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【200勝投手】達成者一覧|各選手の詳細もご紹介!

投げた試合でチームが勝利すると、その投手は「勝利投手」と呼ばれます。

基本的に先発投手が勝利投手になることが多いのですが、リリーフ投手でも条件が重なれば勝利投手になることも可能です。

日本プロ野球ではその投手がどれだけ勝利に導いたのか記録されています。

その中で、投手が生涯の目標に定める数は「200勝」です。

200勝が打者の2000本安打と並び称される記録となった背景には1978年に日本プロ野球名球会が発足し、「200勝」「2000本安打」が入会基準として設定したからとされています。

今回は過去に200勝を達成した投手を紹介します。

ハードルが高くなった200勝

現在、以前よりも200勝のハードルがかなり高くなっているのが現状です。

実際に平成以降、200勝を達成した投手は「村田兆治」「北別府学」「工藤公康」「山本昌」の4人存在しますが、2008年に達成した山本昌以降は誰も達成していません。

なぜ、近年の投手は200勝に到達することが難しくなったのでしょうか。

投手の分業制が確立

若くして200勝を達成した金田正一や稲尾和久などの昭和中期の投手は、先発の合間に救援という形で登板し、勝利を重ねていました。

しかし、現在は先発投手が救援・リリーフを掛け持ちすることがほとんどなくなったため、達成が難しくなったと言われています。

ローテーションの確立

200勝が達成されていた時代は「中1日」「中2日」で登板することも多かったのですが、今では故障を防ぐためローテーションが確立されています。

基本的には「中6日」とされているため、1シーズンの登板数は多い選手でも 25~27試合くらいです。

近年の最多勝が15勝前後のため、生涯で200勝を挙げるには最多勝に近い15勝を14シーズンも続ける必要があります。

トップクラスのメジャー挑戦

現在は以前よりもメジャーリーグへ挑戦する投手が増えています。

そのため、日本プロ野球単独での勝利が100勝前後で中断されてしまい、200勝に到達することが難しくなっています。

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200勝を達成した投手

どんな選手が200勝投手となったのでしょうか。

次は200勝を達成した投手を一部紹介します。

金田正一

【個人プロフィール】
生年月日:1933年8月1日
出身地:愛知県
利き手(投・打):左・左
プロ野球歴:国鉄スワローズ、読売ジャイアンツ
タイトル・表彰歴:最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、沢村栄治賞、ベストナイン、野球殿堂競技者表彰

【200勝達成】
達成日:1958.6.6
年齢:24歳10ヶ月
試合数:464試合目

「カネヤン」の愛称で親しまれていた金田正一は最年少で200勝を達成しました。

その他にも最年少ノーヒットノーラン、日本プロ野球最多記録となる最多奪三振10回、史上初の3年連続で沢村栄治賞など様々な記録を樹立しています。

金田正一は200勝を達成した後も勝利を重ね、日本プロ野球史上唯一の通算「400勝投手」となりました。

稲尾和久

【個人プロフィール】
生年月日:1937年6月10日
出身地:大分県
利き手(投・打):右・右
プロ野球歴:西鉄ライオンズ
タイトル・表彰歴:最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、最高殊勲選手、新人王、ベストナイン、野球殿堂競技者表彰、最優秀投手

【200勝達成】
達成日:1962.8.25
年齢:25歳2ヶ月
試合数:435試合目

「鉄腕」の異名で呼ばれていた稲尾和久は金田正一に次ぐ若さで200勝投手となりました。

稲尾和久は連投、多投で登板し、1958年の日本シリーズでは4連投4連勝を挙げるなどの活躍をし、「神様、仏様、稲尾様」と称されました。

その他にも、日本プロ野球最多記録タイとなるシーズン42勝、日本プロ野球最多記録となる投手三冠王2回達成、最多記録である最優秀防御率5回など数々の記録を樹立している大投手です。

工藤公康

【個人プロフィール】
生年月日:1963年5月5日
出身地:愛知県
利き手(投・打):左・左
プロ野球歴:西武ライオンズ、福岡ダイエーホークス、読売ジャイアンツ、埼玉西武ライオンズ
タイトル・表彰歴:最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、最優秀選手、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、野球殿堂競技者表彰、最優秀投手

【200勝達成】
達成日:2004.8.17
年齢:41歳3ヶ月
試合数:515

福岡ソフトバンクホークスの監督としてのイメージが強い工藤公康は選手時代に14度のリーグ優勝、11度の日本一を経験し、西武ライオンズ・福岡ダイエーホークス・読売ジャイアンツの3球団で日本シリーズを制覇し、「優勝請負人」と呼ばれていました。

2000年代で初めて通算200勝投手となった選手です。

日本シリーズ通算最多奪三振記録、最高勝率など様々な記録を樹立しています。

選手引退後も監督として優勝請負人の才能は発揮し、3度のリーグ優勝・5度の日本一を経験しています。

山本昌

【個人プロフィール】
生年月日:1965年8月11日
出身地:神奈川県
利き手(投・打):左・左
プロ野球歴:中日ドラゴンズ
タイトル・表彰歴:最高勝利、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、沢村栄治賞、ベストナイン、最優秀投手

【200勝達成】
達成日:2008.8.4
年齢:42歳11ヶ月
試合数:524

現役時代の全ての期間で中日ドラゴンズに在籍した山本昌は日本プロ野球単独で最後に通算200勝投手を達成した投手です。

実働29年は日本記録で、50代での登板は日本プロ野球史上初となる快挙です。

通算200投手は2008年に達成し、史上最年長での達成となりました。

数々の最年長記録を達成し、中でも印象的なものは左腕として世界最年長である41歳でノーヒットノーランを達成したことではないでしょうか。

その偉業から山本昌は「中年の星」と呼ばれるようになりました。

まとめ

今回は200勝投手を達成した選手を紹介しました。

現在、メジャーリーグに挑戦する投手が増え、日本プロ野球単体での200勝を挙げることは難しくなりましたが、日米通算では200勝に到達した選手、到達しそうな選手もいます。

今後どのような選手が200勝投手を達成するのか楽しみです。

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トシ

トシ

医療資格のあるスポーツ大好きズッコケ隊長

初めまして、大阪出身ズッコケ隊長のトシです!鍼灸師やアスレティックトレーナーの資格など保有しており、リハビリや健康・ダイエット指導をしております!スポーツは中学から「バスケットボール」をやっておりました!関西人の個性を活かして、おもしろおかしく楽しい記事をお届けしていきます!

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