陸上競技の大会などに参加すると、電光掲示板や記録用紙でDNSの略語を見たことある人も多いのではないでしょうか。
陸上競技では、大会で使うスタートリストやリザルトに選手の記録や行動を簡単に記入するために略語を用いることが多くあります。
はじめて見る人は「どういう意味だろう?」と思っちゃいますよね。
よく見かける「DNS」にはどのような意味があるのでしょうか。陸上の大会で見かける、その他の略語についても解説します。
DNSとは?
DNSは、Did Not Startの略語で欠場の意味があります。
DNSにはエントリーはしたけれど、何らかの事情があり欠場したことを意味しています。日本陸上連盟が発行している陸上競技のルールブックには欠場の際にはDNSの略語をもって記載するように定められています。
競技会規則の違反や、指定時間に召集所にいないなど、正当な理由がない限りは欠場となりDNSと記載されます。
DNSをした時の対応法
DNSをした時には、速やかに大会関係者に連絡をして、運営側に迷惑がかからないようにしましょう。
欠場届に必要事項を記入し、提出しなければ今後の大会出場にも支障を来す可能性もあるので注意をしてください。
マラソン大会やトライアスロン大会では、タイム計測用にICチップをつけて計測しています。
ICチップは靴につけるタイプもあれば、ゼッケンに張り付いているタイプもあります。
大会によってはICチップを競技終了後に回収することもあるので、DNSをする場合には郵送して返却することが求められることもあります。返却を求められた際には、忘れずに返送しましょう。
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DNSとなってしまう原因
「大会に出場する気だったのに…」予期せぬことが原因となりDNSになってしまうことがあります。
一番多いのがけがや体調不良によるものです。大会当日にコンディションのピークを持っていく必要があるものの、当日に風邪をひいてしまったり、練習に熱が入りすぎてしまいけがをしてしまったりすることもありがちです。
自己管理も競技者としては必須なので、きちんと調整をして大会に臨みたいですよね。
それだけではなく、大会直前のウォーミングアップ不足や食事、冷えなどが原因になることもあるのでスタートラインに立つまでは気が抜けません。
トラック競技やフィールド競技などでは、不注意で招集時間に遅れてしまいDNSとなることもあります。最終コールの場所や時間は事前に念入りに確認をして招集に遅れないようにしましょう。
陸上競技大会で見かけるその他の略語
DNF
DNFは、Did Not Finishの略語で「途中棄権」の意味です。レースの途中でけがや体調不良により棄権をしてしまったり、制限時間に間に合わなかったりした場合はDNFとなります。
短距離ではけがによるDNF、長距離は制限時間切れによるDNFが多くなります。
準備を整えてスタートラインには立てたものの、ゴールすることができないことはとても悔しいものです。
NM
NMは、No Markの略語で「記録なし」の意味です。主には、走り幅跳びや走高跳びなどの跳躍種目や、円盤投げややり投げなどの投擲種目などのフィールド競技にて、ファールをした時や記録が残せなかった時に使われます。
DQ
DQは、Disqualifiedの略語で「失格」の意味です。陸上競技場でおこなわれる競技では、フライングや妨害、レーンへの侵入などでDQとなるケースが多くあります。
長い距離を走るマラソンでもDQとなることがあり、例えば、登録者以外の人が代走をしたり、コースを外れ短縮距離を走ったり、違反行為をした場合はDQとなります。
OP
OPは、オープン参加者を示す略語です。試合に参加しても、記録が残るけれど順位には含まれないのがオープン参加です。
オープン参加は、出場したかったけれど枠がなかった場合や、順位なく競技に参加したい卒業生など、実力を試したい選手が行うことが多くなっています。
Q
Qは予選や準決勝で次のラウンドに勝ち進む際に、着順で決まった選手にリザルトに記載されるものです。
順位内で次のラウンドに拾われるので、例えば、予選で「3着+2」で決勝に進出できるとすると3着までに入った選手にQがつきます。
q
qは予選や準決勝で次のラウンドに勝ち進む際に、タイム順で決まった選手にリザルトに記載されるものです。
フィニッシュタイムにより次のラウンドに進めるかが決まるので、正式なタイムが確認されるまではとても緊張の時間が流れます。
例えば、予選で「3着+2」で決勝に進出できるとすると「+2」に入った選手にqがつきます。
まとめ
大会によっては大会記録や日本記録など、その記録が何を示しているのかを略語を用いて表すことがあります。
GRはGrandprix Recordの略語で「大会記録」。NRはNational Recordで「日本記録」。WRはWorld Recordで「世界記録」。
GRは大会などで目にする機会があるかもしれませんが、NRやWRはなかなか立ち会うことができません。貴重な機会なので、NRやWRを目にすることができればラッキーですよね。
陸上競技では、電光掲示板や記録用紙に今回紹介をしたような略語が用いられるので、略語の意味をしっかり理解しておくと役立ちます。
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