全日本卓球選手権大会は、一般とジュニアに分かれて日本の卓球選手の頂点を決定する大会。
2024年大会はパリオリンピック選考ポイントを獲得できる最後の大会で、五輪の代表争いにも注目が集まっています。
今回は、全日本卓球選手権について調査。
日程や注目の選手と組み合わせ、放送予定について解説します。
全日本卓球選手権とは
国内の卓球では最重要大会の一つとなる全日本卓球選手権。まずはどのような大会なのか、ご紹介します。
全日本卓球選手権の概要
全日本選手権大会は、日本卓球協会が主催し卓球の日本一を決定する大会。
正式名称は「天皇杯・皇后杯年全日本卓球選手権大会」。一般だけでなくジュニアの部も同一の大会として、毎年1月に開催されます。
種目と試合方式
全日本選手権大会で行われるのは、以下の7種目です。
・男子シングルス
・女子シングルス
・男子ダブルス
・女子ダブルス
・混合ダブルス
・ジュニア男子シングルス
・ジュニア女子シングルス
試合方式は、男女シングルスとその他で異なります。
男女シングルス
ベスト32決定戦までは11ポイント5ゲームマッチ
ベスト32決定戦以降は11ポイント7ゲームマッチ
その他の種目
全試合11ポイント5ゲームマッチ
パリ五輪選考ポイント
2024年の全日本選手権大会は、パリオリンピックの代表権をかけた最後の大会となります。この大会で獲得する「パリオリンピック代表選考ポイント」によって大逆転もありえるかも!そのため、注目度はさらにアップしています。
全日本選手権大会で獲得できるパリオリンピック代表選考ポイントはこうなります。
優勝:120ポイント
準優勝:100ポイント
3位・4位:80ポイント
5位〜8位:50ポイント
ベスト16:20ポイント
ベスト32:10ポイント
注目選手
卓球のパリオリンピック代表枠は、男女ともに3人です。
そのうちシングルス代表は男女それぞれパリオリンピック代表選考ポイントが上位の2人。残り1枠はその2人とダブルスが組めて、団体戦のシングルスやダブルスで活躍できそうな選手が選ばれます。
つまり選手たちにとってはパリオリンピック代表選考ポイントで上位2位に入る必要があるということ。
12月14日時点での上位ポイントは、以下のようになっています。
男子
順位 | 名前 | ポイント |
1位 | 張本智和 | 682.5 |
2位 | 戸上隼輔 | 509 |
3位 | 篠塚大登 | 357 |
4位 | 田中佑汰 | 344 |
女子
順位 | 名前 | ポイント |
1位 | 早田ひな | 790.5 |
2位 | 平野美宇 | 486 |
3位 | 伊藤美誠 | 451.5 |
4位 | 木原美悠 | 354 |
12月末までのTリーグでも1勝につき2ポイントが加算されますが、男子は上位2人がすでに確定済み。残りは団体戦とダブルスに入る3枠目の争いとなっています。
注目は女子の2位・平野美宇選手と、3位・伊藤美誠選手。
34.5ポイント差で熾烈な2位争いをしています。伊藤美誠選手は2023年12月16日のWTTファイナル準々決勝の結果次第では10ポイントの上乗せが可能でしたが、東京五輪女王の陳夢選手に敗戦。ポイント差を詰めることができず、全日本選手権大会を迎えることになります。
つまりこの大会の結果次第で代表が決まるということです。
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全日本卓球選手権の日程
全日本卓球選手権は、2024年1月22日から1月28日まで開催されます。
続いては日程の詳細をご紹介しましょう。
日程
1月22日から28日までのそれぞれの日程は以下のようになっています。
1月22日(月)
男子ジュニア1回戦
女子ジュニア1回戦~2回戦
1月23日(火)
男子ジュニア2回戦~5回戦
女子ジュニア2回戦~5回戦
男女シングルス1回戦
1月24日(水)
男女ジュニア準々決勝~決勝戦
男女シングルス2回戦~3回戦
男女ダブルス1回戦
混合ダブルス1回戦
1月25日(木)
男女ダブルス2回戦~準々決勝
混合ダブルス2回戦~4回戦
1月26日(金)
男女シングルス4回戦~6回戦
1月27日(土)
男女シングルス準々決勝
男女ダブルス準決勝~決勝戦
混合ダブルス準々決勝~決勝戦
1月28日(日)
男女シングルス準決勝~決勝
全日本卓球選手権の組み合わせ
日本卓球協会は2023年12月12日にスーパーシードを発表しました。
これによってランキング上位選手のトーナメント組み合わせが確定。注目選手がどこで対戦するかも判明しました。
注目選手
パリ五輪代表決定戦として見たときに全日本卓球選手権で最も注目なのは、平野美宇選手と伊藤美誠選手の獲得ポイントです。
伊藤美誠選手が逆転するためには、自身が優勝した上で平野美宇選手が3位以下になるなど、40ポイント以上多く獲得する必要があります。
直接対決は?
伊藤美誠選手にしてみれば、なるべく早い段階で直接当たって勝利したかったところ。
しかし実際には反対のブロックになり、決勝まで当たらないことになりました。
仮に2人が決勝まで進んだ場合、獲得ポイントは120か100となり、勝敗に関係なく平野美宇選手のオリンピック出場が確定します。
注目の試合
両者が決勝まで進んだ場合に逆転はあり得ないとすると、注目の試合は準決勝になります。
順調に勝ち上がった場合、平野美宇選手は準決勝で早田ひな選手と当たります。早田ひな選手は前回大会で3冠を達成し、今年のパリオリンピック代表選考ポイントでも独走中。かなり厳しい戦いになることが予想されます。
一方の伊藤美誠選手が勝ち上がった場合に準決勝で当たる可能性があるのは、木原美悠選手や張本美和選手です。木原選手は前回準優勝で代表選考ポイント4位、張本選手は11月の全農カップ大阪大会で優勝と、こちらも強敵。
いずれにしても注目は女子シングルスの準決勝ということになりそうです。
全日本卓球選手権の放送
全日本卓球選手権の放送予定について、地上波やBS・CSは2024年12月14日時点で未定です。例年、準決勝や決勝はNHKのBS1やEテレで放送されています。
一方、日本卓球協会の配信サービス「卓球TV」では全試合を無料配信する予定です。
まとめ
パリオリンピック代表決定の最後の大会となる全日本卓球選手権。
特に女子シングルスの2枠目がこの大会で決まるとあって、注目が集まっています。
平野美宇選手と伊藤美誠選手が順調に勝ち上がった場合、勝負の行方を左右するのは、準決勝と決勝の結果次第。
どちらにとっても負けられない大会を、しっかり目に焼き付けましょう!
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