SUPはサーフィンやウインドサーフィンより簡単に始められるため人気上昇中のマリンアクティビティ。安定性が高く、乗りこなすまでのハードルが低いのが特徴です。
しかし海で楽しむものだけに無謀な行動は大きな危険につながります。
今回は、SUPを海で安全に楽しむための注意点を解説。幅広いSUPの楽しみ方や注意点、安全対策を紹介します。ぜひ参考にして安全にSUPを楽しんでください。
SUPとは
SUPはスタンドアップパドルボードの略。
サーフボードに似た専用のボードの上に立ち、パドルで水を漕いで移動するマリンスポーツです。
難しくないが、事故もある
SUPは基本的に安定していて安全性も高いマリンスポーツ。
しかし愛好者が増えてくるとともに、沖から帰還できなくなり救助されるような事故も発生しています。
そうならないためにもまずは装備を正しく整え、安全に関する知識と技能を身に付けることが必要です。
SUPの海での楽しみ方
SUPは波や風の無い穏やかな水面で楽しむのが基本。条件に合っていれば海や川、湖などで乗ることができます。
中でも日本で人気が高いのは、波の穏やかなリーフや入江などの海の上。
ではSUPはどのようにして楽しむものなのでしょうか。
SUPの楽しみ方は自由
SUPはボードの上に立って漕ぐのが基本。
しかし座ったまま漕ぐ方法や、進むことはせずにボード上で寝そべるという楽しみ方もあります。その自由なスタイルが人気の秘密です。
楽しみ方の一例
SUPは浮力が高く安定したボードを使うため、応用的な使い方もたくさんあります。
・SUPヨガ
・SUPエクササイズ
・SUPフィッシング
・タンデムツーリング
・波乗り
SUPの上でバランスを取って立つためには体幹を上手に使う必要があります。普通に乗っているだけでもインナーマッスルを鍛えることができますが、SUPの上でヨガやエクササイズを行うことで陸上より効果的に体幹トレーニングができるのです。
また安定性が高く、自由に動ける特徴を活かして、ボートフィッシングのように釣りを楽しむこともできます。
さらに上級者なら子どもや犬とタンデムで水面を移動して遊ぶことも可能。ほかにも工夫次第で自由に遊べるのが魅力です。
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SUPの海での注意点
SUPを始めるときはまず体験会やスクールでインストラクターから正しい乗り方などを教えてもらうことが基本。その際には安全のための基本も覚えることになります。
では例えばどのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。
ライフジャケットを正しく着用する
SUPを楽しむときは、使い方に合わせて動きやすいライフジャケットを選んで着るようにしてください。SUPから海に転落したとき、最初のうちはボードに戻ることは比較的簡単です。ところが体力がなくなってくるとなかなか戻ることができない場合もあります。このようなときにライフジャケットの浮力が生死を分けることもあるのです。また海水で体温が奪われて低体温症に陥るのもライフジャケットの防寒機能が防いでくれます。
そしてライフジャケットはベルトを正しく締めることが大切。ベルトが緩いとジャケットだけが体よりも浮かび上がって、ボードに戻る動きの邪魔になることがあります。
風の向きに注意
体験会やスクールではインストラクターの指示に従うことが重要ですが、自分たちだけで遊ぶ場合には、風の向きにも十分に注意してください。
SUPは風の影響を受けやすい乗り物。陸から海に向かって風が吹いているときには流されて沖合に漂流する可能性があります。特にインフレータブルボードは水面に出ている面積が広く、緩い風でも流されることがあるため、向きが悪い風の場合は海に入らないことが大切です。
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波とうねりに注意
SUPは穏やかな水面で乗るのが基本で、波やうねりには適していません。
行うときには事前に天気予報で波高とうねりの情報をチェックしておくことが重要です。
天気予報の波高には注意が必要。予報の波高は平均なので、最大の波は予報の2倍の高さになる可能性があります。
そしてうねりがあるというときも要注意。うねりは遠くの波が伝わって届くもの。うねりがある日は浅場で急激に波が高くなることもあります。
障害物の多い場所を避ける
岩場やサンゴ、貝殻などの突起物が多い浅瀬ではSUPが傷つくことがあり、落ちたときに怪我をする可能性も高くなります。このような障害物が多い場所には近づかないよう、周囲の環境に気を配ってください。
陸上でもボードの扱いに注意
インフレータブルボードは傷がつくと空気が漏れてしまいます。一方ハードボードやソフトボードでも表面に傷がつくと内側の構造部分に水が入って劣化が早まってしまうことに。また直射日光に当てたままの保管も劣化の原因になります。陸上での扱い方や保管方法にも気をつけてください。
まとめ
SUPを楽しむためには、海の安全についてよく知る必要があります。
それぞれの海岸で崩れ波や三角波が発生しやすいのはどこなのか?何時ごろになったら陸から海に向かって風が吹きやすくなるのかなど、その海の様子を熟知した人に教わることが大切。
そのためにも全国で開催されているSUPの体験教室などに参加することがおすすめです。
そして安全に楽しむための知識を学んだら、自分で乗るときにも学んだことをしっかり守ることが大切。安全にはくれぐれも気を付けて、SUPを楽しんでください。
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