プロ野球12球団の頂点が決まる日本シリーズ。
チームの勝利が最優先なのは言うまでもありませんが、個人記録、特に主砲のホームランを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
どれほどのホームランバッターであっても、チームがリーグ優勝しなければ打つことはできない日本シリーズでのホームラン。
その本数が最も多いのは誰なのでしょうか。
今回は、日本シリーズでの歴代ホームラン本数をランキングでご紹介します。
【日本シリーズ】歴代ホームラン本数・①通算
まずは通算でのホームラン数ランキングから。
〇〇砲と呼ばれた2人が1位と2位になっています。
通算ホームラン数ランキング
こちらが日本シリーズでの通算ホームラン数ランキングです。
(球団名は最終出場時のもの)
順位 | 選手名(所属) | 記録 |
1位 | 王貞治(巨人) | 29本 |
2位 | 長嶋茂雄(巨人) | 25本 |
3位 | 秋山幸二(ダイエー) | 15本 |
清原和博(巨人) | ||
5位 | 柴田勲(巨人) | 11本 |
石毛宏典(西武) | ||
7位 | 長池徳二(阪急) | 9本 |
原辰徳(巨人) | ||
城島健司(ダイエー) | ||
10位 | 黒江透修(巨人) | 7本 |
山本浩二(広島) | ||
デストラーデ(西武) | ||
13位 | 豊田泰光(西鉄) | 6本 |
和田一浩(中日) | ||
15位 | 与那嶺要(巨人) | 5本 |
川上哲治(巨人) | ||
関口清治(西鉄) | ||
中西太(西鉄) | ||
野村克也(南海) | ||
マニエル(近鉄) | ||
水谷実雄(広島) | ||
衣笠祥雄(広島) | ||
大田卓司(西武) | ||
長嶋清幸(広島) | ||
カブレラ(ソフトバンク) | ||
稲葉篤紀(日本ハム) |
1位と2位はON砲の王貞治氏と長嶋茂雄氏。
この2人は突出した記録となっています。
王貞治
王貞治氏は現役時代、日本シリーズに9連覇を含む14回、通算77試合も出場しています。
これは出場試合数の最多記録であるため、チームが強くて日本シリーズにたくさん出場したからホームランが多いだけではないかと思われがち。
しかし実際には1試合あたりの本塁打数0.377も歴代1位なのです。
ちなみにホームラン数3位の秋山幸二氏は西武とダイエーで日本シリーズに61試合出場し、15本。1試合あたりのホームラン数は0.25となっています。
つまり日本のプロ野球史上最もよくホームランを打つ選手が最も多くの日本シリーズの試合に出たということ。突出した記録になったのも当然です。
また王貞治氏は日本シリーズの得点記録58も歴代1位。四球数83も歴代1位で、これは2位の清原和博氏の31にダブルスコア以上の差をつけた圧倒的1位となっています。
長嶋茂雄
長嶋茂雄氏は王貞治氏と同時代のため、ホームランバッターの印象はあまりないかもしれません。通算本塁打数は444本で歴代15位。これはすごい数字ではありますが、868本の王貞治氏の約半分です。
にもかかわらず日本シリーズには12回、68試合出場し、王氏とわずか4本差の25本のホームランを記録しています。
1試合あたりのホームラン数は0.368で王氏に肉薄。
しかも長嶋氏は得点記録49でも王氏に続く2位となっています。
それだけでなく、安打数91、二塁打数14、塁打数184、打点66の4項目は歴代1位。
日本シリーズMVPは最多の4度獲得となっています。一方、王貞治氏は日本シリーズMVPの獲得は0。
長嶋氏はさすが燃える男、ミスタージャイアンツの面目躍如という活躍だったのです。
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【日本シリーズ】歴代ホームラン本数・②シーズン
通算ホームラン数はチームが強く、日本シリーズへの出場回数が多ければ伸びやすいもの。
では1回の日本シリーズで最も多くのホームランを打った選手は誰なのでしょうか。
シリーズホームラン数ランキング
1つのシリーズでのホームラン数ランキングは、なんと同数の1位が12人ということになります。
その本数は、4本。
打ったのは以下の選手たちです。
1956年・関口清治(西鉄・6試合)
1958年・豊田泰光(西鉄・7試合)
1963年・王貞治(巨人・7試合)
1969年・長嶋茂雄(巨人・6試合)
1970年・長嶋茂雄(巨人・5試合)
1978年・大杉勝男(ヤクルト・7試合)
1991年・秋山幸二(西武・7試合)
1994年・清原和博(西武・6試合)
2000年・城島健司(ダイエー・6試合)
2003年・金本知憲(阪神・7試合)
2003年・城島健司(ダイエー・7試合)
2004年・和田一浩(西武・7試合)
試合数が多ければホームラン数も増えやすくなるため、ほとんどは6試合または7試合までもつれた日本シリーズで記録されています。
長嶋茂雄
ここで再び登用するのが長嶋茂雄氏。彼だけが最も少ない5試合で4本のホームランを記録しています。
しかもこの4本のホームランは、第3戦と第4戦の2試合で打ったもの。
さらに第3戦と第4戦にまたがる3打席連続ホームランも含まれています。
第3戦の延長11回に打ったホームランは日本シリーズ史上初の通算20号。この時点では長嶋氏が王氏をリードしていたのです。
【日本シリーズ】歴代ホームラン本数・③試合
日本シリーズの試合数はやはりチーム事情に左右されるもの。
では1試合あたりのホームラン数での1位は誰なのでしょうか?
こちらは1人の選手のみが達成した記録となります。
山田哲人
日本シリーズの1試合でのホームラン数記録は、東京ヤクルトスワローズの山田哲人氏の3本です。
これは2015年の第3戦で記録したもの。
この年、トリプルスリーを達成していた山田選手は、第3戦の1打席目から3打席連続の本塁打を放ち、日本シリーズ1試合での日本記録を樹立しました。
ちなみに3打席連続ホームランも、彼と前述の長嶋茂雄氏のみの記録となります。
まとめ
本人の実力だけでなくチームの強さも関わるため、運の要素もある日本シリーズでのホームラン数。
ただしその数が多い選手は、その時代の「常勝チームの主砲」だったといえます。
歴代ランキングを見ると、圧倒的な強さを誇った往年のチームの姿を思い出す方も多いのではないでしょうか。
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