メジャーリーグ(MLB)の野球を見ていて混乱するのが、球速の表示。
ピッチャーの投げたボールが「100マイルだ!」と言われても、それがどれくらい速いのかいまいちピンとこない人は多いのではないでしょうか。
今回は、球速に使われるマイルとキロの換算法をご紹介。
また計算しなくても一目で分かるマイル→キロ換算表と、キロ→マイル換算表も掲載します。
野球観戦をしていて分からなくなったら、ぜひ確認に使ってください。
【野球】マイル⇔キロ換算の仕方
野球に限らずアメリカでは長さを表記するとき、インチやフィート、マイルといった単位が使われています。
これは世界的には「不便だからメートル法に統一してくれ」と、かなり不評。
とはいえアメリカの人たちはこれにすっかり慣れていることもあり、すぐに改められることはなさそうです。
球速表示に使われるマイルは、「mph」という単位。日本の球速表示で使われるキロは正確には「km/h」です。
意味は同じで、1時間あたり何マイル、または何km進むかという意味になります。
【関連記事はこちら】⇩
・【野球】最高球速ランキング一覧|NPB・MLB
・【始球式】最速は140キロ越え?球速ランキング一覧!
計算式
1マイルの長さは、1.6093km。
ほとんどの場合ここまで細かく計算するのは面倒なので1マイル=1.6kmと計算します。
しかし野球の球速の場合、もう少し厳密にしたければ1マイルは約1.61kmとした方が良いかもしれません。
つまり100マイルは約161キロ。
キロが分かっていてマイルを出したいときの計算式は以下のようになります。
キロ×1.61≒マイル
逆にマイルが分かっていてキロを出したいときの計算式は以下の通りです。
マイル÷1.61≒キロ
【野球】マイル⇔キロ変換表
計算式があるとはいえ、いちいち換算するのは面倒なもの。
そこで、野球の投球でよく見られる範囲のキロ・マイル換算表をご紹介します。
マイル→キロ換算表
まずはマイルからキロへの換算表。
MLBを観戦していて混乱しそうになったら、参考にしてください。
| マイル(mph) | キロ(km/h) |
| 70 | 112.65 |
| 71 | 114.26 |
| 72 | 115.87 |
| 73 | 117.48 |
| 74 | 119.09 |
| 75 | 120.70 |
| 76 | 122.31 |
| 77 | 123.92 |
| 78 | 125.53 |
| 79 | 127.14 |
| 80 | 128.74 |
| 81 | 130.35 |
| 82 | 131.96 |
| 83 | 133.57 |
| 84 | 135.18 |
| 85 | 136.79 |
| 86 | 138.40 |
| 87 | 140.01 |
| 88 | 141.62 |
| 89 | 143.23 |
| 90 | 144.84 |
| 91 | 146.45 |
| 92 | 148.06 |
| 93 | 149.66 |
| 94 | 151.27 |
| 95 | 152.88 |
| 96 | 154.49 |
| 97 | 156.10 |
| 98 | 157.71 |
| 99 | 159.32 |
| 100 | 160.93 |
| 101 | 162.54 |
| 102 | 164.15 |
| 103 | 165.76 |
| 104 | 167.32 |
| 105 | 168.98 |
| 106 | 170.59 |
キロ→マイル換算表
続いてはkmからマイルへの換算表です。
日本の野球でキロ表示されたときに、MLBではどのくらいの投手に相当するのか気になったら参考にしてください。
| キロ(mph) | マイル(mi/h) |
| 120 | 74.56 |
| 121 | 75.18 |
| 122 | 75.80 |
| 123 | 76.42 |
| 124 | 77.05 |
| 125 | 77.67 |
| 126 | 78.29 |
| 127 | 78.91 |
| 128 | 79.53 |
| 129 | 80.15 |
| 130 | 80.78 |
| 131 | 81.40 |
| 132 | 82.02 |
| 133 | 82.64 |
| 134 | 83.26 |
| 135 | 83.89 |
| 136 | 84.51 |
| 137 | 85.13 |
| 138 | 85.75 |
| 139 | 86.37 |
