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【バスケ】ゴールの高さ一覧|小学生~一般サイズを紹介!

バスケットボールのゴールの高さはかなり絶妙。
背の高いプロ選手ならダンクを決めることもできますが、一般的な日本人にはダンクなどとても無理な高さです。
背の高い人にはかなり有利になるあの微妙な高さは、どうやって決まったのでしょうか。
そして小・中・高校生と一般ではゴールの高さはどのように違うのでしょうか。
今回は、バスケットボールのゴールの高さをご紹介します。

【バスケ】ゴールの高さ一覧

まずはズバリ、ゴールの正確な高さから。

NBA10フィート
日本のプロリーグ3.05m
日本のアマチュア(中学生以上)3.05m
小学生・ミニバス2.60m

日本の一般的な公式のゴールの高さは3.05mとなります。
そして小・中・高校と学年が上がるごとに段階的に変わっていくのかというと、そのようなことはありません。
違うのは小学生だけで、ミニバスのゴールの高さと同じ2.60mになります。
中学と高校は一般と同じ3.05m
つまり中学校に入った途端、ゴールが45cmも高くなってしまうのです。
ちなみに日本人の成人男性の平均身長が170.8cmなのに対して、中1男子(13歳0ヶ月)の平均身長は156.5cm。そして垂直跳びは最も高くなる19歳の平均61.0cmに対して13歳は平均49.4cmです。
身長が14.3cm、垂直跳びが11.6cmも低いのですから、中1にとってゴールがとても高く、遠く感じるのは当然かもしれません。

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どこまでの高さ?

ところでこのゴールの高さは、床からどこの部分までの高さなのでしょうか?
その答えはルールブックに記載されています。

リングは、上端がフロアから3050mm(公差最大±6mm)の高さになるように、バックボードの両端から等距離で水平に取り付けられなければならない。

つまりリング上端までの高さになります。

3050mmの理由

ではなぜゴールのリングは3050mmという中途半端な高さになったのでしょうか。
それはそもそもバスケットボールがアメリカ生まれのスポーツだから。
アメリカでは主にメートル法ではなくヤード・ポンド法の単位が使われます。そのためゴールの高さは10フィートと定められているのです。
1フィートは30.48mmですから、10フィートは3048mm
これとほぼ同じ高さということで、日本では3050mmになります。
つまり厳密に言えば日本のゴールはアメリカの公式ルールより2mm高いということ。とはいえルールには「公差最大±6mm」と書かれていますから、誤差の範囲だと言えます。
ちなみにミニバスの2600mmは、日本独自のルール。アメリカでは小学生以下の子どもでも10フィートのゴールを使っています。

10フィートになった経緯

10フィートと聞けばキリのいい高さであるゴール。
ただしその高さになったのは、実は偶然でした。
そもそもバスケットボールは、一人の人物がルールを考案した珍しいスポーツ。その考案者はマサチューセッツ州の国際YMCAトレーニングスクールで体育の教官を務めていたジェームズ・ネイスミス氏です。
1891年当時、国際YMCAトレーニングスクールでは、冬の間の体育の授業で学生の意欲が低くなってしまうことが問題になっていました。それは屋内でできる良いスポーツがなく、体操ばかり行われていたから。
ネイスミス氏はまず、アメリカンフットボールなどを屋内向けにアレンジしようとしました。しかしこれは失敗。そのときにラフプレーのないスポーツにする必要性を感じたそうです。
アメフトやサッカーのようにゴールに向かって突進するスポーツでは激突が多くなるのは必至。そこで彼は解決策としてゴールを頭上に設置することで選手の動きを垂直方向にし、タックルをなくそうとしました
こうして生まれたのが高い位置のゴール
ネイスミス氏は体育館のバルコニーにゴールを設置することを考え、1891年12月21日に国際YMCAトレーニングスクールで初めての試合を行いました。
ところが当初予定していた45cm四方の箱が見つからず、代用品として桃を収穫する籠(バスケット)を使うことに。この時に籠を設置したバルコニーの高さが、たまたまちょうど10フィートだったのです。
バスケットボールという名称はこのときの桃の籠からついたもの。ゴールの10フィートという高さも、最初の試合から全く変わっていません
またリングの内径の450mmも最初の試合の籠と全く同じだと言われています。

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バスケットボールの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

【バスケ】ゴール その他の高さ

バスケットボールのゴールはリングだけがあればよいわけではありません。
その他の器具の高さや大きさもルールで決められています。

バックボード

バックボードの大きさは、横幅が1800mm(公差最大±30mm)、高さ1050mm(公差最大±20mm)。
そしてバックボードの下端からリングまでの長さは150mmと決まっています。
つまり床面からバックボード下端までの高さは2m90cmです。
このバックボードは最初のルールにはなかったもの。しかし観客が体育館のバルコニーから手を伸ばして妨害することが問題になったため、遮蔽物として設けられました。
最初は金網だったバックボードは、その後、木の板を使うように。ところが観客からプレーが見えないと文句が出たために透明なプラスチック板に変化していきました。

リングネット

前述のように当初のバスケットボールは籠を使っていましたが、ゴールの度に梯子を登ってボールを出すのは大変。そこですぐに円筒形のゴールになり、やがてネットがつけられるようになりました。
このネットの長さは400mmから450mmというルール。
これを知ってもあまり意味はありませんが、ネットの下端までの高さは2m60cmから2m65cmということになっています。

まとめ

特に中学生の部活動では高すぎると感じることも多いバスケットボールのゴール。
しかしその高さは130年以上昔の、最初のバスケットボールの試合から不変のものなのです。
しかも本場アメリカでは小学生でも一般用の10フィートの高さがごく普通。
そう考えれば、ゴールが高すぎると文句を言うことはできないかもしれません。

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