ルービックキューブは1977年の発売以来、世界中で親しまれているパズル。
揃えられたらカッコいいけど、「自分には無理!」と投げ出した人も多いのではないでしょうか?
いちいち考えずに素早く揃えてしまう人を見ると、天才のように思えてしまうのは仕方がないところ。
でも実はあれは天才だからできること、ではないのです。
今回は、ルービックキューブを揃える方法を解説。
素人が挑戦できる最も簡単な方法とコツをご紹介します。
【ルービックキューブ】始める前のコツ
ルービックキューブを揃えようと思ったら、まずは適当に買ってきて・・・というのは間違い。
手っ取り早く揃えられるようになろうと思ったら、まずは形から入ることが重要なのです。
それはなぜでしょうか。
世界標準配色を買う
ルービックキューブは日本ではメガハウスの登録商標。
しかしたくさんのメーカーからほぼ同じパズルが発売されています。
特にこだわらなければ百円で買うことも可能。
ただし買う際には1つ注意する必要があります。
実はルービックキューブには世界標準配色というものがあるのです。
世界標準配色は、このような色の順。
ところがこの標準配色に合わせていないものもたくさん存在します。
ではなぜ標準配色のものが良いのでしょうか。
それは法則の説明が難しくなるから。
この後で紹介するようにルービックキューブの揃え方は法則化されているのですが、その法則は世界標準配色に合わせて解説しているものがほとんどなのです。
配色が違うものを使うと、いちいち頭の中で変換してから覚えることに。とても大変な作業になりますから、まずは世界標準配色のものを買うのがお勧めです。
回しやすいものを買う
ルービックキューブを揃えるにはゲームのコマンドのようにいくつかの組み合わせ技を行うことになります。
それをスムースに行うためには、回しやすさにもこだわったものの方がお勧め。
硬くて回しにくいものだと途中で持ち替えたくなったり、思考が停止したりして、何をやっているのか分からなくなってしまいます。
磁石付きなどで回しやすいものが1000円ほどで手に入りますから、できればそのようなルービックキューブを使った方が快適でやる気もアップするはずです。
各部の名称を覚える
3×3×3のルービックキューブは26個の立方体でできていますが、揃える手順を理解するためにはパーツの名称を覚えておいた方が便利です。
各面の中央にあるのは「センターキューブ」。
どれだけ回してもセンターキューブ同士の位置関係は変わりません。
全部で8ヶ所にある角のキューブは「コーナーキューブ」です。
コーナーキューブに挟まれた12ヶ所の部分は「サブキューブ」や「エッジ」と呼ばれます。
そしてルービックキューブは上段・中段・下段という3つの段に分けて揃えていくのが最も簡単な方法。この言葉も覚えておいてください。
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【ルービックキューブ】LBL法
ルービックキューブの揃え方にはいろいろなパターンがありますが、中でも最も有名なのが「LBL法」。
世界最速レベルの人たちも多くがこの解法を使っていて、最も効率良く揃えられる方法だと言われています。
このLBL法は4つの工程で揃えていくもの。
それぞれの工程名の頭文字を取ってCFOP法とも呼ばれています。
まずは1面のクロス(Cross)を作るところからスタート。
これを下面として、次に下段と中段を揃え(F2L)、次に上面を揃え(OLL)、最後に上段を揃え(PLL)、完成します。
LBL法と回転記号
このときに1パターンあたり10回くらい回転させる手順を、F2Lでは41パターン、OLLでは57パターン、PLLでは21パターンから場面に合わせて使います。
つまり10手くらいの手順を119パターン暗記するのがLBL法なのです。
またLBL法などの解法では暗記する手順を解説するために回転記号を使っています。
自分から見たときの前面(Front)・背面(Back)・右面(Right)・左面(Left)・上面(Up)・下面(Down)を英語の頭文字で表現。それぞれの面を時計回りに90°回転させることを「F・B・R・L・U・D」と書きます。
それぞれの面を反時計回りに90°回転させるのは「F’・B’・R’・L’・U’・D’」。
180°回転させるのは「F2・B2・R2・L2・U2・D2」です。
具体的には、例えばPLLのある手順で使うパターンはこのような感じになります。
「R’U2 R U2 R’F R U R’U’R’F’R2 U’」
「こんなの覚えられるか!」と思ったのではないでしょうか。
実際にこれでは暗記量が多すぎて多くの人には果てしない道のりになってしまいます。
でも大丈夫。
世の中にはこのLBL法か暗記する量を極限まで減らした「簡易版LBL法」も存在するのです。
簡易版LBL法
簡易版LBLでも覚えなければいけないパターンはいくつもあります。
でもその前に、6面を揃えるための順序を知って、一段階ずつ練習してみてください。
簡易版LBL法で6面を揃えるための手順は以下のようになります。
①白の十字(クロス)を作る
これは特にパターンを覚えなくても考えながらできるはずです。
②エッジのカラーを側面と揃える
側面のセンターの色にエッジの色を合わせます。
③コーナーを合わせ、白面を完成させる
白のコーナーを入れ、白面を側面の一段目も含めて完成させます。
④ひっくり返して二段目を完成させる
白面を底にして4つのエッジを合わせ、二段目まで完成させます。
⑤黄色の十字(クロス)を作る
最後の黄色面を完成させるため、まずは黄色の十字を作ります。
⑥黄色の一面を完成させる
横の色は無視して、まずは黄色の面を作ります。
⑦エッジ以外のピースが揃う状態にする
黄色のコーナーを揃えて上段のエッジ以外揃った状態にします。
⑧エッジを揃えて完成
最後にエッジを揃えれば完成です。
もちろん各手順で使う回転のパターンを覚える必要はありますが、まずはこの順番で揃えていくことがポイントになります。
【ルービックキューブ】そろえるコツ
簡易版LBL法は最も簡単なルービックキューブの揃え方。それでもすぐにマスターできるほど簡単ではありません。
練習を繰り返して覚えていくことになりますが、早く上達するためにはいくつかのコツがあります。
マニュアルで回転のパターンを調べる
簡易版LBL法は、練習を繰り返して動かし方パターンを覚えます。
その場合、ネット上に「この場合にはこうする」という動かし方パターンが図解で公開されているので、それを利用するのがコツになります。
分かりやすいのはメガハウスによる公式マニュアル。
このようなマニュアルでパターン別の動かし方を調べながら練習すれば、狙ったパーツの動かし方のポイントを理解できるはずです。
例えば、すでに完成している上段のクロスを崩さずに下段にあるコーナーを嵌め込みたいときは「D R D’R’ 」と動かすだけ。
このように他を崩さずに1つのパーツを動かすパターンをいくつも知ることが上達への第一歩となります。
1つの練習を繰り返す
マニュアルでパターンをたくさん知ることも重要ですが、それだけでは端から忘れていってしまいます。覚えるためのコツは、同じ技を何度も練習すること。ある状況で使う技だけを何度も繰り返すことで、何も考えなくても自動的に動かせるようになります。少し地道な練習になりますが、1つひとつのパターンを確実に覚えていった方が、結局は上達が早いということになります。
まとめ
パターンを暗記することが近道となるルービックキューブ。
最初はマニュアルの真似をして一面を揃えるところから始めると理屈を理解しやすくなります。
ルービックキューブは「マニュアルを見ながらでも完成すれば楽しい」という人が多いパズル。
楽しみながらこっそり法則を覚えて、皆を驚かせてみてはいかがでしょうか?
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