世界卓球は、卓球の世界最高峰。
長い歴史を持つ国際大会が今年は韓国の釜山で2月に開催されます。
今回は注目の世界卓球について解説。
大会の日程、概要とルール、そして歴代のチャンピオンまでご紹介します。
ぜひ参考にして日本代表チームを応援してください!
世界卓球とは
世界卓球の正式名称は、世界卓球選手権。
「世界卓球」のほか、「世界選手権」と呼ばれることもあります。
大会概要
世界卓球選手権は国際卓球連盟が主催する大会の中でも最も権威ある国際大会。
第1回大会は1926年にロンドンで開催され、100年近い歴史を誇る大会です。
最大の特徴は、個人戦と団体戦が隔年で開催されることです。
2024年大会は団体戦。
2023年5月に南アフリカ共和国のダーバンで開かれた個人戦と合わせて第57回大会に数えられます。
このような形式になったのは2003年のパリ大会から。それまでは個人戦と団体戦を同じ大会で行っていましたが、2003年以降は奇数年に個人戦、偶数年に団体戦を開催するようになりました。
予選ラウンドと決勝トーナメント
この大会に参加できるのは、男女それぞれ世界ランキング上位の40の国と地域。
ランキングを元に抽選会を行い、8グループ×5チームで予選ラウンドの総当たり戦を行います。
決勝トーナメントに進出できるのは男女各グループ上位3位までの24チーム。
各グループ上位通過のチームは、1回戦で他のグループの下位通過のチームと当たるため、予選ラウンドを1位通過することが重要です。
優勝杯
優勝杯にはそれぞれ名前がついています。
西暦偶数年に開催される団体戦はこちら。
・男子団体:スウェースリング杯
・女子団体:マルセル・コービロン杯
西暦機数年に開催される個人戦は以下のようになっています。
・男子シングルス:セントブライド杯
・女子シングルス:ガイスト杯
・男子ダブルス:イラン杯
・女子ダブルス:W・J・ポープ杯
・混合ダブルス:ヘイドスク杯
団体戦の試合形式
卓球の一般的な大会の団体戦は、4つのシングルスと1つのダブルス、合計5試合で行われます。
しかし世界卓球の団体戦はこれらとは違う形式。
ダブルスの試合はなく、シングルスのみの5試合で行われます。
【関連記事はこちら】⇩
・【卓球】ダブルスルール一覧|サーブの順番や点数について覚えよう!
スウェイスリング方式
世界卓球の1チームは5人で登録。
その中から試合ごとに選抜された3人が出場します。
そして選抜されたメンバーが、下のような組み合わせで5試合のシングルスを戦います。
試合 | チーム1 | チーム2 |
第1試合 | 選手A | 選手X |
第2試合 | 選手B | 選手Y |
第3試合 | 選手C | 選手Z |
第4試合 | 選手A | 選手Y |
第5試合 | 選手B | 選手X |
この形式は通称「XYZ方式」とも呼ばれるもの。
5試合戦いますが、3試合先取で決着がつきます。
そのため出場が早く、2回出場する可能性が高い選手AとYにエースを配するのが一般的な戦術です。
【関連記事はこちら】⇩
・卓球選手になるには?プロと実業団の活動内容などを徹底解説!
・【卓球】技一覧|初心者から上級者まで知っておくべき技を紹介!
