野球を知っている人であれば「松坂世代」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
1936年に日本プロ野球のリーグが始まって「〇〇世代」と一人の選手に注目して一括りにすることはとても珍しいことです。
多くの選手がプロ野球に入団した松坂世代にはどんな選手が存在するのでしょうか。
今回は「松坂世代」と呼ばれる選手を紹介します。
松坂世代とは
「松坂世代」とは平成の怪物と呼ばれる松坂大輔と同学年である1980年4月2日から1981年4月1日までに生まれた世代の日本のプロ野球選手のことを総称してそう呼ばれています。
プロ野球選手にはならなかったものの、高校野球や大学野球で共にプレーした選手も「松坂世代」と呼ぶこともあります。
松坂世代と呼ばれた由来
松坂大輔が横浜高等学校のエースとして活躍した1998年は松坂大輔だけでなく、多くの選手がプロ野球入りを果たし、甲子園だけでなく、大学野球で下級生時からエースとして活躍する選手が多くありました。
マスコミが特に活躍が目立っていた松坂の名前を取り、「松坂世代」と呼ぶようになりました。
【関連記事はこちら】⇩
・【野球】殿堂入り一覧|各選手の経歴・詳細もご紹介!
・【最多勝利】歴代記録一覧|各選手の詳細もご紹介!
松坂大輔
【個人プロフィール】
生年月日:1980年9月13日
出身地:東京都
利き手(投・打):右・右
プロ野球歴:西武ライオンズ、ボストン・レッドソックス、ニューヨーク・メッツ、福岡ソフトバンクホークス、中日ドラゴンズ、埼玉西武ライオンズ
タイトル・表彰歴:最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、沢村栄治賞、新人王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞
平成の怪物と呼ばれた松坂大輔は高校時代からその名を全国に轟かせていました。
3年生時に当時では珍しく150km/h超の速球を出しており、その他にも切れ味の鋭いスライダーを武器に超高校級として話題になりました。
決勝では史上2人目となる決勝戦でのノーヒットノーランを達成する偉業を見せます。
プロ入り後もその怪物と呼ばれた実力を発揮し、1年目から最多勝利を獲得するなどベストナインにも選ばれています。
その後、3年連続で最多勝利を獲得し、新人からの連続記録が歴代2位となりました。
自分の名前が世代の名前となるプレッシャーを跳ね除け、数々の記録を打ち立てていきました。
松坂世代と呼ばれた選手
日本プロ野球に在籍した松坂世代の選手は94名です。
今回はその一部を紹介します。
藤川球児
【個人プロフィール】
生年月日:1980年7月21日
出身地:高知県
利き手(投・打):右・左
プロ野球歴:阪神タイガース、シカゴ・カブス、テキサス・レンジャーズ、高知ファイティングドッグス、阪神タイガース
タイトル・表彰歴:最多セーブ投手、最優秀中継ぎ投手
打者の手元で浮き上がるように「伸びる」特徴がある「火の玉ストレート」の武器に長年プロ野球でプレーしていた藤川球児は松坂世代を代表する選手の1人です。
その『火の玉ストレート』は捕手として投球を受けていた矢野燿大が『ストレートを打者が待っていても打てない魔球。間違いなくナンバーワンのストレートである』と評するほどでした。
間違いなくナンバーワンのストレートである」と評するほどでした。
その他にも多くの選手がストレートについて大絶賛しています。
杉内俊哉
【個人プロフィール】
生年月日:1980年10月30日
出身地:福岡県
利き手(投・打):左・左
プロ野球歴:福岡ダイエーホークス、福岡ソフトバンクホークス、読売ジャイアンツ
タイトル・表彰歴:最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、沢村栄治賞、最優秀選手、ベストナイン、最優秀投手、日本シリーズMVP
福岡ダイエーホークス・福岡ソフトバンクホークスで活躍していた杉内俊哉は高校時代にノーヒットノーランを達成するなど、松坂世代を代表する選手の1人です。
プロ入り後も数々のタイトルを獲得し、日本を代表する選手となりました。
和田毅
【個人プロフィール】
生年月日:1981年2月21日
出身地:島根県
利き手(投・打):左・左
プロ野球歴:福岡ダイエーホークス、福岡ソフトバンクホークス、シカゴ・カブス、福岡ソフトバンクホークス
タイトル・表彰歴:最多勝利、最高勝率、最優秀選手、新人王、ベストナイン
多くの選手がプロ野球に在籍した松坂世代で、唯一の現役選手である和田毅は高校卒業後に早稲田大学へ進学し、東京六大学野球連盟の歴代最多である通算476奪三振を記録しました。
1年目から福岡ダイエーホークスの先発ローテーションの一角を担い、チームの優勝に貢献しました。
その年に新人王に選ばれています。
村田修一
【個人プロフィール】
生年月日:1980年12月28日
出身地:福岡県
利き手(投・打):右・右
プロ野球歴:横浜ベイスターズ、読売ジャイアンツ、栃木ゴールデンブレーブス
タイトル・表彰歴:本塁打王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞
「男・村田」の愛称で親しまれていた村田修一は、投手が多い松坂世代の中では珍しく、長打力がある選手です。
その村田修一も高校時代は投手をしており、大学から野手に転向しました。
そのことについて「投手は大輔、野手は村田と言われるようにしたい」とプロ入り後に語っています。
森本稀哲
【個人プロフィール】
生年月日:1981年1月31日
出身地:東京都
利き手(投・打):右・右
プロ野球歴:北海道日本ハムファイターズ、横浜DeNAベイスターズ、埼玉西武ライオンズ
タイトル・表彰歴:ベストナイン、ゴールデングラブ賞
森本稀哲は北海道日本ハムファイターズの監督である新庄剛志が現役時代の時、共にファンサービスとして様々なパフォーマンスを行い、北海道日本ハムファイターズを盛り上げたことで有名な選手です。
しかし、パフォーマンスだけでなく、ベストナインやゴールデングラブ賞に選ばれるなど、プレー面でもチームを盛り上げており、松坂世代の中で最も優れていた中堅選手と言われています。
まとめ
今回は松坂世代と呼ばれた日本プロ野球選手を紹介しました。
多くの選手が在籍していましたが、現在は和田毅一人となりました。
今後「〇〇世代」と自分の名前が世代の名前になる選手が現れるのか楽しみです。
【関連記事はこちら】⇩
・【200勝投手】達成者一覧|各選手の詳細もご紹介!
・【セーブ王とは】歴代受賞者一覧|各選手の詳細もご紹介!