バレーボールでは、チーム全体でボールをコートに落とさないようにパスで繋ぎ、最後は相手コートにボールをスパイクで落として得点を積み重ねます。
チームプレーがとても大切になるスポーツではありますが、その中でもボールを最初に打ち出す「サーブ」は、バレーボールにおける唯一の個人技とされるプレーです。
さらには、相手に妨害(ブロック)されることなく、打ち出すことができるため、サーブを極めるということはそれだけ試合を有利に進めることが出来ます。
サーブが決まると攻撃を続けることができるため、サーブが得意というだけでかなり重宝される存在となります。
「ピンチサーバー」という言葉があるくらい、バレーボールにおいてサーブはとても重要なスキルです。
今回はそんなサーブについて詳しく紹介していきます。
バレーのサーブの種類
バレーにおけるサーブには様々な打ち方が存在します。
色々なサーブを打ち分けることで、相手を翻弄させることができ、得点に繋がります。
今回は4種類のサーブをポイントも含めて紹介します。
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アンダーハンドサーブ
アンダーハンドサーブは小さくトスをあげてから、腕を下から上に振り上げて打つサーブです。
他のサーブと比べて、トスが小さく安定するのでボールの芯を捉えやすく、初心者は取り入れやすい特徴があります。
アンダーハンドサーブのポイントは、トスを小さくして安定させることです。
しかし、アンダーハンドサーブはボールを確実に相手コートへ入れることを目的としており、ふわりとした軌道となるため、得点に結びつきづらい傾向にあります。
そのため、実際の試合では使用されるケースは多くありません。
サイドハンドサーブ
サイドハンドサーブはトスを身体の横に小さく上げて、腕を野球のバッドのように回して打つサーブです。
アンダーハンドサーブよりも体重を乗せて打つことができるため、強いサーブを打つことが出来ます。
サイドハンドサーブのポイントとして、アンダーハンドサーブと同様にトスを小さくして安定させることです。
斜め下から腕を振り抜くイメージを持つとネットに当たらず、決まりやすくなります。
アンダーハンドサーブの次に簡単ですが、強く打とうと力を入れすぎると思わぬ方向に飛んでしまう可能性があるので、まずは芯を当てる意識で打ってみましょう。
フローターサーブ
フローターサーブは自分の顔の前からトスを上げて、ボールを押し出すように叩いて打つサーブです。
バレーにおける最も基本となるサーブで、このフローターサーブを習得したら、ジャンプして打つジャンプフローターサーブや、助走をつけて打つランニングフローターサーブ、助走をつけてジャンプするランニングジャンプフローターサーブなど、バリエーション豊富なサーブに発展させることが出来ます。
フローターサーブの特徴として、コントロールやスピードの変化を調整しやすく、打ち方を工夫することができるため、プロの試合でも多く使用されています。
腕を振り切らずに止めるイメージを持つと、ボールに回転がかからず、軌道がぶれるサーブを打つことも可能です。
ポイントとしては、トスを安定させ、ボールの芯を打つことが大事です。
手のひらだけで打ってもボールに力が伝わらないため、腰の回転を利用することで、スピードのあるサーブを打つことが出来ます。
サーブに慣れてきたらこのサーブを習得するようにしましょう。
ジャンプサーブ
ジャンプサーブはスパイクを打つように高くトスを上げ、助走をつけてジャンプし、ジャンプの最高到達点でボールの芯を捉えて打つサーブです。
色々なサーブの中でも、最も威力のあるサーブを打つことができるのですが、ジャンプのタイミングが合わない、トスが安定していないなどでサーブミスに繋がる可能性が高いため、諸刃の剣でもあります。
ポイントとしては、トスを安定させることと、踏み出すときにエンドラインを踏まないようにすることです。
練習して決定率が高くなれば、必殺サーブとして相手チームにとって脅威となる存在になること間違いなしです。
バリエーションを増やすためにも覚えてみてください。
サーブのコツ
サーブによってポイントは変わりますが、今回は基本的なサーブのコツを紹介します。
トスを安定させる
どのサーブも同様ですが、トスを上げてからサーブを打ちます。
そのため、そのトスを安定させることがサーブを安定させることに繋がります。
サーブはアンダーハンドサーブ、サイドハンドサーブが比較的簡単だと言われていますが、それはサーブトスが小さくて安定するところが要因の1つです。
ボールの芯を叩く
ボールには芯があり、そこ叩くことで力を上手く伝えることが出来ます。
サーブでも芯を叩くことで、強いサーブを打てるだけでなく、安定するためコントロールが付けやすくなります。
指先ではなく、手のひら全体で芯を叩くように意識しましょう。
腰を回す
バックスイングの時に手のひらだけ引いて、サーブを打つと、力がしっかりと伝わらず、威力のないサーブになってしまいます。
肘から後ろに引いて、腰を回すことで、身体の回転力も伝えることができ、威力のあるサーブを打つことができるため、腰を意識してサーブを打ちましょう。
まとめ
今回はバレーボールにおけるサーブについて紹介しました。
サーブの精度を上げることは得点に直結するため、試合を有利に進めることが出来ます。
是非今回のコツを意識して練習を積み重ねて、サービスエースが取れるようにしてみてください。
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