多くのスポーツには秒数を定めたルールが存在します。
それはスポーツにメリハリをつけ、見ている観客をより楽しませるためです。
バスケットボールも秒数が定められているスポーツの1つです。
その中でも聞いたことはあっても、よくわからない秒数ルールとして代表的なものが「24秒ルール」というものです。
「24秒ルール」は度々細かいルール変更されることがあり、バスケットボール経験者でも最新のルールを把握していないという人もいるほど複雑なもの。
この記事を読めば、今日からバスケットボール経験者に自慢することが出来ます。
ルールをしっかり覚えることで、プレイだけでなくバスケ観戦もより楽しめること間違いなしです。
24秒ルールとは
24秒ルールとは、オフェンス側がボールを保持してから24秒以内にシュートを打たなければならないというルールです。
24秒以内にシュートを打たなければ、バイオレーションとして攻撃権が相手チームに移ります。
このルールを別名「ショットクロック」とも呼ばれています。
このルールがあることにより、バスケットボールはスピーディーで見応えのある試合になるのです。
24秒ルールの起源・歴史
実は、バスケットボールがスタートした時に「24秒ルール」は存在していませんでした。
24秒ルールのキッカケとなったのは、1950年代のアメリカプロバスケットボールリーグであるNBAだと言われています。
当時のNBAでは「ジョージ・マイカン」というスーパースターが活躍していました。
ジョージ・マイカンは206cmという長身に加え、シュートが得意な選手であったため、その選手へある対策が実行されることになります。
その作戦が「自分たちだけでボールを回してシュートを打たない」というものでした。
もちろんそのような試合は盛り上がることもなく、今のバスケットボールではあり得ないロースコア(18対19)という結果で終わりました。
そんな試合を観戦していたNBAファンが激怒し、その対策としてNBA運営が「30秒以内にシュートを打たなければならない」というルールを定めました。
このルールにより、バスケットボールは本来の姿に戻り、盛り上がりを見せることになります。
この「30秒ルール」から「もっと速い展開がある方が、盛り上がる」という理由で、2001年から「24秒ルール」に変更されることになります。
24秒ルールと14秒ルールの関係性
2001年に定められた24秒ルールは、2019年に再度ルール変更がなされ14秒ルールが追加されました。
14秒ルールとは、2001年から定められていた24秒ルールに追加されて定められたルールで、今まで全て24秒でリセットしていましたが、パターンによって24秒ではなく14秒にリセットするというものです。(14秒にリセットするタイミングは後で説明します。)
これによって、試合が今まで以上に展開の速いスピーディーなものとなり、観戦者からするとより見応えが出てくるようになりました。
こういったマイナーチェンジが24秒ルールをより複雑にしているのかもしれません。
24秒ルールがリセットされるタイミング
24秒ルールがリセットされるタイミングを紹介します。
シュートが成功したとき
シュートが決まったときは、ショットクロックが24秒にリセットされて、攻守が切り替わります。
最もわかりやすい切り替わりのタイミングです。
攻守の切り替えがあり、かつバックコートから再開されるとき
DF側がスティールやリバウンドでボールを保持し、バックコートから攻撃をスタートする場合は24秒にリセットされます。
OF側のパスミスなどで、コート外にボールが出たなどのスローインでも同様です。
ファウルしたとき
OF側がファウルしたときは24秒にリセットされ、攻守が切り替わります。
バックコートでOF側がファウルされたとき
バックコートでOF側がDFにファウルされた時はショットクロックが24秒にリセットされます。
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14秒リセットになるタイミング
2019年からルール改正された14秒にリセットされるタイミングを紹介します。
バスケットボール経験者でも知らないことがあるので必見です。
OFリバウンドを取ったとき
OFリバウンドを確保して、攻撃を再開する時は24秒でなく、14秒リセットが適応されます。
攻守の切り替えがあり、かつフロントコートからのスローインで再開するとき
DFがパスカットをするなどして攻守の切り替えがあり、かつそれがフロントコートだった場合は14秒にリセットされます。
フロントコートでOF側がファウルされ、かつショットクロックが14秒未満のとき
フロントコートでOFが攻撃をしている時にDFからファウルされるも、ショットクロックが14秒以上残っている場合はリセットされず継続されます。
24秒ルールがリセットされないタイミング
ショットクロックがリセットされず、継続されるタイミングを紹介します。
DFがカットをして、そのままコート外に出たとき
DFがボールをカットして、そのままコートが外に出た時は攻守の切り替えがなされてないので、ショットクロックはリセットされず継続です。
OF側がファウルされ、ショットクロックが14秒以上あるとき
フロントコートでOFが攻撃をしている時にDFからファウルされるも、ショットクロックが14秒以上残っている場合はリセットされず継続されます。
フロントコートでヘルドボールになり、OF側からスタートかつショットクロックが14秒以上あるとき
ヘルドボールとは、OFとDFが同時にボールを保持し、取り合いになった場合に発生します。
どちらのボールなのか判断が出来ない時に適応されます。
フロントコートでヘルドボールになり、攻守の切り替えがなされない場合はリセットされず継続です。
まとめ
今回は24秒ルール(ショットクロック)について紹介しました。
バスケットボールは他のスポーツと比べて、ルールが複雑と言われることが多く、その中でも今回紹介した24秒ルール(ショットクロック)はバスケットボール経験者でも難しいとされるルールです。
24秒ルールを把握しているとバスケ観戦もより楽しく見ることが出来ます。
この記事で是非とも覚えてみてください。
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