「バドミントン」を子供の頃の遊びとして、経験したことがあるという方も多いのではないでしょうか。
バドミントンは本格的なラケット、シャトルではなく、簡易のものであれば安価で購入することができることから、親子のコミュニケーションや友人との遊びとして使用されています。
オリンピックなどの世界大会でも日本人選手が活躍していることから、競技としても取り入れる子どもが増え、親も子どもにバドミントンをさせたいと考えている人も増えてきています。
小学生の頃からチームやスクールに所属し、練習することが出来ればいいのですが、様々な状況から子どもにそこまでさせることが出来ないといった方もいると思います。
そのような方向けに、小学1年生からできるバドミントンのトレーニングをアスレティックトレーナーの資格を持った筆者が紹介していきます。
バドミントンについて
トッププレーヤーやバドミントンが上手い人には共通点があり、練習を重ねているなどの身体的な部分はもちろんですが、必ず共通している部分がバドミントンのことを良く知っているということです。
バドミントンのことを知ることで、バドミントンについて考えることができ、バドミントンの練習を意識して取り組むことができ、試合に勝てるようになるという流れです。
上手くなるために、まずはバドミントンについて知ってみてください。
バドミントンのルール
バドミントンは羽のついたシャトルをラケットで打ち合うスポーツです。
シングルスとダブルスがあり、基本的にはどちらも2ゲーム先取の3ゲームで行われています。
シャトルが相手コートに落ちる、または相手がフォルトと呼ばれる行為をするとポイントが入り、21点を先取した方が勝ちになります。
シングルスよりもダブルスの方がコートの範囲が広く、サービス権を移行させながら試合が進んでいきます。
バドミントンの特徴
バドミントンという競技の特徴は、なんといっても天然の鳥の羽根で作られたシャトルを使用しているということです。
そのようなシャトルを使用していることから、バドミントンの打球速度の緩急は、他のスポーツにないくらい大きな差があります。
バドミントンの打球速度は球技種目で最速と言われていて、世界のトップレベルの選手になると、スマッシュの速度は400km/hを超えてきます。
通常運行時の新幹線の最高速度が320km/hされていて、それよりも速いスピードの打球速度で打ち合いをしているということです。
しかし、その速さが変わらなければ反応することも出来ませんが、そこがバドミントンのシャトルの魅力で、羽がついているため手元に到着する際には60km/h程に減速されます。
そういった緩急差の大きさがバドミントンの大きな特徴です。
バドミントンにおいて小学生の時に必要な能力
では、小学生の時にはどんな能力が必要なのでしょうか。
激しい筋力アップなどは成長を阻害し、怪我に繋がると言われており、小学生の間は過度な筋力トレーニングは必要ありません。
バドミントンではラケットを巧みに扱い、強く打つ、弱く打つ、失速させるなど調整する必要があります。つまり、第一に必要な能力としては、ラケットを正しく上手に扱うことが出来る能力です。
次に必要な能力は、丁寧な足運びです。
バドミントンは狭いコートで速いスピードのシャトルを打ち合うことから、適切な足運びが大切になってきます。足運びがバラつくと、身体が安定せずに上手に打ち返すことが出来なくなります。
そういったことから適切な足運びを覚えさせることが大切です。
【小学生】1年生からできるバドミントンのトレーニング
小学生の時に必要な能力は先述しましたが、それを黙々と取り組むのは中学生や高校生になってからで良いです。
しかし、先述した能力はバドミントンに必要です。そこで大事になってくることは、「ゲーム感覚」「遊び感覚」を持たせてあげること。つまり、遊び要素を入れて楽しく出来ることです。
中学生、高校生でも遊び要素を入れることは大事ですが、小学生、特に小1ともなると楽しくないと継続しないどころか、バドミントンをやらなくなってしまいます。
つまり、遊び要素を入れたトレーニングをすることが大事です。
シャトル拾いゲーム
シャトルを床にいくつも置いて、先に何個集めたら勝ちというルールを作ります。
シャトルは手で拾わない、ラケットのみで拾うなどと定めておくと、ラケットを上手に使う癖をつけることが出来ます。
スタートする前に、まずはグリップの握り方を教えてから行う必要があります。
シャトルリフティング競争
リレー形式で、シャトルをラケットで上に打ちながら進みます。
通常のリレーのように交代していき、先に全員ゴールした方が勝ちというルールとします。
最初はその場でシャトルを打ち上げて、連続ですることが出来たらリレー形式するなど、段階をつけることが大事です。
フットワーク
フットワークは楽しさの少ないトレーニングですが、向かい合って同じ動きをするといったミラーリングの要素を加えるなど、工夫をすることで継続することが出来ます。
まとめ
ラケットを使うバドミントンで大事なことは、ラケットを使い慣れることです。
最初に間違った使い方で癖付いてしまうと、大人になってからではその癖を取りづらくなりますので、間違ったフォームの癖が付かないように、小1の頃から練習しておきましょう。
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