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【シンカー】投げ方と握り方を徹底調査!特徴や使う場面も解説!

50歳まで現役を続けた山本昌投手、西武の黄金期を支えた潮崎哲也投手、史上最高のアンダースローと称えられた山田久志投手など、名だたるピッチャーが武器にした変化球がシンカーです。

「消える魔球」と呼ばれることもあるシンカーは、どうやって投げるのでしょうか?

今回はシンカーの投げ方や握り方をご紹介。

どのような場面で使われるのかも解説します。

【シンカー】とは

【シンカー】投げ方と握り方を徹底調査!特徴や使う場面も解説!①シンカーは英語でもそのまま「Sinker」。

この言葉の「Sink」は沈むという意味で、シンカーは沈むボールということになります。

球速が遅いのも特徴です。

フォークボールとの違い

同じように沈むボールの代表にフォークボールがあります。

フォークボールはまっすぐ落ちるボール。

これに対してシンカーは利き手側に曲がりながら落ちるのが特徴です。

利き手側に曲がる変化球といえばシュートがありますが、シンカーはシュートとフォークを合わせたような軌道になります。

【関連記事はこちら】⇩
【変化球】握り方20選!各球種を覚えて三振を積み重ねよう!
【野球】変化球3タイプで簡単に説明!それぞれの球種も解説!

スクリューボールとの違い

シンカーと同じような変化球にスクリューボールがあります。

右ピッチャーが投げればシンカー、左ピッチャーが投げればスクリューと呼ぶ人もいますが、厳密にはこれは間違い。

シンカーとスクリューの両方を武器にしているピッチャーもいます。

一般的には、利き手側に曲がりながら沈むボールがシンカーで、利き手側に曲がりながら緩やかに落ちるボールがスクリューという定義です。

しかしその線引きは曖昧で、同じ球種に分類されることも。

投げたピッチャーがシンカーだといえばシンカー、スクリューだといえばスクリューになります。

【シンカー】投げ方

【シンカー】投げ方と握り方を徹底調査!特徴や使う場面も解説!②多くの変化球に言えることですが、シンカーの投げ方は1つだけではありません。

ボールの握り方、腕の振り方それぞれにいくつかの種類があり、ピッチャーそれぞれが最もやりやすい投げ方を選ぶことに。

ここでは代表的な方法をご紹介します。

ボールの握り方

ストレートの握り方は、人差し指と中指が上で親指が下になる二等辺三角形でボールを支え、薬指と小指は折り曲げてボールに添えるだけです。

これに対してシンカーのボールの握り方には、以下のような特徴があります。

・薬指と小指も伸ばして鷲掴みに近い握りになる

・中指を縫い目に掛ける

・人差し指と小指にはほとんど力をいれない

・事実上ボールを支えるのは中指・薬指、親指の3本

・投げるときには中指と薬指の間からボールを出す

そして指が長めの人は5本の指を正五角形に配置するイメージで握りますが、指が短めの人は中指と薬指の間を大きく開けて握ります。

他に親指をほとんど使わず、人差し指、中指、薬指の3本で握る方法や、中指の外側と親指だけ縫い目に掛ける握り方も。

自分にとって最もシンカー回転をかけやすい握り方を見つけることがポイントになります。

投げ方① サイドスロー・アンダースローでの投げ方

腕を横に振るサイドスローやアンダースローは横向きの回転をかけやすい投げ方。

手のひらを下に向け、中指と薬指の間からボールを抜きつつ、ボールを撫でるように投げればシンカー回転がかかります。

卓球のスマッシュを打つイメージで振るのがコツ。

このとき手の甲を顔の方に向ければ横の変化が大きくなり、手の甲を空に向ければ縦の変化が大きくなります。

投げ方② オーバースローでの投げ方

オーバースローは縦の振りになるため、シンカー回転はかけにくい投法。

スリークォーター気味の方がより投げやすくなります。

ポイントは腕を外側に向け、ボールの上部を切るように投げること。

手の甲を自分の顔の方に向け、縫い目に引っ掛けた中指で回転を与えながらリリースします。

どの投げ方でも変化球であることが一目瞭然にならないよう、腕の振りはストレートと同じにすることが重要です。

【シンカー】使うべき場面

【シンカー】投げ方と握り方を徹底調査!特徴や使う場面も解説!③ではシンカーはどういった場面で何を狙って投げる変化球なのでしょうか。

シンカーは速度が遅くなる変化球。

三振を狙いたい場面では使いにくいボールです。

一方で打ち取りたい場面ではとても有効。

ストレートとの速度差を生かし、緩急と内外の使い分けによって打たせて取るボールとなります。

利き腕側のバッターに対して

右ピッチャー対右バッター、左ピッチャー対左バッターの対決では、シンカーはバッターの内角に向かって落ちていきます。

バッターに近づいていくため、甘いコースに投げると簡単に打たれる可能性も。

組み立てで外角を意識させ、踏み込んできたところでシンカーを投げて詰まらせるのが定石となります。

速球を意識させたところで遅いシンカーを投げ、引っ掛けさせるのも有効です。

利き腕と反対側のバッターに対して

右ピッチャー対左バッター、左ピッチャー対右バッターの対決では、シンカーはバッターの外角側に向かって逃げながら落ちていきます。

バットが届かないコースに投げることができますから、外角のボールになるシンカーを投げて空振りを取るのが有効。

逆に内角のボール球からストライクゾーンに入るシンカーを投げれば、腰を引いた状態でバットを振らせ、打ち取ることもできます。

まとめ

利き手側に曲がりながら落ちるシンカーはカーブやチェンジアップ、スライダーと比べて習得が難しい変化球です。

それだけに投げるピッチャーは比較的少なく、バッターが慣れることもできないため、身につければ強い武器になる可能性も。

プロにもシンカーを習得して一気に開花したピッチャーがたくさんいます。

ピッチャー志望の方は、自分に向いているかどうか、一度練習に取り入れてみるとよいかもしれません。

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