バレーボールのルールはとてもシンプルです。
しかしバレーボールの「ボールを落としてはいけない」というルールは、実は球技の中でもとても珍しいもの。
そのことがバレーボールを楽しく、ユニークなスポーツにしています。
ここでは、バレーボールの基本的なルールを徹底解説。
試合の進め方や反則も覚えてご紹介します。
ぜひルールを覚えて、バレーボールをお楽しみください。
【バレーボール】ルールの基本
日本には独自に発展してきた9人制のバレーボールがあり、いわゆるママさんバレーは現在も9人制で行われています。
しかし国際大会などで見られるバレーボールは6人制。
まずは6人制バレーボールの基本ルールを解説します。
バレーボールの基本
バレーボールは、ネットで分けられたコートに1チームずつ入り、ネット越しにボールを打ち合うスポーツ。
ボールが床に着くまでに基本的に手を使って打ち、3回以内に相手コートに打ち返します。
失敗したら相手が得点。
これを続け、決められた得点に達したら勝利となります。
得点の決まり方
バレーボールでは3回以内に相手コート内に打ち返すのが基本。失敗すると相手に1得点入ります。
具体的にあるのは、以下のような得点パターン。
この場合、すべてBチームに得点が入ります。
①Aチームのコート内にボールが落ちた
②Aチームがボールにタッチした後、Aチームのコート外にボールが落ちた
③Aチーム が反則をした
④Aチームが3回以内に返球できなかった
⑤AチームのサーブがBチームのコート外に落ちた
一方、Aチームのコート外にボールが落ちた場合で、Aチームがボールにタッチしていなければ、それはBチームにとっての②になるので、Aチームの得点になります。
得点・ゲーム・セット
得点は25ポイント先取。
先に25ポイント取ると1セットを取ったことになります。
24対24の同点をデュースと言い、これ以降は2点リードするまで続けられます。
そして試合は基本的に5セットマッチで、3セットを先取すれば勝利。
最終第5セットは15ポイント先取で勝利となります。
(大会によっては3セットマッチのことも)
サーブ
試合の前には最初のサーブ権をジャンケンかコイントスで決めます。
サーブ権はサーブを打つ権利。
サーブからボールを打ち合って、どちらかのチームが1ポインと取るまでをラリーと言います。
ラリーが終わったとき、ポイントを取った方がサーブ権を持っていたら、次にサーブを打つのは前回と同じ人。
ポイントを取ったのがレシーブ側だった場合は、サーブ権がそのチームに移ります。
ローテーション
6人制バレーボールは基本的に前衛3人、後衛3人が横に並んだ位置でスタートします。
そしてサーブ権を獲得したタイミングで時計回りにポジションを移動。
これをローテーションと言います。
サーブを打つのはバックライトと呼ばれる後ろ右の位置の人です。
ポジション
バレーボールには役割を示すポジションもあります。
選手のプロフィールや実況で紹介されるのはこちらのポジション。
大きく5つに分かれています。
・アウトサイドヒッター(OH):左右からスパイクを打つ
・ミドルブロッカー(MB):ブロックやクイック攻撃をする
・セッター(S):トスを上げる
・オポジット(OP):スパイク専門
・リベロ(L):後衛でレシーブ専門
ローテーションがあるのになぜ役割別のポジションがあるでしょうか。
実はバレーボールではサーブを打つ時点での選手の位置は決められていますが、それ以外の位置は自由なのです。
そのためサーブ権を持っているとき、選手たちはサーブを打った瞬間にそれぞれのポジションに移動しています。
またレシーブ専門のリベロはこの中でも特殊なポジション。
1人だけ違う色のユニフォームを着ていて、特定の選手がローテーションで後衛に下がるときにいつでも交代できるのです。
その代わり、サーブを打つことができず、ブロックや高い位置からのスパイクもできないという制約があります。
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【バレーボール】主な反則
バレーボールは相手と接触するプレーがないスポーツ。
そのためラフプレーのような反則はありませんが、ボールやネットの扱いに関する反則にだけ注意が必要です。
反則を取られると相手チームのポイントとなります。
ドリブル
ダブルコンタクトとも呼ばれるドリブルは、同じ選手が連続してボールに触れる反則。
ただしブロックはカウントしません。
左右の手が微妙に違うタイミングでボールに当たったときによく取られる反則です。
【関連記事はこちら】⇩
・【バレー】ダブルコンタクトってなに?どんな時に起きる?旧称も紹介!
キャッチング
ホールディングとも呼ばれるキャッチングは、ボールを長時間受けとめる反則。
つかむ、投げるという動作に見られると反則を取られます。
またレシーブの際に両腕の間にボールが挟まって取られることもあるため、注意が必要です。
フォアヒット
オーバータイムスとも呼ばれるフォアヒットは、4回以上ボールに触れる反則。
ただしここでも例外となるのがブロックです。
ブロックしようとした手に当たって自分のコートにボールが来た場合、ブロック分は0として、次のプレーからカウントします。
タッチネット
タッチネットは、選手がネットに触れる反則。
ネット本体だけでなく、マーカーと呼ばれるアンテナに触れたときも反則で、手や体だけでなく、ユニフォームが触れても反則となります。
オーバーネット
オーバーネットは、ネットを越えて相手側のコートにあるボールに触れる反則。
ただしブロックでは、相手のプレーを妨害しない限り、ネットを越えてボールに触れても良いとされています。
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ポジションを超えた行為
バレーボールのポジションには、それぞれ決められた役割があり、その役割を超えたいくつかの行為は禁止されています。
リベロの反則
リベロは後衛でレシーブをするポジション。
サーブ、スパイク、ブロック、フロントゾーンでのオーバーハンドのトスは反則です。
バックプレーヤーの反則
バックプレイヤーがスパイクを打つとき、アタックラインに触れたり、踏み越すのは反則です。
セッターの反則
セッターがバックプレーヤーに回ったとき、フロントゾーンでジャンプしてボールを相手コートに入れるのは反則です
このようにポジションによってできないプレーがあるため、注意が必要です。
【関連記事はこちら】⇩
・【バレーボール】リベロとは?役割と必要な能力について解説!
【バレーボール】ルール一覧|6人制と9人制の違い
日本で根強い人気の9人制バレーボールは、人数が9人になるだけでなく、ルール上も6人制とはさまざまな違いがあります。
・1セット21点先取の3セットマッチ
・ポジションは自由
・サーブを打つ順を試合前に提出する
・サーブはミスしても2本まで打てる
・ブロックも1回の接触にカウントする
・ブロックでもオーバーネットは反則となる
・ボールがネットに触れた場合、接触回数は4回まで許される
ポジションなどに大きな違いがありますが、注意が必要なのはブロックの扱い。
1回の接触に数えられるため、その後の立て直しと攻撃が難しくなります。
まとめ
バレーボールのルール自体はとてもシンプル。
覚えるべきことはとても少ないため、ボールの扱いにさえ慣れれば、すぐに試合を楽しめるはずです。
世界基準の6人制と、日本で人気の9人制、どちらも魅力があり、さらにバレーボールにはそこから派生したビーチバレーボールやソフトバレーもあります。
あなたもバレーボールに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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