どこよりも熱くお届けするスポーツコンテンツ

NEW POST

スポスルマガジンの最新記事

スポーツを探求する

【エラシコ】由来や正式名称についてご紹介!やり方や練習方法も

エラシコはたくさんあるサッカーの個人技のひとつ。
サッカーの技の多くは海外で生まれたものですが、実は「日系人が考案してブラジル人に教えた」と都市伝説になっている技です。
面白い名前の技ですが、いったいどのようなテクニックで、誰が生み出したのでしょうか。
実は多くのサッカーファンが知っている人物なのです。
今回は、サッカーのエラシコについて解説。
その名前の意味や由来、基本的なやり方、コツと練習方法をじっくりとご紹介します。

【エラシコ】とは

【エラシコ】由来や正式名称についてご紹介!やり方や練習方法も①耳馴染みのないエラシコはサッカーのフェイント技の1つ。
外側に進むと見せかけてすぐに内側に切り返し、相手をかわすテクニックです。

正式名称と意味

エラシコの正式名称は、「エラッスチコ」。
これは「輪ゴム」を意味するポルトガル語です。
ボールが外側に行くように見えてから内側へスムースに移動する様子が、伸びて縮む輪ゴムのように見えるため、このような名前が付きました。

エラシコは難しい?

エラシコはとても難易度が高い技。
とりあえず形を真似ることはできますが、最も難しいテクニックの一つであるために、ロナウジーニョなど一流の選手以外、完璧に使いこなす選手はあまりいないと言われています。
一方で成功すれば相手をほぼ100%抜き去ることができる凄い技であることも事実です。

考案者

エラシコを発案したのは、実はサッカー解説者として知られるセルジオ越後氏
半ば都市伝説化しているため信じていない人もいますが、本人によるとこれは事実だそうです。
セルジオ越後氏が若かった頃の憧れの選手は、ブラジル代表右ウイングのガリンシャ選手と、サッカーの神様と言われたペレ選手
ガリンシャ選手はアウトサイドで外に向かうフェイントを得意としていました。
反対にペレ選手は外に出るフリをして内側に返して中に入るフェイントが得意。
セルジオ越後氏はガリンシャとペレのフェイントを組み合わせて遊んでいたところ、この技ができたと語っています。
そしてそれをチームの紅白戦で披露。すると周囲の選手が驚愕して、次々に真似しようとする選手が現れました。
中でもチームメイトだったロベルト・リベリーノ選手はこの技を習得し、世界的に活躍。
そのおかげでエラシコというテクニックが世界で知られるようになったのです。

【関連記事はこちら】⇩
サッカーの足技を12個紹介|フェイントなどで試合でも大活躍!
【ダブルタッチ】意味や種類を調査!使い方やコツを覚えよう!

【エラシコ】やり方

【エラシコ】由来や正式名称についてご紹介!やり方や練習方法も②エラシコはボールを外側へ押し出してそちらに動くと見せかけ、内側に切り返すテクニック。
ドリブルしている最中に行って相手にフェイントをかけ、抜くために使います。
やりかたは言葉で書くとシンプルです。

①ドリブル中に、足のアウトサイドでボールを外側に軽く押し出す
②ボールを押し出した足のインサイドですぐにボールを内側に切り返す
③ボールを触っていた足で地面に踏み込み、スペースに駆け抜ける

これだけです。
またインサイドで押し出してからアウトサイドにボールを切り返す逆エラシコというフェイントもあります。
こちらは完了後に利き足側にボールを置くことができるため、シュートを放つ直前に便利なフェイント。
両方使えるとプレーの幅が大きく広がります。

【エラシコ】相手を抜くコツ

エラシコの形は単純。しかしフェイントとして成功しなければ意味がありません。
そのためのコツはどこなのでしょうか。

スピードを上げる

エラシコを成功させるために必要なのは、なんといってもスピード
ゆっくりやっていてはフェイントの意味がありません。
特にインサイドで切り返した後に、スピードを上げてドリブルを行うことが大切。スピードのあるドリブルを仕掛けることで、フェイントにかかった相手ディフェンスを抜き去ることができるのです。

