2022年はサッカーW杯での日本の劇的な活躍で大いに盛り上がりました。
2023年は、いよいよ第5回のWBCが開催されます。サッカーの勢いそのままに、野球でも優勝へ向けて進撃していただきたいものです。
この記事では、WBCにおける歴代最強のローテーションと、2023年大会が最強の理由について詳しく解説します。
WBCでの「侍ジャパン」過去のチームと成績を振り返ると
日本の「侍ジャパン」は、WBCの第1回・第2回を連覇している強豪で、サッカーのW杯でいえばウルグアイ(第1回・第2回連覇)に匹敵するレジェンド的存在でもあります。
過去4回の投手ローテーションと成績に基づき、最強のローテーションを考えてみましょう。
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第1回(2006年)
優勝
監督:王貞治
MVP:松坂大輔
【登録された投手】
清水直行 (ロッテ)
藤田宗一 (ロッテ)
黒田博樹 (広島)※辞退
久保田智之(阪神)
松坂大輔(西武)
上原浩治 (巨人)
薮田安彦(ロッテ)
和田毅(ソフトバンク)
藤川球児(阪神)
渡辺俊介(ロッテ)
大塚晶則(レンジャース)
小林宏之(ロッテ)
杉内俊哉(ソフトバンク)
石井弘寿(ヤクルト)
馬原孝浩(ソフトバンク)※追加招集
ステージ | 対戦相手 | 先発投手 | 責任投手 |
1次R | 中国 | ○上原 | |
台湾 | ○松坂 | ||
韓国 | 渡辺俊 | ×石井弘 | |
2次R | 米国 | 上原 | ×藤川 |
メキシコ | ○松坂 | ||
韓国 | 渡辺俊 | ×杉内 | |
準決勝 | 韓国 | ○上原 | |
決勝 | キューバ | ○松坂 |
第1回大会の先発ローテーションは、上原投手と松坂投手を中心に回していたことがわかります。
そして、松坂投手が3勝、上原投手が2勝を挙げて優勝に貢献し、松坂投手は大会MVPに選出されています。
第2回(2009年)
優勝
監督:原辰徳
MVP:松坂大輔
【登録された投手】
ダルビッシュ有(日本ハム)
馬原孝浩(ソフトバンク)
田中将大(楽天)
涌井秀章(西武)
松坂大輔(レッドソックス)
岩田稔(阪神)
岩隈久志(楽天)
藤川球児(阪神)
内海哲也(巨人)
小松聖(オリックス)
渡辺俊介(ロッテ)
山口鉄也(巨人)
杉内俊哉(ソフトバンク)
ステージ | 対戦相手 | 先発投手 | 責任投手 |
1次R | 中国 | ○ダルビッシュ | |
韓国 | ○松坂 | ||
韓国 | ×岩隈 | ||
2次R | キューバ | ○松坂 | |
韓国 | ×ダルビッシュ | ||
韓国 | 内海 | ○涌井 | |
準決勝 | 米国 | ○松坂 | |
決勝 | 韓国 | 岩隈 | ○ダルビッシュ |
第2回も優勝した侍ジャパンですが、先発ローテーションは前回に続いて松坂投手と、ダルビッシュ投手が中心を担っていました。
この大会でも松坂投手が3勝を挙げて、2大会連続のMVPに輝く大活躍でした。
第3回(2013年)
準決勝敗退
監督:山本浩二
登録された投手:
涌井秀章(西武)
能見篤史(阪神)
沢村拓一(巨人)
今村猛(広島)
田中将大(楽天)
杉内俊哉(巨人)
前田健太(広島)
森福允彦(ソフトバンク)
内海哲也(巨人)
大隣憲二(ソフトバンク)
牧田和久(西武)
山口鉄也(巨人)
摂津正(ソフトバンク)
ステージ | 対戦相手 | 先発投手 | 責任投手 |
1次R | キューバ | ×大隣 | |
中国 | ○前田 | ||
ブラジル | 田中 | ○摂津 | |
2次R | オランダ | ○前田 | |
準決勝 | プエルトリコ | ×前田 |
第3回大会では、残念ながら準決勝敗退となりました。
先発ローテーションは前田投手を軸に廻していたことがわかります。前田投手は2勝を挙げています。
第4回(2017年)
準決勝敗退
監督:小久保裕紀
登録された投手:
松井裕樹(楽天)
菅野智之(巨人)
秋吉亮(ヤクルト)
則本昂大(楽天)
宮西尚生(日ハム)
藤浪晋太郎(阪神)
増井浩俊(日本ハム)
石川歩(ロッテ)
武田翔太(ソフトバンク)
岡田俊哉(中日)
牧田和久(西武)
千賀滉大(ソフトバンク)
平野佳寿(オリックス
ステージ | 対戦相手 | 先発投手 | 責任投手 |
1次R | キューバ | ○石川 | |
オーストラリア | 菅野 | ○千賀 | |
中国 | ○武田 | ||
2次R | オランダ | 石川 | ○牧田 |
イスラエル | 千賀 | ○平野 | |
キューバ | 菅野 | ○秋吉 | |
準決勝 | 米国 | 菅野 | ×千賀 |
第4回大会も前回同様、準決勝敗退となりましたが、それまでの1次・2次Rは6戦全勝だっただけに、準決勝の戦いが悔やまれます。
先発ローテーションは石川投手と菅野投手が軸となっていました。
侍ジャパン・歴代最強のローテは
過去4回の大会を分析すると、やはり 優勝チームのローテーションが最強と位置づける必要があります。
その意味では、第1回の上原-松坂と、第2回のダルビッシュ-松坂が双璧となります。
さらに、年代を考慮せずに歴代の最強ローテーションを組めば、
上原-松坂-ダルビッシュ-前田
というところでしょう。これらの4投手は、全員がMLBでも活躍した共通点があります。
2023大会が最強の理由は
さて、今回栗山監督のもと、3大会振りの優勝を期待される侍ジャパンですが、投手メンバー(15名)は次のとおりです。
大谷翔平 (エンゼルス)
ダルビッシュ有 (サンディエゴ・パドレス)
戸郷翔征(巨人)
佐々木朗希(ロッテ)
山本由伸(オリックス)
今永昇太(DeNA)
松井裕樹(楽天)
栗林良吏(広島)
湯浅京己(阪神)
大勢(巨人)
宮城大弥(オリックス)
宇田川優希(オリックス)
高橋奎二(ヤクルト)
高橋宏斗(中日)
伊藤大海(日本ハム)
メンバーを見ただけでも、今回が「最強」と言って問題ありません。
まず、過去の大会で実績を残しているダルビッシュ投手がMLBでも活躍を続けており、米国やドミニカなどの優勝候補を熟知している強みがあります。
同様に、「二刀流」でMLBのMVPまで獲得した「世界最高の選手」である大谷投手も同様に世界と戦っており、投手としてだけでなく、打者としても期待を背負っています。
さらに、二年連続投手4冠に輝く山本投手や、パーフェクトを達成した若きエース格の佐々木投手など、過去に例のない豪華メンバーです。
過去2回は、サドンデスのトーナメントで「ここ一番」のプレッシャーに負けたきらいのある侍ジャパンですが、こうした百戦錬磨の投手が力を最大限発揮することで、優勝の歓喜をもたらしてくれるでしょう。
まとめ
野球のWBCにおける、侍ジャパンの「歴代最強ローテ」について、過去の大会と2023年大会との比較や推定から、2023年が最強となる理由を含めて詳しく解説しました。
今回大会で過去最強のメンバーを揃(そろ)える侍ジャパンの大活躍と、優勝を大いに期待したいものです。
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