| 140 | 86.99 |
| 141 | 87.61 |
| 142 | 88.23 |
| 143 | 88.86 |
| 144 | 89.48 |
| 145 | 90.10 |
| 146 | 90.72 |
| 147 | 91.34 |
| 148 | 91.96 |
| 149 | 92.58 |
| 150 | 93.21 |
| 151 | 93.83 |
| 152 | 94.45 |
| 153 | 95.07 |
| 154 | 95.69 |
| 155 | 96.31 |
| 156 | 96.93 |
| 157 | 97.56 |
| 158 | 98.18 |
| 159 | 98.80 |
| 160 | 99.42 |
| 161 | 100.04 |
| 162 | 100.66 |
| 163 | 101.28 |
| 164 | 101.91 |
| 165 | 102.53 |
| 166 | 103.15 |
| 167 | 103.77 |
| 168 | 104.39 |
| 169 | 105.01 |
| 170 | 105.63 |
【野球】球速の記録
MLBの球速はマイルで表示されるため、日本のキロ表示より1.6倍大雑把な気がしますが、実際には小数点以下も記録されます。
では過去の最高速はどれくらいなのでしょうか。
MLB最高速
MLB公式の最速記録は、アロルディス・チャップマン投手が記録した105.1マイル(169.1km/h) です。
これは2010年9月24日と2016年7月18日の2回達成された記録。
またカージナルスのジョーダン・ヒックス投手も2018年5月20日に105.1マイルを記録しています。
日本プロ野球最高速
日本プロ野球の最高速は、巨人のビエイラ投手が記録した166km/h。
2021年8月13日に記録しました。マイルに換算すると103.15マイル。
日本人投手では大谷翔平投手が2016年10月16日に記録、また2023年に佐々木朗希投手が連発している165km/h(102.53マイル)が最高。
佐々木投手は2022年に160km/h以上を312球も計測していて、今後の記録更新が期待されています。
【野球】打球速度
近年よく話題になるのが打球速度。
これは2015年にMLBがスタットキャストというデータ解析ツールを導入してから見られるようになった数値です。
WBCでの各国の平均打球速度は、このようになっています。
| 順位 | 国 | 打球速度(km/h) |
| 1 | アメリカ | 148.1 |
| 2 | ドミニカ共和国 | 146.3 |
| 3 | カナダ | 145.6 |
| 4 | ベネズエラ | 144.7 |
| 5 | コロンビア | 144.4 |
| 6 | 日本 | 144.2 |
| 7 | プエルトリコ | 144.0 |
| 8 | 韓国 | 142.9 |
| 9 | イギリス | 141.8 |
| 10 | メキシコ | 140.5 |
平均的な打球速度は投球の速度とほぼ同じ。
今回ご紹介した換算表の範囲に収まります。
最高レベルの打球速度
ところがこのWBCでの打球速度の最高は、平均を大きく上回ります。
大谷翔平選手がチェコ戦で二塁打を打ったときに記録したもので、なんとその記録は191.0km/h(118.68マイル)!
ここまでいくと換算表を大きくはみ出してしまいます。
またMLBの最高記録は、パイレーツのオニール・クルーズ選手が2022年8月24日に記録した122・4マイル(196・9km/h)になります。
ちなみにこのときの打球はライト側の壁を直撃。打球があまりに速かったため、二塁まで進めずシングルヒットになってしまいました。もう少し打球が上がったらライナーのホームランになり、観客が大ケガをしていたかもしれないと言われています。
まとめ
MLBでの日本人投手の活躍もあって注目の球速表示。
マイルとキロの換算は面倒ですが、これからは日本プロ野球とMLBの直接比較の機会も増えそうです。
また日本でも打球速度が一般的になってきたら、より幅広いマイルとキロの換算表が必要になってくるかも。とはいえ計算は1.61を掛けるだけと簡単ですから、今回ご紹介した換算表の範囲外でも難しくはありません。
「マイルはキロの約1.6倍」という計算式はアメリカに旅行したときにも使えますから、ぜひ覚えてください。
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