世界卓球2024の日程
第57回となる世界卓球選手権の団体戦は、2024年2月16日から2月25日までの日程で開催されます。
グループラウンドは、2月16日から20日までの5日間です。
日本男子チームの日程
日本の男子チームはグループラウンドで5組になりました。
グループ5は、日本、台湾、ナイジェリア、チェコ、マダガスカル。
日本は以下の日程で各チームと対戦します。
2月16日(金)17:00 | ナイジェリア |
2月17日(土)17:00 | チェコ |
2月18日(日)17:00 | 台湾 |
2月19日(月)17:00 | マダガスカル |
強敵となるのは、台湾。世界チームランキング5位の日本は9位の台湾よりも格上ですが、厳しい戦いが予想されています。
日本女子チームの日程
日本の女子チームはグループラウンドで2組になりました。
グループ2は、日本、ブラジル、ルクセンブルク、南アフリカ、イラン。
日本は以下の日程で各チームと対戦します。
2月16日(金)20:00 | ルクセンブルク |
2月17日(土)20:00 | イラン |
2月18日(日)20:00 | 南アフリカ |
2月19日(月)20:00 | ブラジル |
世界チームランキング2位の日本女子に対して、ライバルとなるブラジルは14位、ルクセンブルクは18位。
取りこぼしなく戦えれば1位通過できるはずです。
決勝トーナメントの日程
決勝トーナメントの日程がこちら。
男子 | 女子 | |
2月21日(水) | 決勝トーナメント1戦目 | 決勝トーナメント1戦目 |
2月22日(木) | 準々決勝 | 準々決勝 |
2月23日(金) | 準々決勝 | 準決勝 |
2月24日(土) | 準決勝 | 決勝 |
2月25日(日) | 決勝 |
男子の準決勝と女子の決勝は24日の13時から順次実施。男子の決勝は25日の20時からとなります。
世界卓球団体の歴代優勝チーム
男女ともに日本も優勝を狙う2024年の世界卓球団体。
歴代の優勝チームはどこなのでしょうか。
歴代優勝チーム一覧
回数 | 開催年 | 開催地 | 男子 | 女子 |
1 | 1926 | ロンドン | ハンガリー | 開催なし |
2 | 1928 | ストックホルム | ||
3 | 1929 | ブダペスト | ||
4 | 1930 | ベルリン | ||
5 | 1931 | ブダペスト | ||
6 | 1932 | プラハ | チェコスロバキア | |
7 | 1933 | バーデン・バイ・ウィーン | ハンガリー | |
8 | 1934 | パリ | ドイツ | |
9 | 1935 | ウェンブリー | チェコスロバキア | |
10 | 1936 | プラハ | オーストリア | チェコスロバキア |
11 | 1937 | バーデン・バイ・ウィーン | アメリカ | アメリカ |
12 | 1938 | ウェンブリー | ハンガリー | チェコスロバキア |
13 | 1939 | カイロ | チェコスロバキア | ドイツ |
14 | 1947 | パリ | イングランド | |
15 | 1948 | ウェンブリー | ||
16 | 1949 | ストックホルム | ハンガリー | アメリカ |
17 | 1950 | ブダペスト | チェコスロバキア | ルーマニア |
18 | 1951 | ウィーン | ||
19 | 1952 | ボンベイ | ハンガリー | 日本 |
20 | 1953 | ブカレスト | イングランド | ルーマニア |
21 | 1954 | ウェンブリー | 日本 | 日本 |
22 | 1955 | ユトレヒト | ルーマニア | |
23 | 1956 | 東京 | ||
24 | 1957 | ストックホルム | 日本 | |
25 | 1959 | ドルトムント | ||
26 | 1961 | 北京 | 中国 | |
27 | 1963 | プラハ | ||
28 | 1965 | リュブリャナ | 中国 | |
29 | 1967 | ストックホルム | 日本 | 日本 |
30 | 1969 | ミュンヘン | ソ連 | |
31 | 1971 | 名古屋 | 中国 | 日本 |
32 | 1973 | サラエヴォ | スウェーデン | 韓国 |
33 | 1975 | カルカッタ | 中国 | 中国 |
34 | 1977 | バーミンガム | ||
35 | 1979 | 平壌 | ハンガリー | |
36 | 1981 | ノヴィ・サド | 中国 | |
37 | 1983 | 東京 | ||
38 | 1985 | イエテボリ | ||
39 | 1987 | ニューデリー | ||
40 | 1989 | ドルトムント | スウェーデン | |
41 | 1991 | 千葉(幕張メッセ) | 韓国・北朝鮮合同 | |
42 | 1993 | イエテボリ | 中国 | |
43 | 1995 | 天津 | 中国 | |
44 | 1997 | マンチェスター | ||
45 | 2000 | クアラルンプール | スウェーデン | |
46 | 2001 | 大阪 | 中国 | |
47 | 2004 | ドーハ | ||
48 | 2006 | ブレーメン | ||
49 | 2008 | 広州 | ||
50 | 2010 | モスクワ | シンガポール | |
51 | 2012 | ドルトムント | 中国 | |
52 | 2014 | 東京 | ||
53 | 2016 | クアラルンプール | ||
54 | 2018 | ハルムスタッド | ||
55 | 2020 | 釜山 | 開催中止 | |
56 | 2022 | 成都 | 中国 | 中国 |
日本も「卓球王国」と呼ばれた1960年代から70年にかけて何度も優勝しています。
【関連記事はこちら】⇩
・【卓球】中国が強い理由とは?独自の強化システムについても調査!
まとめ
近年はその強さが際立っている日本の卓球。
今回の世界卓球団体戦でも優勝の可能性は決して低くはありません。
世界卓球2024団体戦は、決勝トーナメントのベスト8に入れば、パリオリンピック団体戦の出場枠が与えられます。
この重要な大会で日本が活躍できるよう、ぜひ応援しましょう!
【関連記事はこちら】⇩
・【卓球】ラバーは3種類!特徴や選び方についてご紹介!
・【卓球】歴史(起源~現在)を解説!貴族のスポーツだった?