スムースに行う

相手を一気に抜くエラシコは、一連の流れをスムースに行うこともコツ。
ギクシャクとしていると、相手に反応の隙を与えてしまいます。
これは簡単なことではなく、練習を繰り返して精度を上げていくことが必要。
誰もが苦労しますが、この段階で諦めずに磨きをかけてください。

【関連記事はこちら】⇩
【サッカー】シャペウのやり方をご紹介!試合でできたら盛り上がる!

【エラシコ】練習方法と練習のポイント

【エラシコ】由来や正式名称についてご紹介!やり方や練習方法も③言葉ではとても簡単そうなのに難易度が高いエラシコ。
その理由は、上述のように一連の動きを滑らかに行うことが難しいからです。
ではどういったところを意識して練習すれば良いのでしょうか。
そのポイントを解説します。

膝を傾ける

普通にアウトサイドでボールを蹴るとき、膝は真正面かボール側に少し傾けています。
しかしこれではエラシコの動きはうまくいきません。
エラシコではアウトサイドに運んだ次の動きをスムーズに行うために、膝をしっかり傾けるのがコツ。
アウトサイドでボールを蹴るときに膝をアウトサイド側に大きく傾けることで、足がボールを追い越せるようにします。
その結果、内側に戻る動作に移りやすくなるのです。
また、膝をしっかり曲げて膝がボールより前に出るようにすることも重要。
こうすればボールと体の動きが大きくなり、相手を騙しやすくなります。

中指の付け根で押し出す

最初のアウトサイドでは、強く蹴るとボールが遠くに離れてしまいます。
足の中指の付け根近くでボールの中心よりやや下側を押し出すのがコツ。

軸足は動かさず、体は大きく動かす

アウトサイドに蹴り出すとき、ボールを蹴らない軸足はボールの近くに置いて動かさず、意識はボールに触る足の動きに集中します。
一方でエラシコは相手を騙すフェイントであるため、体を大きく動かすこともポイント。
足先だけを動かすとフェイントだと見破られるため、重心を動かして体全体を大きく移動させます。

押し出して止める練習

最初から一連の動きを練習するのはほとんど不可能。
まずは最も難しいアウトサイドでの外への押し出しから練習します。
静止した状態から始めて、動きはゆっくり。中指の付け根で外側に押し出し、インサイドでボールを止めます。
これを繰り返し、押し出してからインサイドでタッチする動きが滑らかにできるようになったら、内側に切り返すのは比較的容易にできるはずです。
慣れてきたらその動きをドリブルの中に組み込む練習をしてください。

まとめ

単純な動きですが試合中に使うのはプロでも難しいといわれるエラシコ。
使いこなせる人はほとんどいません。
それだけにいきなり披露したら相手はかなり戸惑うはず。
もし習得できればこの上ない武器になるかもしれません。
ぜひ練習を重ねて、ドリブルでヒーローになってください!

【関連記事はこちら】⇩
バイシクルシュートとは?オーバーヘッドシュートとは違う!?
【サッカー】左利きが有利な理由とは?メリットや割合についても解説



  • この記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
HIT

HIT

スポーツなんでも見たいやりたいライター

好奇心旺盛で面白いこと大好き。アウトドアスポーツを中心に、陸上・水泳・テニス・武道など広〜く浅くなんでも挑戦してきたアクティブ派ライターです。

  1. 風速8mはどのくらいの強さ?屋外スポーツに与える影響を調査!

  2. ファウルチップとは?ファウルフライとの違いやルールを解説!

  3. 【バレー】ダブルコンタクトってなに?どんな時に起きる?旧称も紹介!

PAGE TOP