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スノーボードの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

一枚の板を使って雪の上を滑るスポーツ「スノーボード」。

1998年の長野大会から冬季オリンピックの導入されたことからわかるように、競技としては比較的新しいスポーツです。日本人選手の活躍もあり、国内でも人気を集めています。

スノーボードの起源は?日本のレベルってどのくらい?今どのくらいの人がやっているの?といった疑問をわかりやすく解説していきたいと思います。

スノーボードの起源・歴史について

もともとは狩猟登山の際、雪山を滑って降りるための便利な道具として使われ始めた1枚の板から始まりました。当初販売されていたものは、曲がることは想定されず、ただ直線に滑り降りるだけのものでした。

1970年代から次第にサーフィンのようなフィン(ボードの下に垂直についている安定板)がついているものや、プラスチックで作られた板など様々な種類が出てきたことにより、本格的に競技へと発展していきました。

当初は「スノーサーフィン」「スナーファー(商品名)」「スノーボード」等と呼ばれていましたが、アメリカとカナダを中心に北米スノーボード協会が発足された時、「スノーボード」という名称に統一されました。

日本におけるスノーボード史について

1970年代後半には、日本にもスノーボードやスノーサーフィンが伝わっていたといわれています。

当時はあまり知られておらず競技人口も少なかったのですが、日本のスポーツメーカーがスノーボードに関する商品の開発や販売を始めたことにより、次第に国内でも普及していきました。

1982年には「日本スノーボード協会」が発足し、同時期に「日本スノーサーフィン協会」も発足され、第1回全日本スノーボード選手権大会が開かれました。

1987年には2つの協会が1つになり、定期的に地区大会や全国大会が開催されるようになるなど、急激に発展していきました。

スノーボードの競技人口について

日本生産性本部「レジャー白書2017」によると、2016年時点で1年間に1回以上スノーボードをした人数は全国で「250万人」。手軽に行えるジョギングや人気のある野球を含むスポーツ部門では、20位に位置しています。

スノーボードは季節や地域が限られるスポーツではありますが、多くの人に愛されているスポーツであることがわかります。

スノーボードのルールについて

スノーボードは1枚の板に横向きで乗り、技やスピードを競う競技です。技を競う種目は「フリースタイル部門」、スピードを競う種目は「アルペン種目」と呼びます。

[技を競うフリースタイル部門]
・ハーフパイプ
半筒状の斜面で競技を行います。5~6回左右に滑り、空中で繰り広げる技の難易度・完成度、高さ等を競う種目。審査員が100点満点で採点をし、点数の高さで順位が決まります。

・ビッグエア
高い位置から滑り降り、直線上にある1つの大きなジャンプ台を通過するコースで競技を行います。
ジャンプ台で繰り出す技の難易度・完成度、着地や高さ等を競う種目。審査員が100点満点で採点をし、点数の高さで順位が決まります。

・スロープスタイル
ジャンプ台レール等、障害物が並べられた700m前後のコースで競技を行います。
全体的な滑走技術を競う種目。大会によって障害物や距離が異なる点も魅力の1つであり、選手はコース上の障害物を自分で選び滑走することができます。
審査員が各コースを採点、合計100点満点で採点をし、点数の高さで順位が決まります。

[速さを競うアルペン種目]
・スノーボードクロス
障害物カーブがある約1㎞のコースで競技を行います。スタートからゴールまでの速さを競う種目です。他の選手との接触や転倒の多さから「雪上の格闘技」などとも呼ばれています。

・パラレル大回転
旗門という旗がいくつも立っているコースで、競技を行います。赤と青の2つのコースが並んでおり、2人の選手が同時にスタート。旗門に沿って、うまくカーブしながら滑り下ります。
赤青それぞれのコースを1回ずつ滑り、2回の合計タイムの速さを競う種目です。

世界から見た日本女子スノーボード日本男子スノーボードの強さのレベル

オリンピックでは、2014年ソチ大会で男女とも初めてのメダルを獲得

2018年の平昌、2022年の北京と立て続けにメダルを獲得しています。ワールドカップ総合優勝者は男女合わせて5人。世界から見ても日本はレベルの高い国といえます。

・日本女子スノーボード
1998年長野オリンピックの際は3人だった代表選手も、種目数が増えたこともありますが、2022年北京オリンピックでは11人にまで増加。メダルを狙える選手が年々確実に増えています。
日本女子初のオリンピックメダリストは竹内智香選手。2014年ソチ大会・パラレル大回転で銀メダルに輝きました。

2022年北京大会では17歳の村瀬心椛(むらせここも)選手がビッグエアで銅メダルを獲得し、冬季五輪では日本最年少でのメダルとなりました。若きアスリートの活躍もあり、今後ますますの活躍が期待できそうです。

・日本男子スノーボード
2014年平野歩選手がハーフパイプで銀メダルを獲得。メキメキと力を伸ばし、2018年平昌で再び銀メダル、2022年北京では、ついに平野選手がスノーボード日本人初の金メダルを手にしました。世界でも注目されるトップ選手として活躍しています。

ハーフパイプ以外の種目でもメダルを狙える選手も増えており、今後の飛躍に目が離せません。

まとめ

比較的新しいスポーツ「スノーボード」。年々新たに生まれる難易度の高い技にもぜひ、注目してお楽しみください。

また日本は世界から見ても、スノーボードを楽しむ環境が整っている国です。

限られた季節や土地でしか行えないスポーツですが、ボードや服など一式レンタルできるスキー場もありますので、まだやったことのない方は一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

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高須啓睦

高須啓睦

フリーアナウンサー(元NHKキャスター)

学生時代は陸上部で毎日走り込んでいました。主な種目は100mハードルでした!最近はゴルフとキャンプにハマっています。スポーツは見るのもするのも大好きです!

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