どこよりも熱くお届けするスポーツコンテンツ

NEW POST

スポスルマガジンの最新記事

スポーツを探求する

【サッカー】レッドカードの条件とは?出場停止期限や処分も解説!

サッカーの試合でときどき目にすることがあるレッドカード。
何か反則したらしいことは分かるけど、レッドカードとイエローカードの基準は何なのか釈然としない方も多いのではないでしょうか。
今回は、サッカーのレッドカードの条件を解説。
出場停止の長さや処分についてもご紹介します。

【サッカー】レッドカードとは

そもそもなぜサッカーではレッドカードやイエローカードを出すのでしょうか。
その理由は、このカードが登場した歴史を知れば分かります。

レッドカード登場のきっかけ

レッドカードなどの警告カードが使われるようになったきっかけは、1966年ワールドカップイングランド大会
主審が悪質な反則を犯したアルゼンチン選手に退場を命じたのですが、その選手は実際に言葉が通じなかったのか、それとも通じないふりなのか、理解できないという様子で退場を拒否しました。困り果てた大会の審判委員長が帰りの車を運転中、信号の赤色と黄色を見てひらめいたのがレッドカードとイエローカードなのです。
実際に警告カードが使われるようになったのは、1968年メキシコオリンピックから。これ以降、言葉が通じなくても退場などの警告が判別できるようになりました。
ちなみにメキシコオリンピックのサッカーで警告カードの他に新設定されたのが「フェアプレー賞」。
この大会で3位入賞した日本は警告カードゼロでフェアプレー賞を受賞したのですが、実は受賞がかかっていた3位決定戦の後半19分に釜本選手が足で相手選手にファールしてしまいカード寸前というシーンがありました。
この時、釜本選手は直立の姿勢から審判に深くお辞儀をして謝罪。そのおかげか、なんとかカードを出されずにすんでいます。

【関連記事はこちら】⇩
【サッカー】ファール一覧|基準や種類などを詳しく解説!
【Jリーグ】出場停止の基準・累積について徹底調査!

【サッカー】レッドカードの条件

悪質な反則に対して出されるというイメージがあるレッドカード。
実は対象となるプレーの基準は8つに限られています。

①決定的な場面での、意図的に手を使っての得点機会阻止
②フリーキックやペナルティーキックに値する反則での決定的な得点機会阻止
③著しく不正なプレー
④人を噛む、または人につばを吐く
⑤乱暴な行為
⑥攻撃的や侮辱的・下品な発言や身振り
⑦同じ試合の中での二つ目の警告
⑧ビデオオペレーションルームに入る

以下それぞれを解説します。

条件①

①の「決定的な場面での、意図的に手を使っての得点機会阻止」とは、確実に点が入りそうな場面で以下のようなプレーをすることです。

A:キーパー以外の守備側の選手がハンドの反則をする。
B:守備側の選手が相手のユニフォームを引っ張って倒す。

条件②

②の「フリーキックやペナルティーキックに値する反則での決定的な得点機会阻止」も①に似た状況。
確実に得点が入りそうな場面で守備側の選手が足を引っ掛けて攻撃側選手を転ばせるなどの反則です。

条件③

③の「著しく不正なプレー」とは、ルールブックに書かれている「相手競技者の安全を脅かすタックル」「過剰な力での突進」「粗暴な行為」のこと。
つまり危険すぎるプレーは即退場になるということです。

条件④

④の「人を噛む、または人につばを吐く」のような分かりやすい反則をする選手がいるのかと思いがちですが、ウルグアイ代表のスアレス選手は何度も相手を噛んでレッドカードとなっています。
またジーコ選手は人ではなくボールに唾を吐いてやはり一発退場に。
かなりの侮辱行為として話題になってしまうため注意が必要です。

条件⑤

⑤の「乱暴な行為」は、③の「著しく不正なプレー」と似ていますが、ボールを持っていない選手やその他フィールドにいる人に対して、体当たり暴力を振るうことを指しています。
2006年ワールドカップでのジダン選手頭突きが有名です。

条件⑥

⑥の「攻撃的や侮辱的・下品な発言や身振り」は、相手選手に暴言を吐いたり、審判や相手選手を罵ったりする行為。
前述のスアレス選手はアヤックスデビュー戦で審判に暴言を吐きレッドカードとなっています。

条件⑦

⑦の「同じ試合の中での二つ目の警告」は、1試合でイエローカードを2回受けてしまうこと。
そのため試合では警告を1回受けている選手は2回目の警告を受けないように気をつけながらプレーします。
放送でも「◯◯選手はイエローを1枚もらっていますから無理できないですね」などと言いますが、それでも二つ目のイエローで退場ということは少なくありません。

条件⑧

⑧の「ビデオオペレーションルームに入る」とは、いわゆるVORの業務を行っている部屋に入ること。
ほとんど起こり得ない反則ですが、ルール上は入ったら一発退場と定められています。

【サッカー】レッドカードの出場停止期限や処分

レッドカードで退場となった場合、Jリーグでは同じ大会の直近1試合の出場停止と定められています。
そしてレッドカードによる退場が2回以上になると、出場停止試合数は原則2倍となるルール。
つまり以下のような出場停止期限となります。

レッドカード1枚目:1試合出場停止
レッドカード2枚目:2試合出場停止
レッドカード3枚目:4試合出場停止

ただし反則の内容が特に危険なプレーやひどい暴言など悪質であると判断された場合、懲罰委員会が設けられ、出場停止の試合数を追加する処分が下ることもあります。

まとめ

実は8つの基準で出されているレッドカード。
とはいえその規定範囲は広く、相手の決定的なチャンスを悪質な反則で潰す、または危険なプレー、スポーツマンシップに反する態度などでレッドカードを出されることになってしまいます。
また懲罰委員会による処分は海外ではかなり重くなることも。
前述のスアレス選手の場合、「バッカル選手に噛みついて7試合の出場停止」、「人種差別発言で8試合の出場停止」、「イヴァノビッチ選手に噛みついて10試合の出場停止」、「キエッリーニ選手に噛みついて代表戦9試合出場停止+4ヶ月間のサッカー活動禁止」などの処分を受けています。
スアレス選手の場合、ちょっと違った意味で「口は災いの元」と言えそうです。

【関連記事はこちら】⇩
イエローカードはいつ消える?条件や影響について調査!
【サッカー】シミュレーションとは?反則行為についてもご紹介!



  • この記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
でかむ

でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

  1. 【パリオリンピック】バスケットボールの組み合わせや日程を解説!

  2. 【パリオリンピック】暑さと天気は?危険な熱波への対策もご紹介

  3. 【パリオリンピック】世界の注目選手|世界新記録が期待できるのは?

PAGE TOP