

好奇心旺盛で面白いこと大好き。アウトドアスポーツを中心に、陸上・水泳・テニス・武道など広〜く浅くなんでも挑戦してきたアクティブ派ライターです。

  1. 風速8mはどのくらいの強さ?屋外スポーツに与える影響を調査!

  2. ファウルチップとは?ファウルフライとの違いやルールを解説!

  3. 【バレー】ダブルコンタクトってなに?どんな時に起きる?旧称も紹介!

PAGE TOP